mantrog

京大漫トロピーのブログです

【12/14】生まれた意味知りた杉問題

うっす。夕陽です。最近ずっと眠いぜ。
2年ほど前から目覚まし時計に樋口円香を採用している*1がコイツの調子がすこぶるいい。今のところ起床率100%という破格の精度を維持している。ベリグー。死ぬまでこれで行きたいね。

「誕生」の話ですね。最初にパッと思いついたのが北野武の『教祖誕生』で、『首』もやってるし丁度いいじゃん!……と思ったが、割としっかり無理難題だったんでやめ。たけしにボコられる玉置浩二という図は中々にインパクトがあるので、気になる人は見てみてね。
何故かyoutubeにあがっているよ。


そんなこんなで本棚をゴソゴソ漁ってたら丁度いいのが出てきた。


テイルズオブジアビス
2006年発売のPS2RPGバンナムから出てる「テイルズ」シリーズ10周年を記念した作品。2011年には3DS版も発売されている。自分がプレイしたのは後者。
え、漫画の話?そりゃあもう、あんた、ねじ込みますとも。何もないところから漫画の話を生やすのは、漫トロ民の得意技だからね。


あらすじを紹介する前に……皆様、お手元のパッケージを裏返してみてください。持ってない子は隣の人に見せてもらってね。
  

生まれた意味を知るRPG
「誕生」したからにはさ、知りたいじゃん?意味。
馬鹿な事言ってねえで働け!と𠮟責する人もいるかもしれない。ごめんなさいね。でも、馬鹿な事が気になっちゃうsentimentalでmelancholicなlonely nightが、僕らにはsometimesフォーエッバあるんです。


これは別のゲーム。普通は↑のようにジャンルを明記する。ここの商品情報のコーナーって多少自由にやっていいんだね。
改めてあらすじを載せます。

キムラスカ・ランバルディア王国とマルクト帝国。敵対関係の二大国の危うい均衡状態が続く中、キムラスカ公爵家の一人息子・ルークがマルクトの者に誘拐される。後に救出されたものの、ルークは全ての記憶を失っていた。

それから7年後、自分の屋敷に軟禁されて育ったルークは、師匠・ヴァンとの剣の修行が唯一の趣味となっていた。ある日、ルークはヴァンを殺そうと屋敷に不法侵入してきた少女・ティアと擬似超振動を起こし、彼女とともに見知らぬ場所に瞬間移動する。屋敷に戻るためにティアと行動を開始したルークは、その先の長い旅路で多くの人々と出会い、自分の生まれた意味を知る為に戦い続ける。(wikipediaより引用)

よくあるJRPGですね。ゲームにはオープニングアニメーションも付いていて、主題歌をBUNP OF CHICKENが歌っています。曲名は『カルマ』。
www.youtube.com
「生まれてきた意味を知るRPG」の主題歌が『カルマ』って何気にすごいですよね。一生に一度しか打てないタイプの必殺技ですよ。あまりのエネルギッシュさに気圧されることもあるけど、こういう作品はプレイ時の心のギアも自然と一段上がる。この瞬間をいつだって待ってる。


◇内容紹介(ネタバレ度:低)
いかんせん魅力がネタバレとセットなのがままならない。個人的にゲームのネタバレって漫画や映画のそれより致命傷になりうると思っているので、このブログでは僕らの投影先となる主人公の紹介に尽力するぜ!
ルーク・フォン・ファブレ(CV:鈴木千尋)

ファンタジー世界でツヤのいいロン毛を維持するのって上流階級しか無理そう

この写真を見て何かしらのネガティヴな印象を持ったあなたは鋭い。彼は王国貴族の一人息子。つまりボンボン。テンプレよろしく粗野で乱暴。おまけに社会常識も持ち合わせていない。最後の項目しか共感の持てないこの男に生活能力なんてあるわけないよね。生まれてから権力の庇護下でぬくぬくと暮らしてきたのだが、あくる日屋敷にティアと名乗る謎の女が現れたことをきっかけに国外にまでぶっ飛ばされてしまう。


世界観の狭い若造が戦時下の町に放り出されるわけです。屋敷の中では正しかったはずの価値観が、どこに行っても通用しない。当然のごとく、ポカをこれでもかとやらかす。その時彼がとる態度は……責任転嫁!

ネットでは割と有名なシーン。直前にボロクソ言われている。

正直見てられねぇーって感じる人もいるかもしれません。でもね、俺はこういうの嫌いになれねえんだ。意図せずに間違いを犯したときに、自分の非をすぐさま認めて謝るとかって難しいですよ。難しくない?大体寝る前とかにあれ言い過ぎたな~とかいやでもやっぱ俺悪くねえよ!とかウダウダやって、時がたち冷静になってから謝る。で、次はうまくやろうとして、逆にぎこちなくなったりしてね。フィクションにおいて、こういうのも人間らしさへの良いアプローチだと思います。
あとさ、メンタル鬼強、対人において不正解の選択肢とりませんみたいな主人公ばっかじゃさ、ちょっと物足りないじゃん?
オイ聞いてんのか!三大少年誌!(漫画要素その1)
上の画像のイベント後、ルークは自身のアイデンティティに悩み、生まれた意味を求め始める。それが自分がいていい理由と直結すると思っているから。一度嫌われて見放されたら居場所がなくなると思っているから。存在に何か意味が紐づけられていないと不安でしょうがないんですね。役割に過剰に固執してしまうルークの態度は他のパーティーメンバーとの間に幾度となくすれ違いが生んでしまいます。『テイルズオブジアビス』ではパーティーメンバーそれぞれの価値観の違いがしっかり描かれており、こうした作中の様々な出来事の中で表出するズレに中々見応えがあります。特にルークにジェイド(パッケージ右奥にいるメガネのオッサン)が自身の死生観を吐露するシーンはグッときちゃったよ。


一つずつ丁寧に積み重ねられたエピソード。そうして最後にはじき出される答え。それらは決して容易に実生活に還元できるものではないですが、いい意味で人間臭いルークの生き方は、きっと自分を映す大事な鏡になると思います。是非プレイしてみてね!


最後に女の子キャラも紹介しようかな!男だけって寂しいしね。
ティア・グランツ(CV:ゆかな)

前髪の長い女の子は可愛い。CVはゆかな

神託の盾(オラクル)騎士団情報部に所属する第七音譜術士(セブンスフォニマー)。本作のメインヒロイン。CVを務めるのは『アマガミ七咲逢の役などで知られる声優のゆかな。


……CVは……ゆかな…………………………


オォォォ……………俺は…………生まれて来てッ……ホンドに……ホントによがっだッ………………ァァァァァ……………(突然叫び出す男)(体が光の粒子となり、空へ吸い込まれていく)(驚く通行人)(おもわず撮影)(Xに投稿する)(合成乙wwwww)(ふと気が付けば、あたりに雪が降り始めていた)(吐く息が白い)(今年の冬も、寒くなりそうだ_______)


====================route1214.成仏====================


P.S.
地獄から失礼します。漫画の話、するね。

  • 小坊の頃『ぼくらの』を見て、兄に「お前ジ・アース*2乗りたい?死ぬけど(意訳)」聞かれ、「乗りたい(濁音)!!!!」と即座に返したことを思い出す(漫画要素その2)。鬼頭莫宏が命から鋭く切り出したロジックが心をつかんで離さなかった。あの頃はIS*3にだって乗りたいガキだったし、それは今も変わらない。
  • Jファンタジーって「誕生」の話よくしてる気がする。テーマにからめやすいのかな。『マギ』とかそんなだった気がする(漫画要素その3)。凡打製造機〇ンデーの数少ない遺産のひとつ。
  • 来週エロゲが届く。親にバレないように受け取らないといけないが、果たして………?
  • 年末になって急に戦争空気感映画(雑なくくりだ)が急増してきた。その中にあの大人気妖怪漫画(漫画要素その4)の映画が……?水木先生、俺は〇映が許せねぇっす。

*1:ゲームから音を採取し、時計アプリのアラーム音に使っているというだけの事

*2:かっけーロボ。搭乗すると、戦闘後、死亡する。

*3:アイエスライトノベル『IS <インフィニット・ストラトス>』に登場する兵器。通常男子は乗れません。