【12/14】プレゼント選びって難しい…
こんにちは、ころもです。最近一気に寒くなりましたね。冬を越せるか心配です。あと、京都寒すぎませんか?絶対に自分は日本海側では暮らせないことを悟りました。寒いと眠くなるし、おなか減るのでいけないですね。冬眠したいです。
今回のテーマは「プレゼント」ですが、基本的に特別な日にプレゼントってもらいますよね。誕生日やクリスマス、バレンタインに入学・卒業など意外ともらう機会は多いものです。けど、逆にあげることも多いですよね。私はプレゼント買うときめっちゃ悩みます。値段が高すぎても安すぎても問題だし、相手のいらないものをあげても捨てられないから迷惑かも…とか考えちゃいます。それで結局、消費できるおかしとかあげちゃうんですよね。相手の欲しいものをスマートに聞き出せたらかっこいいんですけど…。
そこで本日紹介する漫画は『A子さんの恋人』です。
- 作者: 近藤聡乃
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2015/06/15
- メディア: コミック
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主人公は正月に元カレのA太郎に黒の出目金をプレゼントされるんですね~。けど、はっきり言っていらないですね!そこから出目金はいろんな場所を転々とします。いらないプレゼントはたらいまわしにされるんですね…。
そんな場面がある『A子さんの恋人』ですが、こんなお話です。
付き合っていたA太郎と縁を切るのに失敗したA子が渡米し、アメリカ人のA君と付き合ったがまた別れ切れず、日本に帰ってくるところから話は始まります。今のところ5巻まで出ていますが、どちらとも縁を切れずどっちつかずな状態でA子は本当に困った女です。
こんな風に書くとA子は魔性の女って感じなんですけど、結構普通なんですよね。考えることを後回しにし続けたり、あまりものに執着しなかったりとまあ、生きてたら普通にみんなしちゃうことをしてます。そういうところがなんとなく共感できるんですよ。
A子さん以外の女性キャラも結構そこらへんにいそうな感じで、この子はU子です。現実でもありそうな世界観がたまりません。
私は懐の深いアメリカ人、A君とくっついてほしいのですが、なんだかんだA子が日本にいるのでA太郎との話が多くて悲しいです…。A君とうまくいくことを願って、最終巻を待とうかな。
【12/13】中年男性の醸し出す色気って......
ども。のびです。先週の火曜日から一昨日までずっと寝込んでまして、昨日ようやく治りました。お祝いとしてスモークタン食べながらこの記事を書いてます。あ~ご飯を食べれる幸せ…。ちなみに溶連菌感染症ってやつだったんですけど、唾を飲み込むのがめちゃくちゃキツいんですよ。大げさじゃなくて針を飲み込む感じ。もう二度となりたくないですね。それが原因もあって学校休みすぎちゃって単位がマジでやべえっす。学生課から何度も電話がかかってくる…ま、これから寒くなるからインフルとか流行るので皆さんも気をつけましょうね!
さて、今回のお題は贈り物、というわけで復活祝いでずっと欲しかった漫画を自分にプレゼントしました~。その漫画は「娚の一生」
- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/10/05
- メディア: Kindle版
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タイトルと表紙で分かる。ちょっとエロいやつやん。フラワーαだしね。さて、内容に移りましょう!あらすじは東京の大手電気会社に勤める堂園つぐみは、長期休暇を田舎の祖母の家で過ごしていた。そんなある日、入院中の祖母が亡くなってしまう。つぐみは、そのまま祖母の家で暮らすことに決めるが、離れの鍵を持ってるハンサムな中年男性、海江田醇(じゅん)と暮らし始める。
ハァ〜海江田先生めっちゃエロい。大人の色気っていうんですかね、あと大人の余裕?やばいっすね…。眼鏡がさらに色気を醸し出してる。あ、ちなみに彼は女子大の哲学の先生をしてます。
海江田先生告白シーン。サラッと言うところが大人ですね。つぐみは鼻くそほじってますけど。
そしてその後もつぐみは海江田先生にアタックされるのですが、ずっと返事はしないまま。しかし、ある日つぐみは結婚について考え直します。
ぎゃぁあああああああああ!!!!!!!!え゛っっっっち゛!!!!!!!!!!!足!!!!足にキスて!!!ひゃぁあ〜お互い途中で何も喋らなくなるのがリアルだわ…ここで2人の思いがひとつになるんですね。
そして、2人は結婚へ。
ここで海江田先生がつぐみにウエディングドレスをプレゼントした時の表情が可愛かったので見て。
海江田先生、普段クールぶってるけどゼクシィとか買っちゃうんですよね。可愛いやん。
『娚の一生』神漫画でしたね。是非、読んでみてください。
【12/12】流れ星で生まれ変わる
はじめまして、1回生のコト。です!寒くなってきて外に出るのも億劫になっています……これだけ寒いのに雨とか降られるとイラッときますね。雪降れ~!!私は小さい頃北陸に住んでいたので雪が恋しいです💕
さて、今年のテーマは「プレゼント」
これまで色々貰いましたが、基本何を貰っても嬉しかったなぁと思います。プレゼントを選んでくれている時間、相手はわたしのことを考えてくれているって思うとめちゃくちゃ嬉しいですよね、ね!
ですが困ったことに、私はプレゼントを大切にしすぎてなかなか使えないんです。いや、お菓子とかはちゃんと食べますけど、アクセサリーやハンカチは特別な日にしか身に付けないようにしています✋無くしたら絶対泣くってわかってるもん……ʕ•̫͡•ʔ
それだけなら良いんですが、石鹸とか入浴剤も取っておいてしまうんです。家にある最古のプレゼントは小学生のときにピアノのクリスマス会で貰った可愛い入浴剤セットですね、使えや!
使用期限とかってあるのかな……。
小学生っていったらもう7年前?ですかね?早いなぁ……。
私は小学生のときは「ちゃお」と「りぼん」を読んでいました。で、一番心に残っている読み切り作品がこれです!
- 作者: まいた菜穂
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/06/30
- メディア: コミック
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内容はすっごい覚えているのにずっとタイトルが思い出せなかったのですが、先日本屋で偶然見つけたので!!紹介します!!
好きだったのは表題作、「星にねがいを」
掲載年が2008年だそうなので多分私が小学生3年生のときです。
交通事故で死んでしまった女の子が自分をフッた男の子に復讐するために幽霊になって現れるっていう話です。
私はこの作品の「流れ星が降ると死んだ人が生まれ変わる」という設定が大好きで!!
というか作品を読んだのがはじめてのお葬式に参加したばかりの頃だったんです。そのせいで、人間も結局は燃やされてしまうんだ、人間って所詮骨とか肉の塊だったんだな、ってめちゃくちゃショックを受けてて、ちょっとナーバスだったんですよ。今思うと変な小学生だなぁって思いますが……( ´,_ゝ`)
そんなときにこれを読んで、ちょっと気持ちが楽になったのを覚えてます。死んだら終わりじゃないんだなぁって嬉しかった気がします。
少女漫画を人間の死について考えながら読んでた小3……。可愛いげがない……。
でもそれ以来、今でも、流れ星を見る度「今ひいおばあちゃん生まれ変わったなぁ」って思ってます。それくらいにこの漫画は心に残ってるんですよね。
もちろん他の短篇もめちゃくちゃ可愛い&ピュアで昔を思い出します!1作だけバットエンドで温度差にビックリしましたが………。キラキラした画面には何歳になってもわくわくしますね。
折角のクリスマスですし!たまには昔みたいな純粋な気持ちで過ごすのもどうでしょうか(*ꈿ⌄ꈿ)-♡
ちなみに私の好きなクリスマスソングはBerryz工房の「ロマンスを語って」です。
┃・ω・)三ソレデハサヨナラ
【12/11】それは我々の業界でも拷問です
こんにちは、再び登場のだちです。
本日紹介する漫画は、『ちょっとかわいいアイアンメイデン』。
ちょっとかわいいアイアンメイデン(1) (角川コミックス・エース・エクストラ)
- 作者: a・アルフライラ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/12/01
- メディア: Kindle版
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とある女子校に存在する部活「拷問部」の話です。
「何も関係ねーだろ」と思った方、考えてみて下さい。拷問というと、キリストを初めとした聖書に登場する聖人たちも拷問されてますし、端から見れば拷問のようにしか見えなくても「我々の業界ではご褒美です」と嬉々としている輩もいます。なので、テーマ的にも紹介する漫画としては適切ではないでしょうか。
とりあえず、漫画の話をしましょう。名門女子校の中等部に入学した武藤結月は、美人な先輩、舟木碧生に人をいたぶる才能のある人材として目を付けられ、拷問部に(半強制的に)入部させられます。そして、秘められた拷問の才能を開花させていきます。拷問の漫画ですが、内容は基本コメディであり、そんなに気張って読む漫画ではありません。むしろ、日常系のような漫画が好きな人向けです。ネタっぽいですが、拷問要素、ギャグ要素、そして百合要素(←重要)、どれもなかなかしっかりしています。
まず拷問要素について。話の中で出てくる拷問器具については一つ一つ解説されていますし、単行本のおまけページとして挟まれている拷問コラムを読めば誰でも拷問にちょっと詳しくなれます(なる意味があるかは微妙)。また、日常系的な内容を、なんでも拷問に結びつける姿勢は見事といえます。拷問ダイエットといい、拷問麻雀といい、発想がヤバい。
次に、ギャグ要素、とまとめましたが、この漫画の重要な要素の一つに、多種多様なパロディがあります。自分はそういうのが大好きな人間なので、とても楽しめます。逆にそういうのが苦手な人は注意です。それと、他に注意するべき要素といえば、お色気要素とか男の娘とかがあります。なんにせよ作者が大好きなものが詰まった漫画と受け取って下さい。
そして百合要素。この漫画はれっきとした百合漫画です。まず主人公の結月は百合が大好きな子で、暇さえあれば百合のことを考えています。また、拷問部の部長である小橋悠里の事が好きな初等部の新崎苺花、夢は百合ハーレムという生徒会長などなど、キャラクターだけでも百合要素は枚挙に暇がありません。
先にでた要素とも百合はよく絡んでいて、拷問具の解説がなんか百合っぽいとか、パロディ元やゲスト作家が百合関連で有名なのが結構あるとか、拷問、ギャグと並んで百合はこの漫画の柱です。後半、洗脳部という拷問部と敵対している組織が出てくるんですが、洗脳部関連の話の掘り下げ、毎回めちゃくちゃ百合なんですよ。洗脳部の部長、高田我羅奢は以前拷問部に所属していて、悠里とは一線を越えた仲だったといいます。それがあるとき我羅奢は悠里に不信感を抱き、拷問部を抜けて洗脳部に入り、拷問部を敵視するようになったということです。そこに苺花も加わり、泥沼の百合関係になっています。結局原因はただの勘違いだったのですが、そんなんなので拷問部と洗脳部の対決はまさに痴話喧嘩。拷問したり洗脳したりして、最終的には、2人の気持ちを確かめ合って、めでたしめでたし。
最後は結月と碧生の話で締められます。フランスに留学することになった碧生。出発の前に結月と話がしたいという。碧生が結月を拷問部に勧誘した真の理由が明かされます。百合展開が見え隠れしますが、そこは碧生先輩、どこまでも拷問にストイックです。
最初から最後まで拷問とギャグと百合たっぷりなこの作品を読んで、あなたも自分の秘められたチカラを解放しましょう。
【12/10】遅れ者の贈り物
初めての記事になります。去年の暮れごろ… ちょうど今くらいの時期に入った、半2回生のアールです。
本来は12/9の担当でしたが、12/11に12/10の記事を書いてます。
年の瀬は時の流れを早く感じますね。まだ12/8くらいの心持でしたので、というのは記事の遅れた言い訳です。
今年の記事のテーマは「プレゼント」。
プレゼントといえば「おくりもの」のことですが、特に誕生日やクリスマスなどお祝い時に贈るイメージが強いですよね。「贈りもの」とは読んで字の如く、相手に「贈る物」を指しています。子供の時分にはプレゼントと聞けば欲しいもの、貰って嬉しいものとイメージしてましたが、どうやら贈る側になったことのない子供だからこその勘違いだったようです。本来ならば贈ることこそがメイン。貰って嬉しいものを贈ってくれた人は、贈った相手の喜ぶ姿が見たかったのでしょう。だから子供は、プレゼントのことを貰って嬉しいものだと考えるのです。
中学生・高校生くらいになると、自分からプレゼントをするような機会などにも出くわすことが増えるでしょう。その時はまだプレゼントが「贈り物」であることを理解していなかったのです。欲しくもないものを貰っては迷惑だ、相手も迷惑に感じるかも知れないからプレゼントなんていらないし渡すのも止そう、なんて思ったりしてた方、私の他にも案外多いのではないでしょうか。思春期真っ盛りの尖った思考は未だに忘れられない黒歴史ですね。そんなわけで、プレゼントといえばシャーペンや消しゴムばかり買っては渡していましたが、もちろん相手に対する気持ちなんてものは特にありません。またこれはプレゼントを頂いた時の話ですが、中学時代せっかくクラスメイトが手渡しして下さったチョコレイトを蔑ろにしてしまったことは、とても苦い思い出です。
皆さんはどうでしょうか。プレゼントが「贈り物」であるということをはっきりと感じられるようになった今。改まって贈るのは何かと気恥ずかしさも感じる行為ではありますが、あなた自身に贈りたいという気持ちがあるのなら、是非試みてみるとよいかと思います。相手に驚かれることかもしれませんが、気持ちが伝わればきっと喜んでくれることでしょう。
贈りたい気持ちがあるのならという部分を強調させましたが、一見すれば前向きでポジティヴな話をしてるようで、言いたいことは世のプレゼントには本当に贈る気持ちが込められているのか、という皮肉でした。暗に「本当に贈りたい気持ちを持った相手が君にいるの?」と言っています。人間そうそう簡単に変われるものではないですからね。尖った思考が丸くなるまでにはもう暫く時間が必要なんです。
改めて、本当に気持ちを贈りたい相手が万が一いるのであれば、今年のクリスマス、その気持ちをプレゼントに乗せて贈ることで、相手との人間関係がより一層深まることを応援します。
テーマのプレゼントから、話題は人間関係にシフトしました。この記事で紹介する漫画は「湯神くんには友達がいない」です。
タイトルの通り主人公の湯神くんは友達がいないのですが、本人は全くそのことを気にしていません。自分がこうだと決めたことに強い自信をもっており、周りの人に流されたりすることはないのです。そのため自分の決めたことを曲げるようなことになるくらいなら友達はいらないと思っているようです。
一方で、もう一人の主人公である綿貫ちひろは周りに流されやすい性格をしています。しかしそのことを良いとは思っておらず、周りに流されない湯神くんのことを、変人だとは思いつつも感心に思っていたりするのです。
そんな二人を中心にした、クラスであったり部活であったり家族であったりと、いろいろな人間関係が物語の中で描かれてゆきます。流されやすい綿貫さんと、流されない湯神くん。両方に共感できる点があり、別々な立場からの人間関係が描かれているのがこの漫画の面白いところです。普段、誰かに対して「あいつは何故あんなことをやっているのだろう?」と疑問に思うことがある人には是非読んでもらいたい。もしかすると疑問を晴らす役に立つかもしれません。
【12/9】五つ子とエロゲとまちカドまぞく
お初です。みかんばこです。本当は10日のシフトだったんだが、9日の奴が落としたので俺が遅れたみたいになった。ギルティ。
この間漫喫で『五等分の花嫁』を一気読みし、「二乃ちゃんみたいな女の子と青春して~~~」という衝動のままにソフマップへ突撃し、人生初のエロゲ―を買いました。いざ始めてみると実妹ルート一直線でした。おかしいね。
右クリックひとつで攻略した妹は砂粒一つくれやしませんでしたが、「女の子が主人公のために悩みぬいてプレゼントを用意する」というシチュ、よくありますよね。ギャルゲーだけでなく、ラブコメや日常系の漫画にもよく見られる展開です。きららでも最近『三者三葉』や『まちカドまぞく』でそんな回がありました。なぜ日常系漫画でそういった展開が多いのかといえば、日常系漫画は「人と人との関係性に重きを置く」傾向にあり、プレゼントは「人と人との関係の深さを明確に視覚化するもの」だからだと思うんですよ。プレゼントはいわば無償の奉仕です。相手のために金を使い、時間を使い、労力を費やす。とてもエネルギーのいる行為です。俺にはできない。でもだからこそ、この「相手へプレゼントを渡す」という行為は、贈り主から相手への好意、二人の関係性の深さというものをストレートに読者に伝えてくれる、とても便利なアイテムなのでしょう。「関係性の可視化」はそのまま「関係性の変遷」を示すことに利用できます。初対面では出会いがしらに殴り合っていたような二人が、終盤の展開ではお互いにクリスマスプレゼントを贈りあう仲になっている。それだけでとてもあたたかな気持ちになりませんか。
まぁプレゼントはあくまで一例で、「キャラクター同士の関係性」という切り口からキャラクターに魅力を持たせてる日常系漫画っていいよねっていうお話。
- 作者: 伊藤いづも
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2015/11/27
- メディア: コミック
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この漫画、上述した「関係性の魅力」というものをこれでもかというほど詰め込んでいるんですよ。
魔法少女・千代田桃は最初闇の一族の血を引く主人公・シャミ子の宿敵として登場します。
弱体化の一途を辿る一族の復活のためには「魔法少女の生き血」が必要。シャミ子にとって桃は倒すべき敵であり、決して相いれない存在として、桃にたびたび勝負を仕掛けることになります。
ですが桃は世界を救ったこともある英雄クラスの魔法少女。対してシャミ子は覚醒したてのへっぽこまぞく。当然敵うはずもなく、むしろそのあまりの弱さに同情されたシャミ子は桃からなぜか強くなるための特訓を受けることになります。そんな桃に対してシャミ子はさらに敵愾心を燃やしていきます。その敵愾心は、徐々に「桃に認められたい」という憧れ、また「彼女を屈服させたい」というような若干サディズムな欲求へと成長していきます。
さらに桃と交流を続け、彼女の仄暗い過去を知ったり、何度も彼女に助けられるにつれ、それは「知りたい」「触れたい」「見たい」という欲求へとなり……それは、桃に対する明確な好意という形で現れます。「桃を救いたい。二人で肩を並べて歩いていきたい」シャミ子の想いは、結果的にそういう形に帰着します。
ここまで丁寧に「心情の変遷」を描いてくれる漫画があるでしょうか。この丁寧さが、まちカドまぞくの何よりもの魅力なのだと思います。
シャミ子だけではなく、桃の心もシャミ子とのふれあいで動いていきます。
当初、桃は何かと自分にちょっかいをかけてくるシャミ子に対し、半ば保護者のような視点でシャミ子に接することになります。立場的にはシャミ子の上に立ち、一枚壁を貼って接するわけです。それも当然な話で、桃は魔法少女として、物語の舞台であるせいいき桜ヶ丘を守護する役割を担っています。シャミ子を鍛えているのがその一環である部分もあるでしょう。さらに、桃にはこの町で行方不明の姉――――彼女の唯だ一人の家族を見つけるという目的もあります。
また、まだ深くは語られていませんが、桃は過去に人格形成に影響をきたすほどのトラウマを抱えています。そういった要素からか、物語初期の彼女からは諦観めいた哀愁を誘うことがありました。
ですが、シャミ子とふれあい、彼女の中にある「優しさ」に触れ、彼女に姉の面影を感じたりするにつけ、心の壁を徐々に取り払っていきます。
そして、26話。二巻の最終話にあたるシャミ子との大きなイベントを経て、彼女の心はシャミ子によって完全に救済されます。以降、シャミ子は彼女にとって「かけがえのない存在」となり、シャミ子を守ることが彼女の生きがいとなります。それは千代田桃という人間において、過去との決別でもあります。姉という過去に囚われ続けるのではなく、シャミ子と一緒に、未来を拓いていく。
お互いがお互いに影響を与え合って、お互いがお互いを大切に想う。たったそれだけだけど、たったそれだけの関係性を、重厚なストーリーラインに乗せて、これでもかというほど丁寧に描写していく。
この二人のいい所は、お互いがお互いの気持ちを全然理解してない所だったりもする。桃はシャミ子の「対等になりたい」という気持ちがわからないし、シャミ子はシャミ子で桃がどれだけ自分を大切に想ってくれているか気づかない。だからたまに衝突したりするけど、それさえも微笑ましい。最近ではシャミ子にカリスマ性が出てきて、桃もそれを認めていて、だんだんシャミ子の桃と対等になりたい、という願いは叶ってきている。自力で。
今回は「関係性」だけに注目しその他のネタバレは極力省いたので不明瞭な点や齟齬はあるかもしれませんが、だいたいこんな漫画です。ただこれは『まちカドまぞく』の一側面にすぎず、この漫画の魅力は他にも語りつくせないほどあります。
これが俺の原点です。きららを読むきっかけ、そこから漫画というものに魅力を感じ始めたきっかけ。
この漫画以上に愛せる作品はもう二度と現れないでしょう。
この間、せいいき桜ヶ丘のモデル、聖蹟桜ヶ丘にも行ってきました。エモかった。
まちカドまぞく、キてます。4巻なんて一か月で重版かかりました。きらら漫画では異例の速さです。うれしい。まちカドまぞくを知ってから何度も繰り返した言葉ですが、この場を借りて、もう一度。声を大にして叫びましょう。
まちカドまぞくはいいぞ。
【12/8】新しい漫トロの設計図を描こう
はじめまして。漫トロ1回生、新会長になっただちです。
会長になって何から手を付けようか、という所にいきなりアドベントカレンダーの進捗管理というタスクが降りかかり、しかも2日遅れているということで、急遽自分が代打という形で出てきた次第です。
そんな事情はさておき、今年のアドカのテーマは「プレゼント」でしたね。クリスマスプレゼント、昔はおもちゃとかゲームとか具体的なモノを欲していた記憶がありますが、成長してモノより金をくれと思うようになりました。世の中金がすべてということに気づきはじめたということでしょうか。でも最近一番欲しいのは大学の単位。今だけは金と同じくらい単位が欲しい。
偉そうなタイトルにしておきながらお前の大学生活設計がなってねーじゃねーかという声が聞こえてきそうですね。このブログを見てるみんなはちゃんと計画性を持って物事に取り組もうね!
そんなこんなで紹介するのはこちら、『女の子の設計図』。
- 作者: 紺野キタ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2013/03/30
- メディア: コミック
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表題作は、離れて暮らしていた姉妹がまた一緒に暮らすことになるところから始まる話。
全く違う2人が惹かれ合うっていうのはよくあるんだけど、これが姉妹だとまた意味が違ってくるんですね。一緒に暮らしているから、なにも無くても普段から相手を見ているし、一言に「好き」といっても、どういう意味の「好き」なのかがたくさんあるし、それらの違いが曖昧になってくる。この話では、1度2人が離れてたっていうのがポイントで、離れることで募る感情っていうのがあるんですよ。そういう設定以外にも、2人の学校での距離感とか、2人の距離に関する言葉がたくさん出てくるんです。
そういう距離感の話は姉妹百合ならではな所でもありまして、自分はこの話がとても好きです。
他の話も、「距離感」とか「立場」に関連する表現が多くて、女の子同士の関係性という意味の百合において非常に優れた作品集であると思います。
急遽ということで大急ぎで書いているので今日はこのくらいで。早く遅れを取り戻さないと…