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mantrog

京大漫トロピーのブログです

【12/21】棚町薫編④(終)

棚町薫編 第4章「シンテン」

QP:第3章は、比較的短くまとまって良かったですね。
ミシ:第2章までで問題となる点は言及できましたからね。最終話もさらっと観て行きましょう。あんまり長くなるとアレですからね。2人の恋の顛末は果たしてどのような色を見せるのか。
醤油:パステルカラーでしょ。
ミシ:さすが醤油君。丹念によみ込んでますね。
QP:あ、OPはカットです。
ミ・醤:そんな~。
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ウメハラと田中の奸計により保健室で鉢合わせする純一と薫)
醤油:ウメハラと田中さん、お似合ですよね。くっつけばイイのに。
ミシ:かれは、孤高のピエロですから。職人芸ですよ。
QP:学校でファミレスの制服を纏うことによって醸し出される官能感、ヤバイですね……。
ミシ:センセーイ、QP君が前屈みになってまーす。
醤油:あなたは小学生ですか。
(純一「薫はイヴに予定とかあったりする?」)
(薫「あるわよ」)
(純一「え゛」)
(薫「今更なに言ってんの。あんたとデートするに決まってるでしょ」)
ミ・醤・QP:YAFOOOOOOOOOOOOO!
QP:長かったですね。
ミシ:はじめてコンセンサスが取れましたね。
醤油:些か急すぎる感も否めませんが、これまで培ってきた素地があったと言うことでしょう。
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(なにを着て行くか悩む薫。薫「服も大事だけど、勝負パンツ、とか?」「うおおおおおおお、なに考えてるの、わたし!?)
ミ・醤・QP:うおおおおおおお!
ミシ:服装で悩む描写が挿まれてるのは、薫のみなんですよね。
QP:なんか意外ですね。
ミシ:梨穂子のSS+にも、一応そう言ったシーンは見られますが。
醤油:あのワンピース、可愛かったですよね。
QP:よく覚えてるな、コイツら……。
ミシ:紳士の嗜みです。
(デート当日。案の定遅れて来る薫。2年前のトラウマが脳裏によぎって不安に駆られる純一。服装選びに時間をとられてしまったと弁解する薫。純一「心配してたんだ。すっぽかされるかと思って」)
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(薫「それは絶対にナイ」「ほら、笑って笑って」)
QP:コイツ、純一のトラウマ知ってますよね。なのに、なんで30分も遅れて来るんですか。無神経過ぎやしませんか。
ミシ:さすがに故意でしょう。2年前悲劇が起こったまさにその日に、再び待たされ、それでも最後にはしっかり待ち人が現れると言う結末の異なる体験をさせて、トラウマを解消せんとしてるんです。普段ルーズな薫のみに許された荒療治、記憶の上書きですね。
QP:わたしは、あんたを悲しませたあの女とは異なるぞ、と。好意的な解釈ですね。
ミシ:なにか不満でも?
QP:イヤ、本当にそうだったら幸福だなと思ってしまって。
ミシ:実際のところは、誰にも解かりませんからね。僕らにも、おそらく薫本人にも。
醤油:森島編では逆に純一側が遅刻することで、トラウマの解決に臨んでますよね。特別な約束でも遅れてしまう止むに止まれぬ事情がある点。かつて自らがそうであったように、不安に煽られながらも待つ森島先輩の姿勢に、同種の真剣味・真摯さを感じとれた点。2つを実感するや否や、あの日のトラウマは純一の頭から上るユゲとなって、キレイさっぱり無くなってしまうんです。
ミシ:純一のトラウマの解消なるテーマは、次の中多紗江編で最大限活用されるのですが、この話はそのときに。目下は薫ですよ、薫。
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(デートの行き先はポートタワー)
醤油:これ、明言はされんけど、父母に聞かされてたプロポーズの焼き直しだったりするんですかね。どこぞのタワーのてっぺんで、聖夜に告白。
ミシ:ロマンチックですねぇ、醤油君。得心しちゃったよ。
醤油:だから照れますって。
QP:これ、タワー登る前に地上で昔話に華を咲かせるんですよね。これまで蓄積されたものに支えられ、2人は更に高位のステージへと旅立つわけです。
(高所恐怖症をおして2人はタワーの展望台へ)
ミシ:ちゃんと昇れましたね、高みへ。ぐすっ。あ、なんか涙出てきちゃった……。
醤油:まだクライマックスではありませんよ。
QP:一緒に頑張ろう、ミシェル?
ミシ:うん。頑張る。
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(純一の恐怖症を和らぐために手を繋ぎ、頂上から自分達が生まれ育った町を眺める2人)
ミシ:手を繋ぎ、純一の不安を包み込もうとするのは、まさしく薫の母性の発露ですよね。
醤油:と言うと、ここに至って薫は既にグレートマザーの呪縛を超克してると。
QP:もっと言うと、家庭内の不和が一段落した3話のラストで女性性を獲得済みでしたよね。
(薫「わたしは、ここで生まれて、ここで育って、ここで恋をしたんだよね」)
(純一「うん」)
(薫「あたしね、今日は純一に伝えることがあるの。悪友・相棒・腐れ縁、わたし達の関係を表す言葉は一杯あるけど、そんな距離じゃもう我慢できないの」
(純一「薫……」)
(薫「やっときづけたの、自分のきもちに。今までのわたしは、何時もアンタを引っ張り回してるつもりだった。でも、それはちょっと前までの話。何時の間にか、あたしはあんたに惹かれてたの」)
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(薫「わたしはね、あんたのワルイところ100個は言える。でもね、イイとこは101個言える。純一、わたしアンタのことが好き」)
ミシ:うわあああああああああああああああああああああああああああああ!
(純一「今は自信をもって言える。僕も、薫が好きだ」)
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ミシ:うわあああああああああああああああああああああああああああああ!
醤油:うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!
QP:うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
ミシ:もうなんか、グレートマザーとか、女性性の獲得とか、どうでもよくなっちゃったな。
QP:あなたがそれを言うんですか。ここ、告白は薫からなのですが、キスは純一からで、6話屋上の関係の変化をせがんだ薫からのキスに応える形になってるんですね。
醤油:しっ、静かに。まだロスタイムがありますよ。
ミシ:ああ、僕この後の展開、大好きなんですよ。
QP:もう骨抜きですね。
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(終バスが無くなってしまったため、純一の自室へ招かれる薫。押し入れプラネタリウムをもの珍しそうに見る薫)
醤油:どんどんプライベートスペースに入り込んで行きますね。
QP:しかし、押し入れのプラネタリウムも、純一君にとってはもう不要ですよ。
ミシ:一番光る星見つかっちゃったからね。
QP:誰かこの人を止めろ。
(薫「傷口なめてあげようか?」純一「え」薫「これも冗談。でも一緒に寝る」)
ミシ:同衾ですよ!? 同衾!
QP:この絵面は夫婦ですね。
醤油:恋人の関係、飛ばし過ぎではありませんか?
ミシ:距離が近すぎたためでしょうね。関係の定義が曖昧だった頃に、すでに恋人のイベントは消化し終えてるんでしょう。そうとは知らずにね。
QP:2人にとっては通常運行なんですよね。特に薫は、理解のある父に添寝される安心感が先行して、余裕がある。
醤油:較べて純一のほうは、まだそこまで割りきれてませんね。
ミシ:恋人として意識するようになってから、まだそれほど時間が経ってませんからね。女性としての薫への愛情・劣情と、これまでの薫への父娘愛の統合が未だ不充分なんでしょう。
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(緊張でそわそわと落ちつかぬ純一のマウントをとり、キスをする薫)
醤油:QP先生、お待たせしました。時間です。
QP:わからーん。
醤油:このあと寝ちゃうんですよね、薫ね。
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ミシ:はあ、幸せそうな表情ですね……。今日はここまで。目まぐるしく関係が進展したために、許容量を超えて、無意識のブレーカーが落ちてしまったんでしょう。可愛ええな。
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(翌あさ、自転車の二人乗りをする純一と薫)
QP:これ、第1話冒頭の構図と同じですね。
ミシ:やってること自体は同じに見えて、その実2人の関係性は変わってますからね。好対照で、印象に残るシーンです。
醤油:雲の情景多用されてますね。キレイです。
QP:屋上で唇同士が触れ合ったシーンは昼、2人の仲が進展するイベントは夕暮れ、バイト先で会話やキスをするシーンは夜。それぞれの空模様を画面に映すんですよね。そしてあさが来て、自転車に乗る。これは5話冒頭からの友人関係の延長であり、6話以降で積み重ねてきた恋人関係の結実でもあります。
(薫「まだこの自転車あったんだ」)
(純一「僕の愛車だからな」)
(薫「中学の頃は、これであちこち行ったね。よく2人で遊んだもんね。楽しかったー?」)
(純一「まぁな」)
(薫「これからも楽しーよね?」)
(純一「うん」)
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(薫「あたしたちの関係も一歩進んだわけだから、もっと楽しーことが一杯待ってるよね?」)
(純一「そうだな」)
ミシ:北から来た北風が、これからも2人の背中を押すんですよね。
QP:やっぱり「風」なんですね。
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(fin)
QP:ああ、よかった。
ミシ:最高だった。
醤油:最終話「シンテン」。ここでやっと2人の関係は進展を見せた訳です。やはり今までは父子だったんですね。次は……、中多紗江編ですか。
QP:僕、知ってますよ。ミシェルの一番好きなヒロインでしょう?
醤油:ヒロインに優劣をつけるなんて、不届き者め。
ミシ:誤解ですって! 中多紗江編は、最もシナリオの出来がイイんですよ。それに中多さん可愛eですし……。
醤油:やっぱ好きなんじゃねーか。
ミシ:と、とにかく次行きましょう。次。

【12/22】中多紗江編につづく。