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京大漫トロピーのブログです

オタクコンテンツで単位、取りたくない?

ちょっと待って!!履修登録、本当にそれで大丈夫???

(書いた人:レニ)

京大には、漫画やアニメなどのコンテンツについて学んだり、それらを語ったりすることで単位が取れてしまう、そんな素敵な科目が存在するよ!今回はそんな素敵な科目を、実際にオタクコンテンツで単位を取得してきたぼくが、独断と偏見で紹介していくよ!

社会学I・Ⅱ/吉田純(全学、前期月2-3、後期月2-3)

社会学は「常識的な見方」を超えて、表面的な現実の背後にある社会構造や社会関係を解明する学問である。われわれの身近な社会現象を素材に、社会学的発想および社会学理論の基本を学ぶ。」

Twitterで呟けば平常点が取れることでおなじみ、吉田純先生の社会学だね。主に1回生向けということもあって、社会学の基礎を、映画やアニメも交えながら、分かりやすく解説してくれるよ!がっつりオタクコンテンツを取り扱うのは主に後期だけど、僕は1回生前期の期末レポートを『がっこうぐらし!』を題材に書いてA+をもらったよ!

メディア文化学(演習II)/伊藤遊(文・前期月3)

「2000年代以降、マンガやアニメ、ゲームなどのポピュラーエンタテインメントは、公的な文化資源とみなされるようになっている。本授業では、まず、そのような状況にいたった社会的な背景について理解することを目指す。」

漫画読みなら一度は行っておきたい、何なら年パス買って毎日通いたいでおなじみ「京都国際マンガミュージアム」の、伊藤遊先生による授業だよ!実際にマンガミュージアムの見学に行ったり、マンガミュージアムの企画展案を考えたりできるみたいだね!

基礎演習 :社会学II/吉田純(総人・前期火5)

社会学的思考を豊かにし、想像力を取り戻そうとするとき、その誘因を文字テキストに限る必要はない。映画のほとんどはフィクションであるが、想像力に富むフィクションという思考実験は、人間や社会の「リアル」を見せてくれることがある。」「このゼミでは、以上のような発想から、さまざまな日本映画を題材として社会学的思考(概念や理論)を解説したテキストを読む。と同時に、履修者による各回の報告の中で、実際にテキストに関連した映画の抜粋を観ることにより、さらに社会学的思考への理解を深め、現代社会の「リアル」に迫ることをめざす。」

これも吉田純先生の授業だね!僕は受けたことがないから詳しく分からないけど、映画を通して社会の一端を捉える、ということをしていくのかな?

教育社会学概論Ⅰ/竹内里欧(教育、前期水4)

「この授業では、教育社会学および社会学の基礎的な概念や理論、研究例について理解を深めつつ、現代社会におけるさまざまな教育にかんする現象(社会状況の変化、影響を含めて)について多角的角度から考察する力を養う。扱うテーマは、「子どもと大人の関係」「『家族』の変容」「教育と感情」「学校空間の変化」「教育とジェンダー」「学生文化」「メディアと文化」「日本の教育文化のゆくえ」を予定している。」

ぼくの指導教官でもある竹内先生が開講する、教育学部の専門科目だね。これも社会や教育に関する様々なトピックに関して、映像を交えながら分かりやすく解説していく授業だよ!教育学部の学生は、吉田→竹内ラインを経由して相関教育システム論系に進み、卒論でヒィヒィ言ってる人が多い印象があるよ!ぼくもその1人だよ!

教育社会学特論II/竹内里欧・藤村達也(教育、前期水2)

「本授業は、現代社会における「自己形成」「成長」をめぐる現象というテーマで行う。授業のはじめに、ビルドゥングスロマンについて解説した上で、現代社会における「自己形成」「成長」をめぐる現象について考察する。」「現代社会において、「自己形成」や「成長」をめぐる物語はどのように存在しているのだろうか。また、「自己形成」や「成長」というテーマをめぐって、どのような現象が生じているだろうか。」

これも竹内先生の授業で、「ビルドゥングスロマン」を鍵概念としながら進められる授業だよ!毎回、ビルドゥングスロマンに関する文献を読み、それに関連する議論を発表していくよ!ぼくは昨年、映画『下妻物語』を語るオタクと化したよ!今年は『少女歌劇レヴュー☆スタァライト』を語るオタクと化そうと思ってるんだ!

社会学(特殊講義)/守如子(文・前期木2)

「本講義では、「送り手」「メッセージ」「受け手」の各局面においてジェンダーが担っている社会的機能を、社会学やメディア研究、ジェンダー論などの理論を参照しつつ、検討していく。」「メディアの多様な側面に着目し、それぞれの過程におけるジェンダー性を読み解くことを通じて、メディア研究の視点を理解してもらうと同時に、ジェンダーの構築性も理解する。」

ティーンズラブ漫画を扱った『女はポルノを読む』を著した、守如子先生による授業だよ!京大で授業が聞けるなんで、最高だね!シラバスを見る限り、漫画や映画、雑誌などを対象に、そこに表れるジェンダー表象や、メディアに媒介されるジェンダーの構築性、これらのコンテンツを扱ったメディア研究の在り方が論じられるのかな?

社会学(特殊講義)/東園子(文・後期水2)

「この授業では、1960~70年代の日本のやくざ映画を、ジェンダー論の観点から分析する。」「やくざ映画には「男」へのこだわりが見られ、女性の描き方も含めて、ジェンダー論的に興味深い対象となっている。授業では、実際にやくざ映画を鑑賞し、そこで描かれる男性像・女性像や、その変化等を分析する。」

『宝塚・やおい、愛の読み替え』の著者である、東園子先生による授業だよ!京大で授業が聞けるなんて、最高だね!これも守先生と同じようなアプローチだけど、「やくざ映画」というより具体的な素材を扱っていくみたいだね!方法論的なアプローチが参考になりそうかな?



以上、オタクコンテンツで単位が取れそうな京大の科目をまとめてみたよ!みんなも、オタクコンテンツで単位を取ったり、卒論を書いたり、修士に進んで査読論文を提出したり、博士に進んでオタクはかせになったりしてみてね!