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京大漫トロピーのブログです

【12/10】遅れ者の贈り物

初めての記事になります。去年の暮れごろ… ちょうど今くらいの時期に入った、半2回生のアールです。
本来は12/9の担当でしたが、12/1112/10の記事を書いてます。
年の瀬は時の流れを早く感じますね。まだ12/8くらいの心持でしたので、というのは記事の遅れた言い訳です。


今年の記事のテーマは「プレゼント」。
プレゼントといえば「おくりもの」のことですが、特に誕生日やクリスマスなどお祝い時に贈るイメージが強いですよね。「贈りもの」とは読んで字の如く、相手に「贈る物」を指しています。子供の時分にはプレゼントと聞けば欲しいもの、貰って嬉しいものとイメージしてましたが、どうやら贈る側になったことのない子供だからこその勘違いだったようです。本来ならば贈ることこそがメイン。貰って嬉しいものを贈ってくれた人は、贈った相手の喜ぶ姿が見たかったのでしょう。だから子供は、プレゼントのことを貰って嬉しいものだと考えるのです。
中学生・高校生くらいになると、自分からプレゼントをするような機会などにも出くわすことが増えるでしょう。その時はまだプレゼントが「贈り物」であることを理解していなかったのです。欲しくもないものを貰っては迷惑だ、相手も迷惑に感じるかも知れないからプレゼントなんていらないし渡すのも止そう、なんて思ったりしてた方、私の他にも案外多いのではないでしょうか。思春期真っ盛りの尖った思考は未だに忘れられない黒歴史ですね。そんなわけで、プレゼントといえばシャーペンや消しゴムばかり買っては渡していましたが、もちろん相手に対する気持ちなんてものは特にありません。またこれはプレゼントを頂いた時の話ですが、中学時代せっかくクラスメイトが手渡しして下さったチョコレイトを蔑ろにしてしまったことは、とても苦い思い出です。
皆さんはどうでしょうか。プレゼントが「贈り物」であるということをはっきりと感じられるようになった今。改まって贈るのは何かと気恥ずかしさも感じる行為ではありますが、あなた自身に贈りたいという気持ちがあるのなら、是非試みてみるとよいかと思います。相手に驚かれることかもしれませんが、気持ちが伝わればきっと喜んでくれることでしょう。

贈りたい気持ちがあるのならという部分を強調させましたが、一見すれば前向きでポジティヴな話をしてるようで、言いたいことは世のプレゼントには本当に贈る気持ちが込められているのか、という皮肉でした。暗に「本当に贈りたい気持ちを持った相手が君にいるの?」と言っています。人間そうそう簡単に変われるものではないですからね。尖った思考が丸くなるまでにはもう暫く時間が必要なんです。
改めて、本当に気持ちを贈りたい相手が万が一いるのであれば、今年のクリスマス、その気持ちをプレゼントに乗せて贈ることで、相手との人間関係がより一層深まることを応援します。



テーマのプレゼントから、話題は人間関係にシフトしました。この記事で紹介する漫画は「湯神くんには友達がいない」です。
タイトルの通り主人公の湯神くんは友達がいないのですが、本人は全くそのことを気にしていません。自分がこうだと決めたことに強い自信をもっており、周りの人に流されたりすることはないのです。そのため自分の決めたことを曲げるようなことになるくらいなら友達はいらないと思っているようです。
一方で、もう一人の主人公である綿貫ちひろは周りに流されやすい性格をしています。しかしそのことを良いとは思っておらず、周りに流されない湯神くんのことを、変人だとは思いつつも感心に思っていたりするのです。
そんな二人を中心にした、クラスであったり部活であったり家族であったりと、いろいろな人間関係が物語の中で描かれてゆきます。流されやすい綿貫さんと、流されない湯神くん。両方に共感できる点があり、別々な立場からの人間関係が描かれているのがこの漫画の面白いところです。普段、誰かに対して「あいつは何故あんなことをやっているのだろう?」と疑問に思うことがある人には是非読んでもらいたい。もしかすると疑問を晴らす役に立つかもしれません。

湯神くんには友達がいない(1) (少年サンデーコミックス)