新歓毎日投稿企画【4/16】新しいコンテンツを摂取する気が起きない
代打です。1353です。新しいコンテンツを摂取する気が起きません。最近は昔やったゲームをやり直してます。去年度はゲームを20本程プレイしたのでただの揺り戻しかもしれません。
多分こんなこと一生言ってると思います。
ので懐古趣味について近況報告を兼ねて話したいと思います。要旨はゲーム業界(というかJRPG)と漫画業界の懐古趣味って性質が違うのでは、って話です。
で、具体的に最近何やってるのっていうと「ダンガンロンパ2」『アライアンス・アライブ』やってます。
ダンガンロンパ2 は普通に面白いです。割と最近のタイトルなんで懐古趣味の話と離れますが話題にしたいので書きます。あのこかむも大先生も面白いって言ってます。有名タイトルなんでこんなブログよりよほど優れた評論が転がってるのでそれを読みましょう。好きなキャラは小泉真昼ちゃん!
懐古趣味と紐付けて論じたいのが『アライアンス・アライブ』です。このゲームはいわばロマサガ3のシステムでドラクエ4をやったという感じですね。スタッフも村山吉隆小泉今日治浅野雅世と凄いです。漫画に例えると蒼樹うめが久米田康治の原作を作画するくらいです。そして何よりキャラが可愛いです。上の画像を見てね難易度やボリュームもマイルドなんでゲームに所縁ない人でもやってみてはどうでしょうか。アプリ版も出てるよ。好きなキャラはレイチェルちゃん!
で、今話したことから分かるようにこのゲームはおっさん向けです。SFC時代のJRPGを楽しんだ人なら楽しめる!ってスタンスです。このようなレトロ趣味のタイトルはJRPG界で一派閥を作っています。他のタイトルでいうと「ブレイブリーデフォルト」「アンダーテール」あたりでしょうか。「ドラクエ11」も蓋を開けてみればバリバリのレトロゲームです。
JRPGでは一般的に90年代の作品が名作扱いされやすいです。ここら辺は説明文を見るより00年代のニコニコ動画や2chの当時のログを見てみるとよくわかると思います。これらはユーザー中心の懐古趣味だったのに対し上で述べたような懐古趣味の風潮はメーカー主導のものです。つまりユーザーの風潮にメーカーが便乗したものと考えることができます。
一方で漫画(というより所謂オタク趣味)では00年代への懐古趣味が根強いです。それは君の周辺だけだ,という主張があるかもしれませんが東浩紀が「ゼロ年代」という造語を作り今日に至るまでゼロ年代のオタク言説への議論が続いている以上確かなものではないでしょうか。
懐古趣味というのはどの業界でもどの時代でもあるものだ、という意見があるかもしれません。例えば漫画なら幽遊白書オタクは90年代趣味と言えると思いますし、ゲームでも近頃の例で言えばポケモンDPリメイクへの渇望はゲームにおく00年代趣味と言えるでしょう。
しかし90年代JRPG、00年代漫画への懐古趣味は排他性と規模の大きさの2点で他の懐古趣味と一線を画すものと言えると考えられます。
これらのことから(これは漫画業界と,ゲーム業界の優劣を含意しません)ゲーム業界で起きることは約10年のブランクを経てオタクカルチャー、漫画業界で似たようなことが起きるということが考えられると思います。例えばレトロRPGとモダンRPGを分ける区分としてグラフィック重視かどうかがあります。ゲームにおけるグラフィック偏重傾向は00年代の新型ハードのスペック向上ムーブメントと言えます。(厳密にいうとPS1でFF7が出た時あたりですが、PSとSFCでそんなにゲームの中身が変わらないのでここでは考えません) 一方で今日の漫画界に比べ00年代の漫画/オタクカルチャー界はグラフィックがあまり重視されなかった時期と考えます。下にゼロ年代の漫画と10年代の漫画比較の参考画像を載せておきます。
そしてゲーム界で10年代に懐古趣味が一ジャンルとして確立したことから考えると20年代には00年代懐古がオタクカルチャー、ないし漫画において一ジャンルとして確立するのでないでしょうか。その萌芽は今日でも見受けられます。例えば無職転生とかが該当するのでないでしょうか。
主張を要約すると
・JRPGでは90年代、漫画では00年代への懐古が他の懐古趣味より際立ったムーブメントとしてある。
・JRPGにおく90年代への懐古は00年代にユーザーの中で最盛期を迎え10年代後半には懐古趣味が一つのジャンルとして成立し、メーカー側も売り出している。
・古典派RPGと現代RPGを分ける契機の一つはハード機能の上昇に伴い、グラフィック・リアリティをゲーム性より追求する傾向が強まったこと
・漫画における作画過重視の傾向は10年代以降の傾向
・JRPGで起きるムーブメントが10年遅れで漫画にも起きる→20年代はゼロ年代の時代になりうる?
という話です。雑な議論なのは承知なので有識者がいたら指摘していただけるとありがたいです。
漫画評論サークルなので申し訳程度に漫画の話もします。(画像はアニメだけど...)最近のマイブームは...『にゃんこい』?この漫画はヒロインの水野楓がとにかく可愛い。むっちゃいい子だ。僕みたいな下賤な人間は現実でもフィクションでも素直な真人間を見ると自分とは同じ土俵にいない殿上人に感じて心的距離を置いてしまうのだけれども、水野楓は違う、庶民派であり我々の大多数と同じ世界に生きる人間である。純朴で真面目だけどどこか人間らしい卑近さがある、そう言った絶妙なバランスが気持ち良い。水野楓だけじゃなくて周りのキャラも可愛い。霊能力持ちのツインテール双子姉妹(しかも片方は気が強い)とか最高かよ。彼女たちにお祓いされたらほんまに人生円満に行きそうだ。好きなキャラはやっぱり水野楓ちゃん!
久々になんでこの期に及んで『にゃんこい』かというと、作者が新連載をいつの間に初めててんですね。学生時代の憧れだった漫画家の編集者になったらその漫画家がダメオタクだった話です。おじさんも押しかけ美女に進捗管理されてぇ〜。
『にゃんこい!』は8年くらい前から理由も知らされずにずっと休載してたので大病でも患わったのかと勝手に悲しんでましたが元気に新連載してて嬉しかったです。多分姪が元気に育ってるのを見る気分ってこんな感じなのかなあと思いました。
後他に気になってるのは『ケメコデラックス!』でしょうか。アニメ版の声優が喜多村英梨釘宮理恵戸松遥...と並んでいて気持ちよかったです。好きなキャラは小林ふみ子ちゃん!
懐古趣味と全然関係ないですが『源君物語』の話もします。古本市場で立ち読みしたのですがむっちゃクチャエロかったです。挿入の直接描写なしであんなにエロく描けるのは本当にすごいと思います。放課後に近所のローソンでヤンジャンを立ち読みしてブヒブヒしてた駿台横浜校時代を思い出しました。好きなキャラは瀬見伊予ちゃん!
簡潔に漫画の趣旨を説明すると、主人公が叔母の手解きで源氏物語のキャラに擬えたヒロインを並行攻略して大学デビューする!って話です。久々に読み返しましたが上の画像から察せる通り要は恋愛工学サクセスストーリーだと思いました。昔の会誌で最終話の叔母さんがサイコパスと言う話題が出ましたがそもそも最初からヤバいです、この漫画。例えば序盤のエピソードを例に取ると主人公は大学デビューのために従兄弟の女を攻略します。この時点でアレですが、強引にキスをします。当然嫌われるのですが、そこで叔母がかけた言葉の趣旨は「彼女は男性経験が乏しいから本当は喜んでいる」「女は皆強引な男に振り回されたい願望を多少は持っている」。いや〜レイプファンタジー以外の何者でもないですね。割と最近の漫画でこんな言説が見れるのは新鮮でした。
とはいえこれを見ている新入生諸氏も個人差こそあれど多少なりとも性に翻弄される退廃的大学生活を送りたい願望はあるのでないでしょうか。そうした願望に忠実になりたいのならば是非源君物語を参考書にすることを推奨します。そしてこれを以って「春」のテーマ縛りを回収することにします。
歌舞伎町の洗濯屋さん - 駒魔子 / 第一話 ポケットは歌舞伎町の縮図 | くらげバンチ
後ちゃんと最近の漫画も読んでるアピールもしておこうと思います。最近出たこの漫画は面白いです。クリーニング屋の目線から歌舞伎町の人間模様を見ていく話です。服に着いた精子の味からストーカー被害を割り出す話が好きです。くらげバンチでタダで読めるよん。
最後に話題にした作品のAmazonリンクを貼っておきます。バイバイ。