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京大漫トロピーのブログです

【12/2】野球漫画の変遷!!

おっす。ゴムまりです。今年のテーマは"忘却"ということで、わたくしが思いついたのは「忘却バッテリー」であります。これは野球漫画ということで、今回はタイトルにもあるように、球漫画の変遷について自分の知ってる作品だけで書こうと思います!

しんどい現実、忘却できたらなぁ。

1960~1980の野球漫
巨人の星侍ジャイアンツアストロ球団ドカベン、キャプテン
など

熱血!!  青春!!

この年代はスポ根全盛期ですね。野球に限らず、努力や根性がメインのスポーツ漫画がたくさん出てきた時期です。上にあげた漫画たちは「愚直な努力からでてくる真のかっこよさ」を教えてくれます。大事ですよね~。『巨人の星』、『侍ジャイアンツ』はともに作者が梶原一騎です。彼の作品は終わり方に何とも言えない良さがあります。『あしたのジョー』の言葉を借りるならば真っ白な灰にまで燃え尽きて終わるんです。また、『巨人の星』、『侍ジャイアンツ』、『アストロ球団』、では作品内において普通の野球ではありえないことが多々起こります。ありえない「魔球」が登場したり、「超人」がでてきたり、野球の試合中に人が死んだりします。『ドカベン』ではあくまで普通の人間しか登場せず、普通の野球ではしないようなプレーがたくさん出てきますが、“一応”説明がなされています。他のスポーツや音楽といった野球以外の要素を野球に輸入したりしてて、面白いです。これらに対して『キャプテン』は普通に野球する漫画です。平凡でありながら本道的な物語となっています。他4つと違って主人公は天才ではなく凡人で、実存で読みやすくなっています。

1980年代の野球漫
タッチ

フォームが美しすぎる

『タッチ』は野球漫画を大きく変えたと思います。『タッチ』は恋愛を主軸にした漫画であるが、それまでの野球漫画に恋愛要素はほぼ無かった。またこの作品はスポ根要素がかなり少ないんです。練習中にサボったり普通にするし。スポ根一色だった野球漫画が多様性の時代を迎えたのはここからかもしれない。


1990~の野球漫
1990以降は本当に多様な野球漫画がでてきました。
王道系の『MAJOR』、『ダイヤのエース』
プロ野球の「カネ」をテーマにした『グラゼニ
天才であるがゆえの苦悩を描く『ダイヤモンドの功罪』
強豪野球部を舞台にした『バトルスタディーズ
などなど。

バトルスタディーズ。野球の質感がすごい表現されてる

こういった感じで、自分の知っている野球漫画を中心に年代別に見ていきました。読んだことある作品ありましたか?
最後に申し訳程度に『忘却バッテリー』について書こうと思います。
この漫画は記憶喪失になり、人格が2つになったキャッチャーが主人公です。野球漫画の多くはピッチャーが主人公です。なぜならピッチャーが一番目立つから。キャッチャーはあくまで主人公ピッチャーの引き立て役という作品が多いです。ですが、キャッチャーはグランド全体を見渡す司令塔であり、守備の要。キャッチャーが主人公の漫画としては『ドカベン』、『バトルスタディーズ』、『MAJOR 2nd』などがあり、相手打者と駆け引きする描写は読みごたえがあります。『忘却バッテリー』は主人公の人格によって性格はもちろんのこと、キャッチャーとしての野球観が異なっており、これもまた面白い所になっています。

長々と書きましたが、要は野球漫画もいろいろあるということです。以上!!