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mantrog

京大漫トロピーのブログです

【12/23】七咲逢編③

七咲逢編 第3章「ヘンシン」

ミシ:満身創痍でやって来た第3話です。
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(街頭。奇怪なピエロに遊園地の無料優待券を貰う純一)
QP:この恰好、どこかで見た覚えがあります。
醤油:ブラックマジシャンですね。
ミシ:ああ、道理で既視感があると思った。
(OP)
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(遊園地の前で待ち合わせをする純一と七咲。本来は郁夫も来る予定であったが、風邪をひき留守番だと言う)
醤油:おそらく嘘でしょうね。郁夫に話すら通さなかった可能性も考慮できますよ。
ミシ:そのセンが濃厚ですね。どうしても、2人きりになりたかったんでしょう。
醤油:1月から始まるアニメ「セイレン」には、高校生になった郁夫が出てくる予定ですから、かれの口から真相が明かされるやもしれませんよ。
ミシ:あの日、姉ちゃんは病床に臥せった僕よりも、どこぞの馬の骨と遊園地で遊ぶことを優先した。
QP:42度の高熱にうなされ、僕は自室で一人、生死の境を彷徨った。これまで、姉が僕を軽んじたりすることなんて一度たりとも無かったのに……。
ミシ:全部、全部、あの男が現れたからだ!
醤油:茶番やめーや。
(七咲「あの、先輩? 今日のわたしの服に何かコメントとかナイんですか?」)
ミシ:正直、似合ってます。
醤油:精一杯背伸びをして、おめかしして来たんでしょうね。
(純一「あの、ごめん。よく似合ってるよ」)
(七咲「遅すぎます」)
QP:は?
醤油:ハイ、そこ落ちつきましょう。単なる照れ隠しですからね?
ミシ:寛容の精神が試されてます。忍耐ですよ、QP先生。
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(ジェットコースター、コーヒーカップ、ガンシューティング。遊園地を満喫する2人)
ミシ:コーヒーカップって、同じところぐるぐる回るんですよ。
QP:前に進めず、足踏みしてる状態なんですね。
醤油:ちょっと無節操に含みをもたせすぎですよ。
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(2人は遂に問題の迷宮。「ファラオ謎の入口」に立ち寄る)
ミシ:原作ゲームですと、各ヒロインルートで、薫が男性になったり、綾辻さんが小学生になったりと、不思議な出来事が起こる特異点のような場所ですが、アニメだと尺の都合からか全て七咲編で回収してしまうんですよね。些か突飛な印象を感じてしまうのは、そのためでしょう。
醤油:仕組みは全く不明ですが、おそらく、各人の抱える問題、潜在意識や変身欲求が反映される設定のアトラクションなんでしょう。したがって、父性を渇望する薫は男に、子どもの頃の夢を大事に想う綾辻さんは小学生となった。
ミシ:ここ、綾辻さんが懐に犬を抱えてるんですが、有り得たかもしれぬパラレルな可能性、幻影のため直後に掻き消えます。
醤油:あくまでもこの世界に犬は登場せず、神も不在であります。
ミシ:ちなみにゲームですと、森島先輩はポメラニアン、中多さんは辞書(知識の泉ですね)、梨穂子はド根性ガエルTシャツになります。では七咲は一体なにへと姿を変えるのか。
QP:う~ん、黒猫とかでしょうか?
醤油:味噌ラーメンです。
QP:え?
醤油:味噌ラーメンです。
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(迷宮の最深部に鎮座するファラオの憤怒を買ってしまった2人は、呪われてしまう。ファラオ「戯言なぞ要らん。覚悟を決めろ」)
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(そして七咲は、味噌ラーメンに姿を変えられてしまった)
QP:嘘でしょう? クレイジーすぎる。
ミシ:これは罰なんでしょうね。
醤油:ここでキーワードとなるのは、ファラオの口にした「覚悟」と云う単語なんですね。純一は、七咲の隣に並んでおきながら、トラウマの影響もあるんでしょうが、未だどうにも腹を決め兼ねており、七咲の抱く好意に釣り合わぬ中途半端な、不誠実な状態にあった。それをファラオは咎める。
ミシ:ちょうど、悩むと云う行為に関して苛烈な、七咲の性格を代弁するようですね。昼食のメニューを悩むのも駄目、他の女性に目移りするのも駄目。
醤油:1話の食堂のシーン、覚えてますか? 純一は悩んだ結果、シーフードカレーでもとんかつ定食でもなく、ラーメンで妥協した。このラーメンこそ七咲です。純一は七咲を選んだのではなく、ただなんと無しに第3のメニューを選ばされた。そこに純一本人の主体性は皆無であり、七咲と接する姿勢にも同じことが言えます。七咲の本質に向き合わんとする「覚悟」が元より欠落してるんです。
ミシ:味噌ラーメンへの変身は、純一に己が罪を自覚させる、ファラオによる痛烈な風刺なんですね。
QP:とすると、このファラオ、結構な世話焼きですよね。七咲を好きになれるようオプションのバターまで渡して、純一の背中を押すんですから。
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(純一は味噌バターの香りの誘惑にあらがえず、丼に口をつけようとする)
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(すると、タイミングを計ったかのように集団催眠が解かれる)
QP:七咲を食べようとしたと言うことは、純一が選ぶ「覚悟」を見せたと言う解釈でイイんですよね?
ミシ:なんだか合点が行きませんが、おそらくそう云うことなんでしょう。
醤油:もしかすると七咲は、本来純一に選ばれる可能性の無かった存在であったのかもしれません。
ミシ:しかし、神なる中枢管理機構がその調整機能を停止し、世界にバグが起きた。ファラオは破壊された統治システムの名残でしょう。
QP:或は、既に全員死んでおり、神無き死後の世界と言う可能性も。
ミシ:七咲ルートが正史で、他のルートが夢なんじゃなかろうか。
QP:なんだか壮大な話になってきましたね。
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(デートの〆。2人は、はじまりの公園へ。「一緒にブランコに乗ろう」と提案する七咲)
醤油:駅弁してますよ。
ミシ:下品ですよ。純一の視界を自分の姿で埋め尽くそうとしてるんですね。
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(七咲側からのキス)
ミシ:と思ったら、ちゅーしてしまった。
QP:唐突すぎて感情の昂ぶりが感じられませんね。
醤油:不器用ですから恋の駈ひき、ドラマチックな大人のキスが演出できなかったんですよ。
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(Bパート。放課後。中庭で七咲と待ち合わせする純一であったが、なかなか姿を現さず、心配する。プールサイドに様子を見に行くと、七咲と塚原先輩の口論を目撃してしまう)
醤油:ここから、七咲最大のもろさが露出してしまうイベントです。
QP:橘側のイベントが全くありませんね。
醤油:七咲の面倒を見るので手一杯になってしまってるんですよ。
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(プールに飛び込み逃亡を図る七咲であったが、後を追う純一に捕まる)
ミシ:制服のまま咄嗟にプールへ跳び込むなんて、なかなか出来ることではありませんよ。
QP:純一の中に覚悟は、ちゃんとあったんですね。
醤油:それにしても、背景で鳴ってる曲が新海作品のようにエモくて笑ってしまう。
(帰路。スタメン落ちがショックだったと吐露する七咲。しかし、その表情はどこか晴れやかだった)
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(なぜ逃亡したのかと問う純一。涙を見られたくなかったからだと答える七咲。純一「僕は嬉しかったよ。普段と違う七咲が見れて、なんか嬉しかったよ」)
醤油:こうした心理は薫編でも見られましたが、七咲の場合はその理由が判然としませんね。
ミシ:弱みを秘匿したかったなら、プールの一件以前に遡らなくてはなりませんからね。既に純一にはさんざん見せてます。
QP:単にブサイクな泣き顔を見られたく無かったんでしょう。
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(なぜ追ってきてくれたのかと問う七咲。七咲の涙を見たら、無我夢中になったと答える純一。別れ際、七咲「これから時間ありますか?」)
醤油:露骨に誘ってますが、時間も時間ですし、さすがに自重します。
ミシ:かわりにクリスマスの約束をとりつけて、第3話は閉幕です。
(ED)