【12/15】煩悩のアメコミ
森のくまぞーです。
今回のテーマは「煩悩」らしいですね。このテーマを聞いたとき真っ先に思い浮かんだ漫画は秋★枝先生の『煩悩寺』
煩悩寺 コミック 全3巻 完結セット (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: 秋★枝
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2013/01/05
- メディア: コミック
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アメコミといえばスーパーヒーローが世界を守るために大活躍するという話がほとんどですが、ヒーローも人の子なので(人じゃないのも結構いるけど)色々な悩みを抱えています。いちばん有名なところだとスパイダーマンは「大いなる力には大いなる責任が伴う」といった有名な一文からも分かるように色々な場面で悩みに直面し、葛藤しているヒーローです。
- 作者: ジェフ・ローブ,ティム・セイル,【訳】高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2014/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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変わり種のヒーローだと近年映画化されたことでわりとポピュラーになったデッドプールはまさに煩悩の塊のようなキャラクターです。
デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス (ShoPro Books)
- 作者: ヴィクター・ギシュラー,ボン・ダゾ,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そんな様々なアメコミの中で煩悩というテーマに相応しいアメコミを選ぶとすると、『スコット・ピルグリム』ですかね。
- 作者: ブライアン・リー・オマリー,石川裕人,御代しおり
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2010/12/10
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 133回
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京大漫トロピーはコミックマーケット91の3日目12/31(土)に東V35aにて会誌販売を行います!今年の漫画ランキング号も持っていくので両方買ってね!
唐突な宣伝を挟んだ後で話を戻します。
アメコミの分類ですけど、一応カナダの作家なので舞台もカナダですね。主人公のスコット・ピルグリムはバンド活動に勤しみながらゲイの友人に養ってもらっています。彼はバンドのファンのナイヴスと付き合い始めた直後に夢の中でラモーナという女性に出会います。彼女と現実で再開したスコットは交際を申し込みますが、ラモーナは条件として邪悪な7人の元カレを倒すことを提示します。次々と襲いかかる邪悪な元カレ達との戦いの火蓋が切って落とされる…… とまあこんな内容の漫画ですね。まさに煩悩塗れのコミックと言えます。作者のブライアン・リー・オマリーは日本の漫画やゲームに多大な影響を受けており、作中にもそれらの要素を見て取ることができます。好きな漫画家に高橋留美子、大友克洋、古屋兎丸、黒田硫黄、矢沢あい等を挙げており、日本の漫画の世界進出の波は凄いものだなぁと実感しました。
アメコミというと膨大な設定とキャラクターの多さやアメコミ独特の書き込まれた絵などから漫画好きの人でも敬遠しがちですが(実際漫トロ会員もあまり読んでくれない)、これは3冊で完結しており絵も読みやすい方なのでアメコミ初心者の人にもおすすめできる作品です。まあ他のアメコミと毛色が違いすぎるのでアメコミ入門としては特に相応しくはないですが。これを好きな人はマーク・ミラーの作品(キック・アスなど)を読んでアメコミに移行するのがいいかもしれませんね。
- 作者: マーク・ミラー,ジョン・ロミータJr.,光岡三ツ子
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2010/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ところでこの記事を書いていて気が付いたのですが、『スコット・ピルグリム』の映画Amazonのプライムビデオで無料で観られるじゃん。コミックを買うのが手間という人は是非こちらを利用してください。それで気に入ったのならコミックも読んでもらえたら漫画ファンとしては嬉しいです。
- 発売日: 2013/11/26
- メディア: Amazonビデオ
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