mantrog

京大漫トロピーのブログです

新歓毎日投稿企画【4/28】春が終わる

146Bです。

昨日の記事でラマくんにすごい期待をかけられてますね。同期怖い。

https://pbs.twimg.com/media/EqJ0nBeU8AADwu8?format=jpg&name=medium


さて今日は6月に発売される単行本の話をしようと思います。



社交ダンス部の所属する春間ききは学内行事である「カドリール」という憧れの舞台に特別なペアの「パートナー(女役)」として出場したいんですが、体格的に「リーダー(男役)」という役柄を当てはめられているんです。もちろんどうしようもない理由なので諦めるしかない。そんな彼女は誰も見てないからと階段の踊り場で「パートナー」の振りをして踊るんでいたところ、新入部生である鳥羽見みちるに見られ「私のパートナーになってくれませんか」と言いよられる。鳥羽見みちるは作品内でよく「人形」のようだと形容される美少女でどちらかというと「パートナー」向きなんですが「リーダー」しかやりたくないと言うんですね。それは似合わないことをして傷つくくらいならしないほうが良いと思うききとは対照的であり、羨むものでもあったんです。

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本作のテーマとして「コンプレックス」があるのですが、劣等感や愛情と訳されるようなものでなく原義通りの複雑な感情という感じなんです。憧れていて近づけない。なれないけどなりたい。近づけそうな時に離れたくなってしまう。

上のみちるのプロポーズのような言葉も、似合わないからと否定するんですよ。引きうければいいのに。

私が好きなのはそういったコンプレックスもそうですし、それに負けたり抗ったりするききが好きで、一緒に立ち向かうみちるが好きだからです。みちるが王子様のようであり、ききがお姫様のように映るのがドラマチックなんですね。

5話でみちるが似合わないと断わろうとするききを憧れの舞台の会場である大講堂で説得するのとか用意されているものとして完璧。
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まとめに入ります。

『踊り場にスカートが鳴る』はコンプレックス×社交ダンス×百合の漫画、とても綺麗な絵柄で、自身の感情と戦いながらなりたい自分になろうとする登場人物の感情が美しい作品です。

さて今日で「春」がテーマの京大漫トロピーの新歓毎日投稿企画も終わりです(現状出ていない日もありますが……)。明日から大型連休に入りますし、もう春が終わってしまいそうな時期になりました。

ところで今回この漫画を紹介したのは5話のサブタイトルが「春が終わる」だからなんですね。

雑なタイトル回収をしてしまった。

まあ、様々な漫画が今回の企画で紹介されたわけですし、そういった漫画を読んで連休を過ごすのもいいと思います。

私としては『踊り場にスカートが鳴る』をみんな読んで買ってなって思います。お疲れさまでした。

新歓毎日投稿企画【4/27】ワンワン!ワンワン!がるるるる…

どうも、2回目の登場のラマです。自分で決めたこととはいえ、ひと月に二回も書くのはクソ面倒くさいですね(当たり前)。前回宣言した通り、今回は考察(笑)ではなく適当に書いていこうと思います。しかしながら春というテーマに忠実に従うと何も書けなさそうだったので、春は出会いの季節!というわけで人と出会う漫画についてダラダラ書いていきます。

え、どんな漫画でも誰かと誰かが出会うのは当たり前だろって?



…何の話ですか?(すっとぼけ)

Amazonリンク

さて気を取り直して、今回紹介するのは米代恭の『僕は犬』という作品。春会誌のクロスレビューで某46Bの推薦漫画ということで同作者の『あげくの果てのカノン』を読んだのだが、これがまあ面白かった。(具体的な内容は1〇6Bに聞こう!)というわけで同作者の作品に注目してはいたのだが、まあ探すのは面倒なわけで特に調べるわけでもなく過ごしていたのだが、ある日高野の古本市場に行くと、店頭の安物セール(1冊80円くらいで買える)の中に「米代恭」の文字があるではないか!

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どこにあるかわかるかな?

運命の出会いだと確信した私は迷うことなくこれを購入。家に帰ってすぐに読んだというわけだ。


さてこの作品のメインキャラは2人で、その2人の異常な関係性に焦点を当てて物語は進んでいく。

登場人物① 雲居夢子
 引きこもり中学生。主人公(後述)をペットにする。

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一見普通の可愛げな少女だが…

登場人物② 結城肇
 ②って書いたけど一応主人公(なはず)。友達代行サービスに勤めていたが、依頼者の夢子にペットにされる。

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(多分)主人公

その他 くるみさん、吉田さん
 前者は雲居家の家政婦?後者は結城の前依頼人。結城のストーカーになった。

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前者
<>
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後者

はいこんな感じ。1巻完結とはいえ全部を説明するのはだるいので、いくつかピックアップしていく。

まず冒頭、夢子に依頼された結城が彼女の家に行ったところ、彼女は学校は嫌いではないが行かないと言う。理由として

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核心をついてくるJC

ハァァァァァ………………………(クソデカ溜め息)。

いやー、まあこれは物語の性質上学校に行かないという極端な行動に移されていて現実に投影しにくいのだが、群れが嫌という意見を実に的確に表現している。キモオタ陰キャサークル・漫トロピーに入っている私も群れが嫌いだ。そもそも群れる人がいない 中学・高校の「友達といないでぼっちでいるやつは可哀そう」みたいなあの空気感!これが死ぬほど嫌だった。

うるせぇ!俺は好きで(環境的側面も少なからずあるが)ぼっちなんだよ!…と心の中でよく叫んでいたものだ。

尤も自分の被害妄想であった可能性も十分に考えられる。がしかし、昨年一人旅で広島に行ったとき、夕食を食べていたら近くの作業員風の男性グループから「あの人一人で飯食ってるww」とのお言葉が鮮明に聞こえてきたので、上記のような哀れみ・ともすれば侮蔑ともとれる感想を抱く人間は一定数いるのは事実なのである。

話を戻すが、要するにこの発言は日本に蔓延る悪しき集団主義を批判しているのである。

その後彼女は「誰だってやりたい事をやりたい時にしたいでしょ」と言っているが、我々のように義務教育修了後、高校・大学に進学するという周囲の”当たり前”の進路を歩んできた人にとっては耳の痛い話である。やりたい事を選択しているというのは幻想で、実際は周囲の”やりたいと思ってやっている”という雰囲気に流されているだけだからね。だからこそ逸脱の象徴としての留年という行為が、趣味に生きる漫トロ民の中で正当化される現象が起きているのではないか。勿論集団で行動することのメリットがないとは言わないが、この発言を通して我々がそうした社交性(同調性)を無自覚に受け入れていることに気が付くのである。


また彼女は、“友達”代行サービスの結城に対し、

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はい!喜んで!

と言い放つ。困惑してやんわりと拒絶を示す結城に対し夢子は、彼が上辺を取り繕って優等生的な(サービス提供者としての)、言い換えれば保身的な受け答えをしていることを看破し、結果として結城をペットの「チロ」として扱うことになる。結城は勿論「ああ、こんなの…、正しくないのに…」と心の中でつぶやくのである。

後日再び雲居家を訪れた結城は、家政婦?のくるみさんに夢子のペットという発想は普通でないと吐露すると、彼女は
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とばっさり切り捨てたのだ。

さて、規範に基づいた社会を生きる我々からしてみれば、社会的には言うまでもないが、倫理的観点からしてみても確かにペットという発想は少なくとも普通でないということには同意してくれるだろう。しかしこのような考え方は、結城と同じく自分が正しいと思っている”常識“の範疇で導き出された結論に過ぎない。

まさに注目すべきはこの点ではないだろうか。確かにメインストーリーの流れとして彼は彼女の考え方に染まっていくのだが、この経過における本質はその点ではないと考えている(そこを純粋に楽しむのもいいが)。彼女の対応に苦戦する彼は、業務の“基本”である「相手を否定しない、受け入れる」という言葉を確認したり、吹き出しの隅に業務上とぼやいているシーンがあるなど、あくまで彼女と仕事上の常識の上で接しようと試みているのがわかる。もちろん我々が結城の立場ならそうするだろうし、それが当たり前だと思われる。しかしそうした態度はあくまで相手を“逸脱した人”だと決めつけた上で、自身は”普通“だという前提で成立しているのである。普段相手の立場になって考えているつもりであっても、実際は自分のことしか考えていないということを示唆していると言えそうだ。

夢子はこうした本質的な発言をしてくれるので、漫画作品としてやはり稚拙で単調なところもあるが、その内容は非常に面白いのである。米代恭という作家は、人間の気持ち悪さの本質を描き出すのがうますぎる…。



さてそろそろ文章を書くのが面倒になってきたし、普通に時間も危ういのでこれくらいで終わりにしようと思う。ちなみにこの作品は、最終的に彼のM気質が露見して、彼女のペットとしての立場を受け入れていく…という風になっていく。一応そこがメインだと思うが、特に書くことが思い浮かばなかったので割愛した。どんな感じかはぜひ自分の目で確かめてね♡

明日は14〇B(たぶん)が素晴らしい記事(たぶん)を書いて有終の美を飾ってくれることだろう。今から非常に楽しみである。

わくわく、わくわく…

新歓毎日投稿企画【4/26】『きかんしゃトーマス』で格付けした

 シチョウです。春といえば変化の多い季節ですね。新しい環境に移る人も多いでしょうし、新年度になったことを機に新たな領域に挑戦する人も多いでしょう。ここ最近の漫トロでも新たな潮流が生まれており、それが『ドラえもん』の映画をランク付けしたり、「セーラームーン」のキャラに対して優遇されているか不遇かでランク付けしたりと、往年の子供向け作品を大学生の観点で見直してランク付けするという流れです。せっかくなので僕も乗っかろうと思います。ランク付けするのは『きかんしゃトーマス』です。

 さて、まず漫画やアニメでランク付けすると言われて思い浮かぶのはやはり「強さ議論」でしょう。「〇〇(漫画名) 強さ議論」と検索すれば5chの強さ議論スレが真っ先に出てきますし、漫画やアニメを格付けするときは大抵は「強さランキング」です。なので『きかんしゃトーマス』で強さの格付けをすることを当初は考えていたのですが、強さ議論スレでいうところの「強さ」がそのキャラクターの設定やステータスで決まる表面的な指標であることを踏まえると、会誌を見ていただければわかる通り、仮にも漫画の内容についての議論を交わすことを主たる活動とする当サークルのブログに相応しい内容ではないと思い、辞めました。読者の皆さんも「ゴードンはでかいから強いw!」みたいなのを見るためにこのページを開いてるわけではないでしょ?あとは単純に5chでやり尽くされているからというのと、トーマスやその仲間たちが戦う描写が作中で殆どないので内容に踏み込むことができなさそうなのも辞めた理由ですね。

 というわけで、今回は『きかんしゃトーマス』のキャラクターの物語の登場車両としての魅力でランク付けします。要はキャラが立っていればいるほどランクが高いということです。また、『きかんしゃトーマス』はキャラクターが多すぎるので、第3シーズンまでに登場したキャラクターでなおかつそれなりに登場頻度の高いキャラクターに限定しました。初めに断っておくと、『きかんしゃトーマス』を悪意で茶化すような内容ではないので、『きかんしゃトーマス』に触れていない人間が読んで楽しめるかどうかいわれれば微妙だと思います。こういう視点でキャラクターを格付けするのもアリだな、的な感じでみていただければ何よりです。

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これpowerpointで編集していたんですけど、その際に写真が自動で文字媒体に変換されており、それがちょっと面白かったのでこれからはこの部分に写真の代替テキストを貼っていきます

Sランク:どういう場面で起用しても使いやすい、勝手に動いてくれるタイプの強度の高いキャラクター。
Aランク:一貫した性格を持っている良キャラ。
Bランク:Aランクのキャラには見劣りするが、十分に固形の人格は備えている。
Cランク:キャラが立っていると言えば立っているが無理やり立たせているだけだったり、諸事情で無個性になるなどした、Dランクに置くほどでもないが堂々と個性的であるとは言いにくいキャラ。
Dランク:ある程度の条件さえ満たせば、他の誰でも代用可能なキャラ。

  • Sランク
  • Aランク
  • Bランク
  • Cランク
  • Dランク
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新歓毎日投稿企画【4/25】こんな青春がしたかった

みかんばこです。歳を重ねるごとに人生の可能性が目減りしていくのを感じて、青春という時間の重さを実感するよ。最近は何か新しいものに挑戦する意欲も気力もなく、迫りくる就活、「何者にでもなれる期間」の終わりに戦々恐々とする毎日だ。こうなって始めて、青春の意義が「無意識に抱えている『なりたい自分』という像に向かって、他者との関わりや趣味研鑽を通して自己を固めていく」ことだったんだなあって思う。ふわふわしながら漂うように日々を過ごしていたらなんかふわふわしたまま固まっちゃって、なんとか自立しねえかなコイツって試行錯誤を強いられる羽目に陥ってしまっている。まあ、何も考えず無為に青春を過ごしていたというよりは、前述した青春の意義を漠然と理解したうえで「有意義な青春」を諦めていたという方が正しい。俺の理想は「一生懸命頑張れる奴」だったのに、俺は努力とか根気とかいったものが死ぬほど苦手だったし嫌いだったんだよね。その時点で俺は俺自身の青春を享受することを諦めざるを得なくて、ひたすら創作の中での青春に没頭し、その物語を己の疑似的な思い出として取り入れる、なんてことの繰り返しだった。ヒーローショーを見た幼児がヒーローに憧れるみたいなもんで、そんな仮初の思い出、血肉として定着してくれないんだよな。ヒーローになりたいならもっと他にすべきことがあったはずなんだよ。

武田綾乃の小説、『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ作品。「頑張る」ことは嫌いだけど、「頑張る奴」には憧れる。そんな矛盾した心理をこの小説は端的に説明してくれた。
中川夏紀の中学の時のエピソードが好きでさ。頑張ることが嫌いな彼女は大縄跳び大会の練習に精を出すクラスメイトを尻目に校庭の隅でサボっていた。なんでコイツらはこんな意味のないことに真剣になれるんだろう?なんてことを思いながら。クラスのリーダー的存在・傘木希美はそんな夏紀に声をかける。意義のない、感じられないことに対する努力を強要してくる学校という組織に対する反発を見せる夏紀に対し、「とりあえずやらせてみる」という機会を与えているに過ぎない、それは素直に享受した方が自分にとってもプラスだよと諭す希美。俺は別に希美の意見を正しいとも好ましいとは思わないけど、希美とのこの問答が夏紀の中でずっしりと重たいものになっていて、希美という人間に強烈な羨望を抱くようになった流れがたまらなく好きなんだ。高校入学後、夏紀は希美に誘われて吹奏楽部に入ることになる。頑張ること、「部活」といったものに懐疑的だった彼女が入部した理由は憧れである希美に誘われたから、という一点だ。俺と同じような素質を持ちながら、焦がれた青春を諦めようとせず、憧れの少女に近づくため彼女は部活動という青春に身をやつしていくのである。ああ、これだよこれ!俺がしたかった青春は!ラスト、副部長を引退した夏紀が優子と2ピースバンド組んで友人のイベントライブで演奏するシーン読んで涙が止まらんかった。失った青春が確かにそこにあった気がしてしまったんだ。俺は傘木希美には出会えなかったし、中川夏紀にはなれなかった。しかし運命の歯車が少し違えば、俺だってあのステージに立てていたかもしれないと思うのは傲慢だろうか?

まぁユーフォで描かれているような青春送りたかったかといわれると全然そんなことないんだけどね。頑張るのは嫌いだし。人間関係面倒くさそうだし。だけど彼女たちみたいな人間にはなりたかったなって思う。そして彼女たちのような人間になるには、情熱に満ちた環境が必要で、俺はそれを尊ぶべきなんだな、とも思うのだ。だから俺は『けいおん!』が嫌いだ。

描かれている日常は理想だよ。かわいい女の子とバンド組んで、ゆるく練習して、部室に集まってお喋りして、お菓子食べて、合宿なんかもしちゃったりして。最高だよ。これぞ「送りたかった青春」だよ。でもこの空間に溺れることは、肯定できない。したくない。それはなんだか、人生で大切なものを踏みにじる行為な気がしてしまう。放課後TTの演奏に感動して、本気で音楽をするために入部した中野梓が彼女たちの空間に毒されていくのが辛くて見ていられなかった。「楽しむことが何より大切」だ?うるせえ!黙れ!そんな言葉俺自身が擦り切れるまで使い倒してんだよ。何も為せていない、何も為そうともしていない俺が、これを許容することはやっちゃあいけないんだ。

ああ、異世界に行きてえな。冒険者としてイチから人生始め直してさ。等級なんて指標があれば進むべき目的があるし、何より魅力的な世界を回る楽しさ、容姿偏差値の高い異世界での美少女との出会いも期待できる。なら、俺みたいな人間だって少しは頑張れる気がするんだ。詰まる所、異世界転生って青春のやり直しがテーマなんだね。

新歓毎日投稿企画【4/24】春だし、私も明るくがんばるぞ〜〜!

こんばんは。2度目の登場になります ぴぴぽん です。



前回はくそ適当に書いてしまったので今回はもう少し真面目に書こうと思っているのですが、何を書けばいいのやら。

この前のは「春休み」から無理やり引っ張って書いたので、今回はどうしようかな……あ、そうだ。


私事で恐縮ですが、この春引越しをしました。市内の山の方で2年間一人暮らしをしていたのですが、今年から妹と二人暮らしになり、広めの部屋に引っ越すことができました。新生活がスタートしたわけです。

幸い、私も妹も比較的穏やかな人間なのでトラブルが起こることもなくのほほんと暮らしています。物理的にも精神的にも負担がかなり減って楽になりました。

以前に比べて文ピカにもかなり行きやすい場所になりましたし。とは言ってもしばらく行けそうにありませんが……


と、いうわけで(?)春の新生活から物語がスタートするこちらの漫画を紹介します。

バブル期ドンピシャの1988年〜1991年にスピリッツで連載されていた『ツルモク独身寮』全11巻。

作者の窪之内英策さんは現在イラストレーターとしての活躍が主になっていて、最近だと日清食品カップヌードルCMシリーズ「HUNGRY DAYS」(魔女宅とかワンピとかのキャラをめちゃめちゃ爽やかに描いてるやつ)のキャラクターデザインをされたりしているのですが、元々は漫画家としてデビューされたのが始まりで、今回紹介する『ツルモク独身寮』はその初期の作品になります。


物語は、主人公:宮川正太(18)がツルモク家具に入社し、独身寮に入寮するところから始まります。

正太は独身寮で田畑、杉本という先輩と同室となり、寮内を案内され屋上に出ると、そこは女子寮が丸見え。正太は部屋で着替え中の女の子と目が合ってしまい……というような具合の、主人公:正太と、正太が住む独身寮の住人たちとの人間模様を描いた青春群像劇であり社会人ラブコメです。

小学校高学年くらいの時に祖父母の家に置いてあった(おそらく叔父が学生の頃に買ってそのまま置きっぱになっていた)のを読んだのがこの漫画を知ったきっかけで、当時はおそらくストーリーをきちんと理解できていなかったと思うのですが、とにかく印象に残っているのが、


扉絵がめちゃめちゃお洒落なことと、

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ヒロインである姫野みゆきが茶目っ気たっぷりでめちゃめちゃ可愛い……ということ。


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可愛い〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!元気な美人は最強!!!!!!!!!!


私、男性キャラのストライクゾーンはめちゃめちゃ広いのに女性キャラのストライクゾーンはめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃ狭いっていうクソ人間なのですが、みゆきさんは好き。見た目も中身も可愛い。正太くん場所代わってくれや。


大きくなった今改めて読むと、キャラクターたちの派手派手でバブリーな服装が一周回ってお洒落に感じたり、現代だとかなりエグいと感じる下ネタがあったり、当時の結婚観にビビったり。二十歳過ぎたらすぐ結婚!みたいな感覚の時代だったんだなぁ。これが元気だった頃の日本か……と、かなり新鮮に感じて面白いです。



話としては青春群像劇なので、様々なキャラクターが様々なことを起こして各々成長していくのですが、物語の一番の見所であろう部分として、主人公である正太くんが「上京先で出会った女性」と「田舎に残してきた彼女」の間をふらふらして、一体どちらを選ぶのか……?というのがあります。


簡単に言うとこの主人公かなりのクソ野郎で、先ほど紹介したみゆきさん(上京先で出会った女性)と田舎に残してきた彼女であるともみちゃんの2人を結構長い期間キープし続けます。なっかなかどっちを選ぶのか結論を出さない。

ともみちゃんもね……可愛い子なんですよ……

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こういう演出、昔の月9で観たことあるぞ!!!!!!!せつねぇ!!!!!!!


でも、でもですよ。読んでいて正太くんに対してそんなにイライラしなかったんですよね。不思議なことに。多分それは正太くんが純粋で優しくって頑張り屋さんで……という具合に、「女性2人に対してだらしない」という点以外の部分であまり悪い要素がなかったから。明るく真面目な好青年なんですよね。



そういう明るい部分がこの漫画の魅力というか特徴でもあって、ド美人やナンパ野郎、ダメ人間やビジュアルに特徴のありすぎる人……などなど個性的でキャラの濃すぎる登場人物がたくさん出てきて、みんなそれぞれ違うけど、登場人物全員に共通しているのが「根が明るい」ということ。いわゆる陰キャポジの人も出てくるのですが、そういう人でも根本的な部分が明るくて、前向きでちゃんと自立してる。そういう明るさで溢れた時代だったんだなぁと思うと同時に、暗い人間にいかにスポットが当たっていなかったのか、というのを考えさせられます。そういう人は排除されていたのかな……



この絵のタッチもそうだし、この漫画全体の雰囲気にも言えることなんですが、まさに「あの頃はよかった…」なバブル期らしい明るさと華やか、希望に満ちていて、昭和の空気を感じることのできる漫画なので、現実に向き合いたくない人におすすめします。元気で明るい登場人物たちに心とお腹を痛めること間違いなしです。




あと、恒例になりつつありますが、顔のことも言っておきます。この漫画は女の子だけじゃなくて男の子の顔も可愛い。



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太眉で目がくりくりの人って可愛いよね……来世は顔の可愛い色男になりたい……














そんなとこです。ではでは。

新歓毎日投稿企画【4/23】アツいハルはお好き?

みなさまどうもこんにちは。この企画二回目の登場となりますだちです。

漫トロピー初(たぶん)の屋外新歓に来てくださった方々、本当にありがとうございました!
想像以上の人数が集まって、またこの人数で集まって漫画を読むのもコロナ禍以降無かったので、非常に楽しい時間を過ごせました。やっぱり対面例会は最高ですね!

最近はすっかり暖かくなって屋外でも過ごしやすく、というか暑くないですか。26度とか初夏じゃん。
これじゃあもう春どころかホットスプリングですよ・・・そうホットスプリング・・・hot spring・・・温泉!


というわけでこちら、『リコとハルと温泉とイルカ』という漫画を紹介します。


母親の仕事の都合で一人日本で暮らすことになったリコは、田舎の町、伊流川町で下宿することに。下宿先の民宿で、幼馴染みの少女、ハルと再会します。その次の日の学校帰り、リコはハルから、伊流川町広報部、通称「イルカ部」に入ってほしいと誘われます。初めは渋るリコでしたが、ハルの熱意に押されて、イルカ部に入ることを承諾します。そして、リコはイルカ部の一員として、部員や地域の人々と交流していきます。


登場人物たちのコミュニケーションがこの漫画の大きな魅力の一つです。田舎の町なので、ほとんどの人は顔馴染み、交友関係も昔からのものが多く、心地よいテンポで会話が進みます。引っ越してきたばかりのリコはその距離感に戸惑いますが、天真爛漫なハルに振り回されながら交友を広げ、温泉というハダカのつきあいで仲間との関係を深め、イルカ部としての広報活動で町の人たちとも深く関わるという経験を積み重ねるうちに、次第に自然体でみんなと接することができるようになっていきます。この、リコがだんだんと「よそ」から「うち」になっていく変化も、会話の心地よさをもたらす要素の一つです。


また、そのような交流の中で、リコが自分自身と向き合い、成長するというのも重要な部分です。リコは、ファッションモデルである母親のよしみで一時期モデルをしていたのですが、自分の才能や周囲の目に悩んでやめてしまったという過去があります。なので、広報活動として人前に立つことにも消極的です。しかし、目の前で自分を見ている人たちや町の人たちが喜んでくれることで、自分が必要とされていることを実感します。さらに、自分と同じように周囲とのギャップからくるコンプレックスを持つ部員であるたえ子とともに行動することで、お互いに今の自分を受け入れていけるようになっていきます。


そして、キャラクター間の関係に、百合的要素が多く取り入れられています。例えば、ハルはリコに対してかなり執着的な愛情を持っていて、リコはハルの家に居候しているという状況をハルはクラスのみんなの前で「同棲」と言ってのけたり、

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本妻アピール

イルカ部の部員で双子の姉である茜は、モデルだった頃のリコのファンで、リアルで見たリコに一目惚れし、ハルに勝るとも劣らない執着っぷりを見せたり、妹の葵は、最初こそ常識人のふるまいですが、「アネモエニッキ」なるブログで姉の観察日記のようなものを付けていることが明らかになったり、

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気になる

それ以外にも枚挙に暇がありません。基本的にハルの対応には手を焼いているリコが時折見せるデレなどは(百合的に)見るべきポイントです。



この漫画は、先に挙げたような複数の側面から読者の心を癒してくれます。新しい場所や人間関係、再流行してきているコロナの対処などで疲れが溜まっているであろう今、みなさんも読んでみてはいかがでしょうか。f:id:mantropy:20210424035326j:plain

新歓毎日投稿企画【4/22】一漫トロ会員の電書セール買い物まとめ

こんにちは。7日ぶり2回目のふれにあです。
再登場やたら早くないですか?書くことが思いつきません。


先週までやっていたDMMブックス7割引きセールで買った漫画について、買った経緯とかの話しますね。
この前、追いコンで渡すプレゼントを買うためにみかんばこ、1353と買い物に行ったついでに丸善を散策したんですが、友達が本屋でどんな漫画を手に取るか見るのはなかなか新鮮な面白さがありました。へーこんなのあるんだという風に雑に読んでください。今日はそういう回です。

買ったばかりなのでほとんど読んでません。読んだら1作で1ブログぐらい書けそうですが、今回は本棚をまとめて公開って感じで。




・私にできるすべてのこと(池辺葵)
book.dmm.com

漫トロにも熱烈なファンのいる池辺葵先生の新作。しかしながら僕は「かごめかごめ」「どぶがわ」など読んだものの、どうものめりこめなかったので、再び読んでみようと思った。


・竜の学校は山の上(九井諒子)
book.dmm.com

漫トロピー新入生推薦30作品の一。漫トロにいてこの本を見たことも誰かが話題にしているところも(30選再編回以外で)見たことがない。サブカル入門的な作品らしい。


ザ・ワールド・イズ・マイン(新井英樹)
book.dmm.com

漫トロピー新入生推薦30作品の一。これも誰かが語っているところを見たことがない。


・宮本から君へ(新井英樹)
book.dmm.com

この前漫トロで競売をやったときに巨大なオレンジ色の本がけっこう高値で取引されていたので気になった。↑と作者が同じなんだね。1年前に清盛がレビューしてた気がする。


ごっこ(小路啓之)
book.dmm.com

漫トロピー新入生推薦30作品の一。昔まるたさんがどっかの古本屋で見つけて嬉しくて買ってしまったという話をしていた。


・メタモルフォーゼの縁側(鶴谷香央理)
book.dmm.com

2年前の漫トロランクイン作品。おばあちゃんが腐女子になって若者とオタク趣味を深めていく話だが、僕のバイト先の店長(70代女性)も同じような感じになっていて、暇な時間を使って僕も知らないようなアニメを見あさっている。


・迷走戦士・永田カビ(永田カビ)
book.dmm.com

読んだ。以前より毒は薄めだが相変わらず率直で弱さ辛さ救われなさの語りが上手い。1年前に「1人交換日記」を読んでガチで自分の生活/人生が嫌になってしばらく病んだので結果的にはこれぐらいの読みやすさ、触れやすさで良かった。


・ミステリと言う勿れ(田村由美)
book.dmm.com

こマス上位作品。各所でやたらプッシュされており、あまり漫画を読んでいる印象のない女性からも人気がかなり高い漫画ということで前々から気になっていた作品。


僕の小規模な生活/失敗(福満しげゆき)
book.dmm.com

作者自身はTwitterでもよく流れてくるし、僕の周りでも愛読者が非常に多い。漫トロ民とか、僕の親とか。月ノ美兎もこれの話してた気がする。
漫トロ30選に入っている「生活」もこの機会に読みたかったが、なぜかなかったので別のところで読む。


辺獄のシュヴェスタ(竹良実)
book.dmm.com

Twitterでなんかこの機会に良いのないかなあと「DMM おすすめ」などと検索したら推されていて選んだもの。辛い作品らしい。


・スキップとローファー(高松美咲)
book.dmm.com

1年前の漫トロランキング1位。1位に選ばれた後誰も話題にしていないけどどうなったんだろう。


・その「おこだわり」、俺にもくれよ!!(清野とおる)
book.dmm.com

?年前の漫トロランキング1位。マジで1位取ったのか!?


チェンソーマン(藤本タツキ)
book.dmm.com

1年前のこマス1位。3巻まで紙で持ってるけどそれ以降読んでなくて、完結したので読もうかと。宝石の国なんかとまとめて「お気持ち」漫画みたいな扱われ方をしているがまじめに楽しみたい。


・チ。ー地球の運動についてー(魚豊)
book.dmm.com

Twitterや今年の漫トロランキングで一部層から莫大な支持を得ていた作品。Kindleで2話ぐらいまで単話で買って読んでたけどまとめて読みたくなった。


・天雷様と人間のへそ(平庫ワカ)
book.dmm.com

今年の漫トロランキング2位作品「マイ・ブロークン・マリコ」の作者の短編集。表紙の圧というか、割と敬遠されそうな色遣いを攻めているのが相変わらず凄いと感じる。


・なおりはしないが、ましになる(カレー沢薫)
book.dmm.com

僕が今年の漫トロランキング個人1位に選んだ「ひとりでしにたい」を手がけているカレー沢氏の作品。発達障害に向き合う話で、相変わらずの読者がTwitterのような文脈で読んでくれることに甘えるような生ぬるい作風で好き。


・百貨店ワルツ(マツオヒロミ)
book.dmm.com

おすすめに流れてきて完全に雰囲気で選んだもの。全編カラーで大正、昭和(?)の百貨店の様子がかわいらしく描かれている。資料的に優れている一方、体裁はとことんおしゃれ。ここで発見しなければなかなか知りえない作品だった気がするので出会いに感謝。紙で買うのをおすすめします。


・ブルーピリオド(山口つばさ)
book.dmm.com

2年前のこマス及び漫トロランキング上位作品。1巻はKindle、4-最新刊は紙で持っていたので抜けている2-3巻だけ。毎週聴いているラジオでちょうどこの作品の話が出ていたのだが、なにかを好きでいるにはそれに対して努力するのは前提条件だ、みたいな話をしていてやはりこの作品の登場人物はみんな努力していて素晴らしいと思った。


奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール(渋谷直角)
book.dmm.com

どこかで話題になっていた表紙からもタイトルからも抜きん出た"サイアク"さの漂う身の毛もよだつサブカル漫画。サイアクな気分になりたい時に読む。


・九龍ジェネリックロマンス(眉月じゅん)
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今年の漫トロランキング上位作品。2巻までしか読んでないのでまとめ買い。雰囲気といい世界観設定といい、かなり楽しみな作品の一つ。


・さんかく窓の外側は夜(ヤマシタトモコ)
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僕も大好きな「違国日記」のヤマシタ先生の作品。セールを聞いて最初にカートに入れた。




僕が買った漫画は以上です。権威主義みが濃いですね。まあどこかしらのランキング上位ということはそれだけ話題にされているということですし、今回は多少雑なチョイスでも「この機会だし」と思って触れる作品を何割か意識して選びました。絶対買う作品はこの機会でなくても買うのでね。

上限の100冊近く買って2万円ぐらい使ったけど、長い作品は最初の方しか買ってなかったりします。あとは研究に使えそうな本とか、話題になっていてライトに読めそうな小説とか買いました。今年中に読み切るのは間違いなく不可能だけど、積極的に切り崩していきたいです。

それでは。