【12/18】クリスマスプレゼントはいくつまで
おはようございます、黒部です。既に留年しそうです。
お題は『ホワイトクリスマス』。
どんなクリスマスを今まで送ってたかなぁと思い出してみると、去年は友人と20時間耐久麻雀をしてました。受験生のそれではない。
ルールガバガバ麻雀、17時間経過し荒れる場。寝る私(右)
クリスマスから三が日まで麻雀をパカパカ打って荒んでいた私にも、サンタを信じ、楽しいことが沢山待っている特別な日としてクリスマスを迎えていた頃もありました。
その頃の、人生で一番きれいで暖かい思い出を話したいと思います。
(無駄に長いので折りたたむことにします。)
みなさん『きょうはなんのひ?』という絵本をご存知でしょうか。
- 作者: 瀬田貞二,林明子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1979/08/10
- メディア: 大型本
- 購入: 3人 クリック: 41回
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「おかあさん、きょうはなんのひだかしってる?
しーらないの、しらないの、しらなきゃ かいだん 三だんめ」
おかあさんは階段の三段目に手紙を見つけます。
その手紙には『ケーキのはこを ごらんなさい』と書かれており、ケーキの箱にはまた手紙が。
まみこからおかあさんへ、特別な今日を祝うための手紙探し遊びを仕掛けます。
オチを言ってしまうと、その日はまみこの両親の結婚記念日で、まみこはそれを祝うために手紙を書いたんですね。
私は小学校に上がるまでは絵本が好きで、特にこの本を読んでいました。読んでいると、まみこのお母さんと一緒に宝探しをしているような気分になり、真似して手紙を書いて無意味に隠したりしていました。
しかし小学校に上って2年生の時に漫画を読むことを許され、年齢的にも絵本から遠のいていき、この本を読み返すこともなくなっていきました。
それから1年経った小学3年生のクリスマス、私の家では、毎年クリスマスにはサンタクロースが来るもので、来るまでケーキを食べて待っているとインターホンが鳴り、玄関に走っていくと既に大きな袋が置いてあり、中にはおもちゃやぬいぐるみが…といった実にオーソドックスなクリスマスを送っていました。
ですがその日、インターホンが鳴って玄関に走っていくといつもの大きい袋はありませんでした。「プレゼントがないー」と母に言うと*1、「じゃあ郵便受け見てみれば?」とのこと。不思議に思いながら妹と郵便受けを見ると、1通の手紙が。
『今日はなんの日?わからなかったら、スライムの口の中
サンタクロース*2』
「うわーーー!おかーーさーーーん!!絵本のやつだーーー!!」
半狂乱になって母に報告すると、「手紙追っかけていったら何かあるかもよ?」と。
そりゃもうプレゼントっきゃないでしょ!と大騒ぎで手紙を探し回りました。
うちにはドラクエのスライムの大きいぬいぐるみがあり、前から口の部分がほつれて綿が出ていました。スライムの口の中に手を入れると綿の中から手紙が。
『今日はなんの日?わからなかったら、すず*3の箱』
そしてすずのよく居た段ボール箱の中には………。
これを何度か繰り返していると、初めて屋外を指示する手紙が。
『今日はなんの日?わからなかったら、小屋の中』。
我が家は兼業農家で、バイクやトラクターをとめておく小屋が離れたところにありました。
祖父から鍵を貰い、妹と2人で小屋を開けると…。
バイクの上に『ドラえもん』全巻が!
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/02/15
- メディア: コミック
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藤子不二雄の代表作は家にそこそこあり*4、特に夢中になって読んでいましたが、一番有名なドラえもんがなく、何故ないのか両親に尋ねたこともありました。それで、藤子不二雄が好きなら読んでおいたほうがいいだろうと買ってくれたのでした。
ドラえもんの上には、
『今日はなんの日?今日はクリスマスです。Merry Christmas!! よいお年を』
と書かれた手紙が置いてありました。
Merry Christmas!! は筆記体で書かれており、「日本人のお父さんとお母さんにはこんな難しい英語の字は書けない!*5やっぱりサンタはいるんだ‼」とその存在を確信したものでした。
45巻あるドラえもんは小学生にはとても重く、外はとても寒かったですが、そんなことよりもドラえもんが読みたくてワクワクしながら妹と2人で漫画を担いで帰ったのは、とてもいい思い出です。
漫画はそれまでも好きでしたが、さらに好きになった出来事だったように思います。
そのドラえもんの何を曲解してこうなるのか。
学校を安易にサボる私
その後、小学校の高学年になって欲しいものをお小遣いで買うようになった私は、クリスマスプレゼントの廃止を自ら提案、クリスマスはケーキを食べるだけの行事となりました。
もうプレゼントは貰うこともないと思っていましたが、なんと今年、母から野菜の仕送りと共にクリスマスプレゼントが届きました。漫画2冊。
『マイボーイ』1~続刊 木村紺
- 作者: 木村紺
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/11/21
- メディア: コミック
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『舞う竜の記憶』菅原雅之
舞う竜の記憶 菅原雅雪
(Amazonでは売っていないようなので特設サイトのURLを貼る)
どっちの作者も好き。普通に嬉しい。
『舞う竜の記憶』は、コミケで出した同人誌に大幅な加筆をして単行本にしたものらしく、製本版は特定のサイトでしか通販していないらしいです。母はどこで知って買ったのか…。
母は何を思ってクリスマスプレゼントにこの2冊を選んだのでしょうか。
変わってしまった漫画のラインナップに、時間と成長を感じます。
クリスマスを楽しませてもらう時期は終わり、自ら楽しいものを作らないといけない年齢になってきました。なかなか難しいもので、結構つまらないクリスマスを送っています。
ですが昔の楽しく嬉しいクリスマスを思い出すと、かまけてつまらない日を過ごすより、やっぱり楽しい方がいいなと思います。後から思い出して楽しかったなぁと言えるクリスマスを作りたいですね。
さて今年は…原稿、バイト、忘年会…。うーんなかなかしょっぱい!
皆さんは楽しいクリスマスを送ってくださいね。Merry Christmas!!
~~~~~
蛇足ですが両作者の私の好きな既刊を紹介。
- 作者: 木村紺
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: コミック
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『暁星記』全8巻 菅原雅之
- 作者: 菅原雅雪
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/21
- メディア: コミック
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興味がある方は読んでみては。