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京大漫トロピーのブログです

【12/11】盛大な遅刻、深く陳謝します。陳謝ドープネス

連絡不十分かなんかでめちゃくちゃ日をまたぎました。すみません。
お世話になっております。げんしです。漫トロ1年目の1回生が恐れ多くも先輩方を差し置きアドベントカレンダー2回目の登場ということで、しゃしゃり出ることお許しください。


近況報告として、先日、自分への誕生日プレゼントに44,000円の液タブを買いました。バイト代二、三ヶ月分のお値段です。たけー。まぁこれだけ金かければ流石に三日坊主にならずに毎日お絵かきするだろうと思っていたのですが、自分を舐めてましたね。二日坊主でした。タブレットは早くも置物と化しています。情けない……。


ところで、自分は先日の誕生日で二十歳になりました。1回生で二十歳、正常ですね。
そういう訳で、今年のアドベントカレンダーのテーマ「セイ。」に関して、今回は成人の「成」でいきたいと思います。


二十歳ということで、年明けに成人式が待っています。成人式ってどれくらいの人が行くんですかね?
これを読むみなさんは行ったんでしょうか?行く予定なのでしょうか?
少なくとも去年までの自分は、「誰が成人式なんて行くかよ……っ!」と考えていたんですが、最近考えが変わり成人式だけは行くことにしました。
この心変わりには大きく分けて二つの理由があるので、その二つについてグダグダ書こうかな。


一つ目の理由は、今年読んだある二つの漫画の影響です。
神戸在住』と『束の間の一花』という2作です。どちらも「成人式」が作中に登場します。

神戸在住に関して。
主人公の辰木桂とその周囲の人間たちの神戸での暮らしを丁寧に描いた作品。自分が今年ドハマりした漫画の一つです。
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本作の第四十話で、辰木桂は友達の金城和歌子と成人式に出席します。
この話を読んだことで、自分の成人式に対する考えが変わり始めました。
自分はそれ以前まで成人式というとウェイウェイした感じの雰囲気で、みんなあっちこっちで固まって談笑して、とてもじゃないけど静かにはしていられないようなイベントだと思ってました。完全にテレビの影響です。
でも、辰木桂たちが出席した成人式は、上記のような派手さは持たず、しんみりした感じをしているのです。まぁこれに関しては、『神戸在住』全体の雰囲気、第四十話の内容、辰木桂が地元の人間ではないことなど様々な条件があってのことだとは思いますけど。
実際の成人式も静かなものなんですかね。
なんにせよ、友達と二人で厳かに晴れの舞台に臨む辰木桂に憧れて、こういう成人式なら行ってみたいかも!と思い始めました。チョロい。


また、この話の中で辰木桂は高野悦子の『二十歳の原点』という本を読んでいます。辰木桂の読んだ本マニアの自分としては、この本はまだじっくり読めていないので成人式までにはなんとか読んでみたいものです。

高野悦子というと、自分もあまり詳しくありませんが、学生運動が盛んだった時期の京都で活動されていた方らしいですね。昔『二十歳の原点』をさらっと読んだときに、なかなかかっこいいなと思った部分が、なんとなく最近の京大を思わせるので、その部分を少し抜粋します。


「もろもろの怒りをこめて、私は『機動隊帰れ!』のシュプレヒコールを青ヘルにジェラルミン盾の機動隊にブチまけ、政府に、国家権力に、また自らのブルジョア性にむけて叫んだのである」


二十歳になってもまだまだ精神的にガキな自分は、幼さを残す辰木桂には親近感を持って憧れ、自らのブルジョア性を自覚しながら活動し、最後には自殺した高野悦子には畏怖の念を抱いて憧れます。

閑話休題

『束の間の一花』に関して。
高2の春に、残り2年の命だと余命宣告された主人公・一花の暮らしを描いた作品。一花はなんとか大学生にもなり、自分の生きる希望ともいえる萬木(ゆるぎ)先生と出会います。しかし、この萬木先生も余命宣告されてしまいます。束の間の余生を送る二人の淡い恋の関係と、一花と家族の強く温かい関係が心に迫る儚い物語です。
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本作の第27話で、一花は成人式に向かいます。
16歳の時にあと2年のだと言われたのに、成人式まで生きた一花、すごい。


この作品は全編通して、人生や運命のままならなさを描いているのですが、この話の中でもそれを反映したセリフが出てきて、それが自分は好きです。
「なんのために生きるんだろう?」「どうしてこうなっちゃったんだろう」
セリフの汎用性が高すぎるんですよね。別に一花みたいな激しい人生送ってるわけでもないのに、文脈無視して刺さってくる。


この話の中で、自分が特に影響を受けたのは、一花の母のセリフです。
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「これから大人になりに行くんだもんね」
一花をずっと見てきた人が言う言葉には、字面以上の重みがあります。
成人式って本人だけでなく、その親にとっても特別なものなんでしょうね。
出席するのが親孝行、なんて言われたりもしますし。
そういうわけで自分も親孝行がてら成人式行ってみるか~と、この話を読んで思いました。


以上で、自分が成人式に行こうと思った理由その一、漫画の影響編が終わったんですけど、これだけで結構字数も稼げましたし、その二についてはお蔵入りにします。作品紹介とか絡められない、すごい個人的な理由ですし。まぁ自分が成人式に行くと決めた決定的な理由はその二の方なんですけど。


なんだかんだ成人式楽しみです。みんな友達で集まって式場に向かったり、式後は同窓会なんか開いちゃったりするんだろうな。自分はひとりで行って同窓会にも行かずひとりで帰ってくる予定です。どうしてこうなっちゃったんだろう。


それでは、クリスマスまであと二週間くらい? お元気で。