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京大漫トロピーのブログです

【12/4】マンガって超intellectualなpursuitじゃん

どうも、コト。です。今回のテーマはパーティー…っていわれてもこちとら陰キャ大学生、縁がないよ~って思っていたのですが、ありました、パーティー。今年の夏、オーストラリアに一か月ほど留学していたのですがそこで友人にパーティーに誘われたんですね。海外の“パーティー”っていうとドレス着てみんなで踊って…みたいなイメージがあるんですが私が行ったのは全然そういうのではないです。ペルー人の友人の家に行って、メキシコ料理を一緒に作って食べておしゃべりする、っていう所謂ホームパーティー。でもよく考えたら私似たようなことを友達とたくさんしてるなって思ったんです。私は月に一回高校の友人と集まって料理を作ったり踊ったりDVD爆音上映会してるんですが、これって…立派なパーティーじゃない?パーティーって言うと楽しさ倍増する気がする。要は物は言いようなんだなって思いました。

せっかく留学の話をしたし向こうで買った漫画を紹介しようかな、じゃん!

Laura Dean Keeps Breaking Up With Me

Laura Dean Keeps Breaking Up With Me

  • 作者:Mariko Tamaki
  • 出版社/メーカー: First Second
  • 発売日: 2019/05/07
  • メディア: ハードカバー

Amazonにあるんか~い。ま、本屋で選んでいるときのワクワクや店員さんとの会話はプライスレスやもんね。

この漫画、いい意味で海外作品っぽくない絵柄ですよね、すごく綺麗で一目惚れしました。
『Laura Dean Keeps Breaking Up With Me』表紙の2人はメインキャラのLauraとFreddy。もうタイトルでドロドロの恋愛って感じがして面白そうじゃないですか?でもね、さらに面白いことに、表紙のLauraとFreddyは両方女の子なんです!!!!つまりガールズ・ラブです。Foo~~


ざっくり内容を説明しますね。主人公・Freddyは17歳のアジア系の女の子で、レズビアン。ボーイッシュな見た目のLauraは学校でも有名なプレイガール。FreddyはそんなLauraに頭を悩ませつつタイトル通り付き合ったり別れたりの煮え切らない関係を続けています。物語はFreddyのLauraとの何度目かの失恋から始まり、日常生活のなかでのFreddyとLaura、親友のDoodle、友人たちとの交流を描いています。

この漫画、微妙な距離感の変化とか恋に振り回される多感な女の子たちが本当に上手く描かれているんです。Lauraはもう、本当にどうしようもない遊び人なのにFreddyは「恋は盲目」。ずるずるとLauraに入れ込み、親友DoodleのSOSに気が付けない……。読んでいると口出ししたくなります。「なんでLauraと別れないの?あんな子どこがいいのよ!」「FreddyとDoodle最近話してなくない?大丈夫?」ってね。読者はFreddyたちのゴシップを楽しんでおせっかいを言うクラスメイト、みたいな立場で楽しめるのがこの漫画の人物描写の綿密さと人間関係の動かし方の上手さを物語っているのではないでしょうか。


……まぁ確かに英語なのでニュアンスが分からないところ結構あるんですけどね……。I feel like Charlie Brownとか……どういうことだよって思ったよねPeanuts詳しくないもん。でも勉強になるし一石二鳥なのかな。いや~英語力あげたいなってつくづく思いますね。
でもレズビアンである主人公の複雑な感情とか、それゆえの学校での噂話、gayとhomosexualの言い方で揉めるクラスメイトとか興味深いシーンがいくつかあります。ただの女の子同士の恋愛の話ではなく、あくまでこの漫画は私たちと同じように社会の中で日常を送る、17歳の女の子の話なんです。たまたま彼女がレズビアンだっただけ。そういう描き方がされた良い作品だと思います。

心理描写が上手いし絵もきれいなので日本の漫画しか読んだことないよって人にも読みやすい作品だと思います、ぜひ。(私のガバガバ英語力で読めたから気を張らなくてもいけるいける)言ってくれればブンピカ持ってくよ~。


最後にこの作品で好きなやりとりを貼っておきますね。おやすみっ♡
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