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京大漫トロピーのブログです

【12/11】それは我々の業界でも拷問です

こんにちは、再び登場のだちです。
本日紹介する漫画は、『ちょっとかわいいアイアンメイデン』。

この漫画がどんな内容かというと…
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とある女子校に存在する部活「拷問部」の話です。
「何も関係ねーだろ」と思った方、考えてみて下さい。拷問というと、キリストを初めとした聖書に登場する聖人たちも拷問されてますし、端から見れば拷問のようにしか見えなくても「我々の業界ではご褒美です」と嬉々としている輩もいます。なので、テーマ的にも紹介する漫画としては適切ではないでしょうか。

とりあえず、漫画の話をしましょう。名門女子校の中等部に入学した武藤結月は、美人な先輩、舟木碧生に人をいたぶる才能のある人材として目を付けられ、拷問部に(半強制的に)入部させられます。そして、秘められた拷問の才能を開花させていきます。拷問の漫画ですが、内容は基本コメディであり、そんなに気張って読む漫画ではありません。むしろ、日常系のような漫画が好きな人向けです。ネタっぽいですが、拷問要素、ギャグ要素、そして百合要素(←重要)、どれもなかなかしっかりしています。

まず拷問要素について。話の中で出てくる拷問器具については一つ一つ解説されていますし、単行本のおまけページとして挟まれている拷問コラムを読めば誰でも拷問にちょっと詳しくなれます(なる意味があるかは微妙)。また、日常系的な内容を、なんでも拷問に結びつける姿勢は見事といえます。拷問ダイエットといい、拷問麻雀といい、発想がヤバい。

次に、ギャグ要素、とまとめましたが、この漫画の重要な要素の一つに、多種多様なパロディがあります。自分はそういうのが大好きな人間なので、とても楽しめます。逆にそういうのが苦手な人は注意です。それと、他に注意するべき要素といえば、お色気要素とか男の娘とかがあります。なんにせよ作者が大好きなものが詰まった漫画と受け取って下さい。

そして百合要素。この漫画はれっきとした百合漫画です。まず主人公の結月は百合が大好きな子で、暇さえあれば百合のことを考えています。

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良い趣味してますね
また、拷問部の部長である小橋悠里の事が好きな初等部の新崎苺花、夢は百合ハーレムという生徒会長などなど、キャラクターだけでも百合要素は枚挙に暇がありません。
先にでた要素とも百合はよく絡んでいて、拷問具の解説がなんか百合っぽいとか、パロディ元やゲスト作家が百合関連で有名なのが結構あるとか、拷問、ギャグと並んで百合はこの漫画の柱です。
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マジで!?
後半、洗脳部という拷問部と敵対している組織が出てくるんですが、洗脳部関連の話の掘り下げ、毎回めちゃくちゃ百合なんですよ。洗脳部の部長、高田我羅奢は以前拷問部に所属していて、悠里とは一線を越えた仲だったといいます。それがあるとき我羅奢は悠里に不信感を抱き、拷問部を抜けて洗脳部に入り、拷問部を敵視するようになったということです。そこに苺花も加わり、泥沼の百合関係になっています。結局原因はただの勘違いだったのですが、そんなんなので拷問部と洗脳部の対決はまさに痴話喧嘩。拷問したり洗脳したりして、最終的には、2人の気持ちを確かめ合って、めでたしめでたし。
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最後は結月と碧生の話で締められます。フランスに留学することになった碧生。出発の前に結月と話がしたいという。碧生が結月を拷問部に勧誘した真の理由が明かされます。百合展開が見え隠れしますが、そこは碧生先輩、どこまでも拷問にストイックです。

最初から最後まで拷問とギャグと百合たっぷりなこの作品を読んで、あなたも自分の秘められたチカラを解放しましょう。