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京大漫トロピーのブログです

新歓毎日投稿企画【4/24】春だし、私も明るくがんばるぞ〜〜!

こんばんは。2度目の登場になります ぴぴぽん です。



前回はくそ適当に書いてしまったので今回はもう少し真面目に書こうと思っているのですが、何を書けばいいのやら。

この前のは「春休み」から無理やり引っ張って書いたので、今回はどうしようかな……あ、そうだ。


私事で恐縮ですが、この春引越しをしました。市内の山の方で2年間一人暮らしをしていたのですが、今年から妹と二人暮らしになり、広めの部屋に引っ越すことができました。新生活がスタートしたわけです。

幸い、私も妹も比較的穏やかな人間なのでトラブルが起こることもなくのほほんと暮らしています。物理的にも精神的にも負担がかなり減って楽になりました。

以前に比べて文ピカにもかなり行きやすい場所になりましたし。とは言ってもしばらく行けそうにありませんが……


と、いうわけで(?)春の新生活から物語がスタートするこちらの漫画を紹介します。

バブル期ドンピシャの1988年〜1991年にスピリッツで連載されていた『ツルモク独身寮』全11巻。

作者の窪之内英策さんは現在イラストレーターとしての活躍が主になっていて、最近だと日清食品カップヌードルCMシリーズ「HUNGRY DAYS」(魔女宅とかワンピとかのキャラをめちゃめちゃ爽やかに描いてるやつ)のキャラクターデザインをされたりしているのですが、元々は漫画家としてデビューされたのが始まりで、今回紹介する『ツルモク独身寮』はその初期の作品になります。


物語は、主人公:宮川正太(18)がツルモク家具に入社し、独身寮に入寮するところから始まります。

正太は独身寮で田畑、杉本という先輩と同室となり、寮内を案内され屋上に出ると、そこは女子寮が丸見え。正太は部屋で着替え中の女の子と目が合ってしまい……というような具合の、主人公:正太と、正太が住む独身寮の住人たちとの人間模様を描いた青春群像劇であり社会人ラブコメです。

小学校高学年くらいの時に祖父母の家に置いてあった(おそらく叔父が学生の頃に買ってそのまま置きっぱになっていた)のを読んだのがこの漫画を知ったきっかけで、当時はおそらくストーリーをきちんと理解できていなかったと思うのですが、とにかく印象に残っているのが、


扉絵がめちゃめちゃお洒落なことと、

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ヒロインである姫野みゆきが茶目っ気たっぷりでめちゃめちゃ可愛い……ということ。


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可愛い〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!元気な美人は最強!!!!!!!!!!


私、男性キャラのストライクゾーンはめちゃめちゃ広いのに女性キャラのストライクゾーンはめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃ狭いっていうクソ人間なのですが、みゆきさんは好き。見た目も中身も可愛い。正太くん場所代わってくれや。


大きくなった今改めて読むと、キャラクターたちの派手派手でバブリーな服装が一周回ってお洒落に感じたり、現代だとかなりエグいと感じる下ネタがあったり、当時の結婚観にビビったり。二十歳過ぎたらすぐ結婚!みたいな感覚の時代だったんだなぁ。これが元気だった頃の日本か……と、かなり新鮮に感じて面白いです。



話としては青春群像劇なので、様々なキャラクターが様々なことを起こして各々成長していくのですが、物語の一番の見所であろう部分として、主人公である正太くんが「上京先で出会った女性」と「田舎に残してきた彼女」の間をふらふらして、一体どちらを選ぶのか……?というのがあります。


簡単に言うとこの主人公かなりのクソ野郎で、先ほど紹介したみゆきさん(上京先で出会った女性)と田舎に残してきた彼女であるともみちゃんの2人を結構長い期間キープし続けます。なっかなかどっちを選ぶのか結論を出さない。

ともみちゃんもね……可愛い子なんですよ……

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こういう演出、昔の月9で観たことあるぞ!!!!!!!せつねぇ!!!!!!!


でも、でもですよ。読んでいて正太くんに対してそんなにイライラしなかったんですよね。不思議なことに。多分それは正太くんが純粋で優しくって頑張り屋さんで……という具合に、「女性2人に対してだらしない」という点以外の部分であまり悪い要素がなかったから。明るく真面目な好青年なんですよね。



そういう明るい部分がこの漫画の魅力というか特徴でもあって、ド美人やナンパ野郎、ダメ人間やビジュアルに特徴のありすぎる人……などなど個性的でキャラの濃すぎる登場人物がたくさん出てきて、みんなそれぞれ違うけど、登場人物全員に共通しているのが「根が明るい」ということ。いわゆる陰キャポジの人も出てくるのですが、そういう人でも根本的な部分が明るくて、前向きでちゃんと自立してる。そういう明るさで溢れた時代だったんだなぁと思うと同時に、暗い人間にいかにスポットが当たっていなかったのか、というのを考えさせられます。そういう人は排除されていたのかな……



この絵のタッチもそうだし、この漫画全体の雰囲気にも言えることなんですが、まさに「あの頃はよかった…」なバブル期らしい明るさと華やか、希望に満ちていて、昭和の空気を感じることのできる漫画なので、現実に向き合いたくない人におすすめします。元気で明るい登場人物たちに心とお腹を痛めること間違いなしです。




あと、恒例になりつつありますが、顔のことも言っておきます。この漫画は女の子だけじゃなくて男の子の顔も可愛い。



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太眉で目がくりくりの人って可愛いよね……来世は顔の可愛い色男になりたい……














そんなとこです。ではでは。