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京大漫トロピーのブログです

新歓毎日投稿企画【4/9】友情は花のように

こんにちは。はじめましての人ははじめまして。漫トロ新4回生のだちと申します。
漫トロではしばらく冬眠していましたが最近復活したのでまた活動再開といきたいですね。


さて、今回の企画のテーマは「春」です。春といえば出会いと別れの季節、とよく言われます。進学や就職で新たな人間関係ができたり、逆に以前の交友関係は希薄になったりと、様々な変化があります。

ところでみなさん、友達は大切にしていますか? もしくは、今の友達は本当に信じられる相手だと言えますか? 大学に入って新しい友達を作ろうと考えているあなたも、友達はよく考えて選んだ方が良いかもしれません。(そうでなくとも、この時期は大学1回生を狙った怪しい宗教勧誘とかがたくさんあるので、甘い言葉で親しげに接してくる人には気をつけましょう)

というふうに、不安を煽りながら本日紹介する漫画は、「ともだちごっこ」です。


舞台は名門女子校「聖ドロテア学園」。この学園では、最も美しい友情を披露した二人が「女王〈ラ・レーヌ〉」となり、生徒達を導くというしきたりがあります。そこにやってきた一人の転入生、蜂谷たんぽぽが主人公です。

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その友情は永遠に続くという・・・


たんぽぽは、「女王」になろうと考え、そのためのパートナーとして、高峰百合に目を付けます。百合はもうすでに幼馴染みの華園牡丹とともに次期「女王」の最有力候補として学園全体で支持されている人物なのですが、誘いを受けた百合は、なんと牡丹ではなくたんぽぽと「女王」を目指すことを決めます。転入生であり、百合との付き合いもほとんどないたんぽぽが「女王」になるのは無謀だと百合も言いますが、そこでたんぽぽが提案したのは「自分たち以外の親友〈ブーケ〉をすべて枯らす」ということ。まもなく「女王」になるための試練が始まり、二人はそれに望みます。

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散りゆくものこそ美しい


美しい友情が持て囃される学園で、友情を壊すというストーリーがとんでもないですよね。たんぽぽはこの学園の「友情」に関して許せないことがあるようで、学園における友情をすべてまやかしだと言い切ります。たんぽぽがそうまで言う理由や、百合が牡丹と袂を分かった理由が、「女王」になるための試練が進むとともに少しずつ明かされ、友情と言われているものの本質が見えていきます。

また、タイトルもとても好きで、たんぽぽが百合とパートナーになって、最も美しい友情を見せた者がつくはずの「女王」に、見せかけの友情でなろうとすることから始まり、仲の良さを見せつけていたライバルたちの友情に亀裂をいれてどんどん壊していく様、そしてその壊し方は、たんぽぽの表面的な人懐っこさ、無邪気さにより、傍目には「やさしさ」として映ること、そのような歪な物語を「ともだちごっこ」というシンプルなタイトルが見事に表しています。

関係が作られるのではなく壊される、関係によって見失うものがある、そのようなテーマを味わいたい方におすすめです。

最後にもう一つ、単行本のカバー下のおまけには、設定資料集があって、たんぽぽや百合の内面や、本編では明示されなかった部分についての考察が深まります。こちらも必見です。

それではまた。ごきげんよう

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こわしてみよう♪