mantrog

京大漫トロピーのブログです

【12/1】静かな漫画

会長と前会長の間にいる146Bです。会長やってたの半年と少しくらいだったので、短いものだなと少し思いました。いえ、継続してやりたいわけではないんですが。
近況は会誌をなんとかギリギリ間に合わって以来、抜け殻になってしまい、このままではいけないととりあえず美少女ゲームやりました。かなり楽しく、さらに積みゲーを買ってしまい、時間が足りない限りですね。

というわけで今年もアドベントカレンダーをやっていきます。テーマは「セイ。」
解釈自由らしいので私は「静」でいきます。

この作品を連載している森下suu先生は原作担当と作画担当で分かれている2人組の作家です。この作品より前はマーガレットで『日々蝶々』や『ショートケーキケーキ』という作品を描いていました。女の子がとても可愛くてとても好きです。

というわけで内容の方に行きます。
基本的には試し読みできる1話を追いながら、この作品の特徴をさらってくという形式です。

主人公の雪が電車で外国人に話しかけらるのですが、彼女は耳が聴こえないため何を質問されているかわからずに困惑しているところを銀髪の大学生に助けられます。
彼は雪が耳が不自由であることがわかっても、とまどわずに接し、電車での別れ際に「また」と言って去ります。雪はそんな彼に興味を持ちます。

雪の友人が、その助けてくれた彼のことを知っていて、「逸臣」という名前であることを教えてくれます。
逸臣の連絡先を聞きに、彼がバイトしているカフェに行こうという話になります。

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筆談と手話を交えながらの会話ですね。フキダシの中は雪が唇を読み取った内容です。ちょっと文字が薄くなってる。

そんなわけでカフェへゴー!

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楽しく会話できてる雪ですが、そのカフェの中に来る外国人にも慣れた感じで接客する逸臣を前にして、連絡先を聞く勇気をなくしてしまい、そのまま帰ることに……

と思ったらそのタイミングで逸臣もバイトが上がると言って、雪を送ってくことになります。

その帰り道で勇気を出して連絡先を交換できました。
その後にちょっとメッセージでの会話

「世界は広いですか?」

「すげぇ広い」
「俺を雪の世界に入れて」

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腕で大きな丸を作って返します。
声を介さない会話で、音があまり使われないながらも、感情の揺れが表現されています。というか、主人公の女の子可愛くない??

主人公から見る世界は、体で感じる振動や動作から出てくるといったもの以外の効果音がなく、会話も相対しているキャラ以外のは見えません。そういう静かな中で、どのように感情が揺れ動き、どのように世界が広がっていくのか。そういう繊細な漫画です。画面からコミュニケーションを読み取り、感情を汲み取っていくたびに、ちょっとした変化を見出せて嬉しくなるような、そんな作品です。

自分とは違う世界を描く漫画を読んでみませんか?