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京大漫トロピーのブログです

【12/16】最小のコストと労力で生き物を愛でる方法

 シチョウです。突然ですが、枝みたいな虫と問われて読者諸兄は何を思い浮かべるでしょうか。おそらくこの虫でしょう。f:id:mantropy:20060723144822j:plain
 というより「これ以外に枝みたいな虫なんているのか?」と思われるでしょうが、僕の家周辺で大量発生した「枝みたいな虫」はこちらです。
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知識としてこんな「枝みたいな虫」がいることを知らないので、一見ただの枝なんですよね。なので、この虫がアスファルトの上にいたら轢いてしまうんですよ。虫だと気付いたら避けようと思うんですけどね。自分の命を守るためだったはずの擬態が自分の命を奪うことになるとは、なんとも皮肉なものです。

 さて、今年度のテーマは「セイ。」ということで、「生」き物の話でもしようと思います。実家暮らしなんで親の許可が下りない限りどうしようもないんですが、意思疎通できるくらいの知能の生き物をペットにするのに憧れるんですよね。猫とか犬とか。理想は白くてでかい犬ですね。賢そうなので。猫とか小さい犬とか、頭がよさそうには見えないですからね。

 とはいったものの親からの許可が下りないので、今のところペットを飼う予定はありません。実際に飼育する段になったとして、「なんで俺がこいつのために時間と労力を割かなあかんねん」みたいな考えに至るのは目に見えていますし。なので最近は、意思疎通できるという条件を犠牲にして、労力や時間を割かなくていい生き物の飼育をすることにしています。それが「カナヘビ」です。
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 とにかくお金をかけたくないので、自分で手っ取り早く捕まえられるやつを飼育する以外の選択肢は僕にはありませんでした。また、とにかく見ているだけで楽しい、可愛い生き物を飼いたかったので、脊椎動物というのも確定です。虫って気持ち悪いですからね。あと水槽で飼えるレベル、というのも重要な条件の一つですね。この時点で候補がトカゲ・カナヘビ・カエルくらいに絞られるわけですが、トカゲはほぼ土に潜っていますし、カエルの跳躍力を考えると脱走される可能性が他2種より高いので、カナヘビを捕まえて飼育することにしました。

 次にやるべきは、カナヘビ飼育用の環境を整えることです。といっても特別な設備は必要ありません。水槽の底にその辺で採ってきた土(雑菌とか変な虫とかいるので本当は市販の土を買ったほうがよいようですが、もともと野生の生き物ですし大丈夫だろうと思いました)を敷いて、その辺で取ってきた落ち葉や倒木で隠れ家を作り、チキンマックナゲットについてるソースの入っていた容器を洗って水飲み場とし、定期的にクモやコオロギやバッタやアオムシといった虫を捕まえて与え(ここだけは面倒でした。カナヘビは生き餌しか食べないようです。あとこれも雑菌とか寄生虫とかry)、水を霧状に出すアレで水をやり、週一で水を入れ替える。やったことはこれだけです。その辺の土や落ち葉や倒木を拾うのに金はかかりませんし、水槽は昔金魚を飼っていたときに使っていたやつを取り出しただけですし、水道代は親が払うので実質0円です。ここまで一切お金は払っていません。

 ここまでが昨年の育て方です。↑のような飼育の仕方をしたところ、夏の終わり頃にカナヘビは死んでしまいました。この時は落ち込みましたね。まだ小さいカナヘビでしたし、確実に僕の育て方が悪かったから死んだのでしょう。今年は反省して、土と倒木をホームセンターで買い、落ち葉はいったん洗い、水飲み場も2リットルペットボトルの底の部分に変更し(自力でカッターで切り取りました)、エサも基本的に市販のコオロギやミルワームを与えることにして、さらにカルシウムパウダーをコオロギやミルワームでまぶして定期的に与えることとしました。金に糸目をつけなかった甲斐あって、今年は一匹も死なせずに済みました。ただ死なせないという目標を達成しただけではありません。今年は産卵させることにも成功しました。メスのお腹が目に見えて大きくなるので、産卵日が徐々に近づいているのがはっきり分かり、実際に産卵に成功したことを確認した時は、自分の事のように嬉しかったです。尤も2個産んだ卵のうち1個はトカゲ(今回はトカゲも同じ水槽に入れました)に食べられてしまい、もう一個を孵化させることには失敗してしまいました。無精卵の可能性もありますが。トカゲをカナヘビと同じ水槽に入れてはいけない、そしてカナヘビ同士も同じ水槽に入れすぎてはいけないというのが今年の反省点です。今年の経験から推察する限り、たぶん何不自由なく共生できるのは3匹がマックスかなと。来年の目標はカナヘビの孵化ですね。ちなみにマブラヴ合宿の際に飼育していたカナヘビは全員逃がしました。

 それと、カナヘビ飼育にあたり参考になればいいなと思って『動物のお医者さん』を読んだんですが、特に参考にはなりませんでした。