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mantrog

京大漫トロピーのブログです

【12/15】無垢だったあの頃

はじめまして、りんごです。この前新会長になりました。会長になったのでもっともっと漫画読もうと思っています、というか読みます…

テーマがホワイトクリスマスだと聞いて、プレゼントにもらったポケモンだとか、精液だとか、そんなことをネタにしようかと思っていたのですが、全部先にとられてしまいました。自分の思考のありきたりさが露呈している。

ただ特に話すこともないので、ホワイトクリスマスらしく雪にちなんだ、思い出に残る体験でも書こうと思います。
中学生のころ、僕は学校でも家でも自分の存在価値を認められない、まあ一般的な子供でした。そんな少年ができることといったら、そう、オナニーしかありません。
その日は初雪でした。次第に降り積もる粉雪に心躍らせ、僕は一つ思いつきます。
「白い雪の上に出したらどうなるのだろう?」思い立ったが吉日、その日の夜に決行しました。まあ結果的には何も特別なことにならなかったのですが。翌朝見たら何もかも雪の下に隠れていました。見た後の失望感は今でも思い出せます。白く無垢だった僕は、何を求めていたのでしょうか。
ん?白…無垢…Innocence…

イノサン


イノサンは18世紀のフランスを舞台とした作品で、主人公のシャルルは自身の気弱な性格と、処刑人の家系という環境の間で葛藤しながら変化していきます。はじめシャルルは世間知らずのお坊ちゃまとして描写されています。しかし、処刑人として生きていく道を選んだあと、さまざまな人間と関わりながら、アンシャンレジームの下で生きることの不条理さを受け入れ、そこで自分がどう生きていくのかを見つけ、覚悟していきます。この過程が読んでて気持ちいいですね。
シャルルは一貫して純粋無垢ですが、その質は成長の前後で大きく違っています。最初は社会の矛盾や自分の環境に対し目、耳を塞ぎこんで汚れから逃げていることからくるもの。しかし、成長後に見られるのは、理不尽さをしっかりと見たうえで自分の生き方を通そうとするもので、その白さは最初のころを思うと気高ささえ覚えます。
ビジュアル面で言えば、作者の精緻なタッチがフランスのイメージや作品のテーマ、タイトルに合っていてそこも良いですね。

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また、シャルルの妹であるマリーは、女性でありながら処刑人の道を志したことでシャルル同様苦難の道を歩むことになるのですが、同じく「マリー」の名を授かったマリー=アントワネットとの生き方の対比で、この時代における女性性も話にからんでくるあたりがまた面白いです。

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この文章を書いている自分を内省してみたら滅茶苦茶恥ずかしくなったので、このへんでやめて布団にもぐって四天王倒して殿堂入りしようと思います。それではさようなら。