【12/05】体裁ぶりやがって……、二度とここに書くなッ!ボケェ
昨日は身を挺して前衛的手法に走った野郎が居たんスよ。評価は読者の皆様それぞれで。
昨年のアドベントカレンダー今更見てみたけど、記事見出し見てるだけだと、昨年の方が整然としててとっつきやすいのは明らかなんだよなあ。2回目にしてむしろ退行?し始める漫トロやばいのか。難しいことはわからない。
とか言いながら私が結局モラル下げかねないのですけどね。前進。
どうしたの?まっつぁおよ
お題は「クリスマスに読みたくない漫画」でしたっけ。
このお題には、よくない点が2つある。
まず、読み「たくない」とかいうネガティブな内容に本来的に傾倒してる点。
そして、クリスマスっていう大衆行事への反逆精神を見せながらも、やっぱり漫画っていう自分のフィールドに閉じこもって話をしようとしてる点。
内向的かつ否定的。そんなんじゃどうもうまくいかせるべきらしい諸々が何もうまくいかないのは皆様よくご存知かと思います。私はよくわかります。
…くそ、自己批判に接近していく。
こういうくだらんループを繰り返すならブログを外部に向けて書いてる意味ない(戒め)。
一生、ナマ殺しにしてやる!
まあ外向的かつ肯定的になるため、漫画の話は前述の理由で避けて、
漫画読みって漫画以外の表現媒体の一部を若干蔑視してるっぽい(偏見)ですよね。だからそういう低俗に見えてそうな創作(そうやって私が取り上げること自体の是非はここではさておくとしよう)を薦めて自己革新促していきましょう。
私もまだ一応大学生(今度の4月で追い出されるが)なわけで、ふと考えてみると幼児の頃から今に至るまで要は物心ついてからは、平日の昼過ぎ(13-14時くらい)って何らかのルーティンに縛られてきたんですね。
要は学校です。小学生ですら5時間目があれば帰りつけるのは15時前くらい。中高生は言わずもがな。
大学生も13時台って言えば3限の講義出てるか、3限ない者同士で昼食がてら談笑みたいなことしてるじゃないですか。当然ですよね。
おうちではフランス料理はあまり召し上がらなかったのね?
しかし、いかなる教育機関にも属さない、労働もしない、ってなるとその今まで知らずにいた時間にしか触れられない「何か」に触れられるわけです。
そう、お察しの通りいわゆる「昼ドラ」です。
まず、曖昧な言葉ですし枠組みをwikipediaから棒引きしますかね。
・昼の12-13時台に放送
・内容や描写は、視聴が比較的容易な中高年の主婦層を意識
・題材は大別すると、
「家族・親子の愛情譚」(漫画で言えば『美味しんぼ』みたいなもんか)
「労働の現場における奮闘劇」(漫画で言えば『賭博黙示録カイジ』の地下王国編みたいなもんか)
「男女の関係において、演劇的に誇張された愛憎劇」(漫画じゃないけど『真夏の夜の淫夢』みたいなもんか)
言葉としては第三の類型の意味で一般にある程度広く認知されてる気がしますが、これも衰退産業のようで、現在はフジ系列が東海テレビ(=昼ドラ界の生ける伝説)制作で一つ枠持ってるだけらしいですよ。
そして今回お勧めするのはまさしくこの東海テレビ制作で現在絶賛放映中の『天国の恋』
毛深いの嫌いスか?
・画像とかろくにないのでとりあえず公式サイトの語録
http://tokai-tv.com/tengokunokoi/serifu/
このサイト無駄に親切で、しっかり作品の魅力が詰まってますよ。ちゃんと投稿メッセージとかも隅々まで読もうね。
・くっそ汚いあらすじ(既に25分×30回くらいは放送されてる。長すぎ。)
1話:主人公埴生斎(画像中央・41歳)は、古本屋経営の夫との仲がいまいち。
彼女の店番中、とあるミュージシャンを目指す青年(画像右・志田元春27歳、通称「非正規労働者」、毛深い、演者ジャニーズJr.)が熟女系官能小説ばかりを万引き。義務感で志田を捕まえようと試みるも身体がもつれ合い期せずして股間を鷲掴みに。ん?
その後免許証を返すとかいう理由で何故かにこやかにお茶するも、志田が「年上の女性が憧れなんでス…駄目ですか?俺とラブしてくれませんか?」とか言い出して、主人公はドキッとするわけだなあ。は?
第2週まで:で、開始2話目くらいから5話以上延々と高校時代の回想に入り、視聴者は置いてきぼり。家族は立て続けにみんな死んだから、父親の親友の医院長(演者:石田純一)の豪邸に居候させてもらうがむしろそっちが実の父親と判明、実の母親は医院長と不倫してた新興宗教ドはまりで「ツンデレデレー」とか唱えてる看護師長らしいぞお。
第3週:まあそんな細部はどうでもよくて主人公は自分が愛した人間はみんな死んでしまうとか自意識過剰になって、「天国に行きたい」っていう草生える歌謡曲のレコードを延々かける。で、まあ志田も両親が早く死んでるしシンパシーやなってなってことでとりあえずセックス。で、しばらくは主人公「駄目よ」志田「天国に、行こう」主人公「ああ、私も行きたい」の流れのループ感で毎話セックスだ。いまどきジャニーズも大変そうで同情(棒)
第4、5週:高校時代の精神弱ってた時期につけこんできた教師と瓜2つの青年(画像左・薦田潮27歳、製薬会社のエリート、毛薄い、演者はやはりジャニーズ)が現れる。妹の恋人だけどそんなのは無問題。運命の恋、忍ぶ恋、生者と死者を繋ぐ巫女だのいろいろわけわからんこといってやっぱりセックスだ。志田は紐状態でほっとかれるぞ。ななせどうや?*1
妹は若さなら負けないとか言ってロリータファッションで誘惑。論点ずれてる上にほんと目腐る。
そして現在第6週目:志田と薦田は互いの胸毛の濃度を認め合う仲になるが、薦田と「妹」の披露宴に志田が乱入。空気を読みすぎるナイフさんのおかげでこのドラマは成り立っています。
上の画像の3名の表情足して3で割ると激似。頭がァッ! ぶわわ*2
凄い破壊力だなぁ、おぉーい(棒)
作品の魅力を伝えようとする努力。絶望感しかない。
・キャスティングが凄まじい。
公式サイトの人物相関図を見てみよう。
http://tokai-tv.com/tengokunokoi/chart/
まず「愛に目覚める」のも「恋に溺れる」のもジャニ由来のタレント。何が違うの?
実の父親と育ての父親が石田純一と石原良純ってのもなんか記号的でいいっすねー。
アラフォー仲間って目を疑うカテゴリーがありますが、往年のアイドルとかが演じてるらしいですよ。あの下衆で安っぽいセレブキャラクターをいきいきと演じられてしまうのは流石だと思います。
その他の配役も50年ほどの歴史を持つ東海テレビ制作「昼ドラ」のヒット作で主要な役どころを演じた俳優女優がいっぱいだ。東海テレビオールスターってちょっとついていけないな私には。
・非正規労働者に立てられた盛大な死亡フラグ
先ほど、人物相関図で「愛に目覚める」(非正規労働者)と「恋に溺れる」(製薬会社エリート)の並列は見ていただけと思う。
そして2個上の3名の画像、これには一言だけキャッチコピーというか煽りが入っている。
そう「溺れる。」である。「目覚める」ではないのだ。
この作品のタイトルは『天国の恋』である。『天国の愛』とかではないのだ。
所詮並列では無くて、志田は薦田の咬ませ犬に過ぎないと意識高い人は気づいてたんや。
非正規労働者は正社員に勝てないとでも言いたいのか、世知辛い。
・予告に合わせて少し流れるだけのエンディングすら秀逸
『愛までがナイフ』中山優馬(ジャニーズ・エンターテイメント)
①タイトルがもう日本語じゃない。でも好き。
②曲調が芝居がかり過ぎててドン引き。でも好き。
③「♪僕は熱いナイフになる」(意味深)。ここ好き。
無理だな……ドン引きです。
『天国の恋』は12月最終週の金曜、12/27まで毎平日お昼1時半から放送中!
物語はいよいよクライマックス。
12/24、異性との接触の前に見るもよし、12/25、異性と密着しながらも見るもよし。
こんなんで笑ってたらフられかねないので私はやりません(真顔)。
命よりも大切…地球よりも大切!死んでも渡すもんかッ!
正直そんなこと言うほど大切じゃないですけど平均的値にも最大値的にも漫画の方がおもろいんですよ(再確認)。
こんなのを最後まで読んでくださった方には心底感謝いたします。
私はいたって正常な思考でこじつけてこんな内容で書きましたが、漫トロは漫画読みサークルですから今後は、クリスマスも漫画に思いを馳せる漫画読みの鑑らしい記事がたくさんあがります、たぶん。
私もイブの13時は『天恋』などには目もくれず*3、丸二食堂*4で湯豆腐つつきながら四大少年誌(!)巡回する予定です。もちろんボッチで*5。
最後に声を大にして確認しとくのは『天恋』は普通に糞作品ってこと。
でも好き。異様な糞漫画をたまに妙に気に入っちゃうことがあるのと似た具合ですかね。
(佐々木)