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京大漫トロピーのブログです

新歓毎日投稿企画【4/7】

はじめまして、文学部新3回生の むぅ と申します。


春休みが終わってしまいました。
何もしてねぇ……。
半分ぐらい寝て過ごしていたような気がします。 春休みが終盤に差し掛かってから、「このままだと何もせず春休みが終わってしまう」と焦りだして、なんとなく実家に帰って友達と有馬温泉に行ったり、京都に戻って東寺のライトアップを見たり、シンエヴァを観に行ったりした、くらいしか思い出がないです。

大学に絵日記の課題が無くてよかった。


さて、テーマが「春」らしいのですが、私は春があんまり好きじゃない、いやむしろ嫌いだと思います。
なぜかと言えば、進級や進学によって、時間が進んでいくことを嫌でも実感してしまうからですね。私は全然先に進みたくないのに。
いっそのこと時間が止まればいいのに、とすら思います。
最近は布団に入ってから、「このまま目が覚めなければなあ」と思いながら眠りにつく毎日です。


……こんな人間が楽しい新歓企画の記事を書いていいのか?

(先に断っておきますが、ここまで読めばわかる通り、この記事の内容は結構後ろ向きな感じになると思います。新入生の大部分は、長い受験勉強を終えて新たに始まる京都での大学生活に夢と希望を抱いている人たちでしょう。そういう人は、ここで読むのをやめて他の記事を読むことをお勧めします。他の記事はどれもこれよりずっと面白いので。)



前置きが長くなってしまいました。そろそろ本題に入らねば。

好きなマンガの紹介をするのがいいだろうと本棚を眺めていたのですが、春らしいマンガというのがあんまりなかったです。かといってテーマから逸れたものを書くわけにもいかない。(テーマから逸れて、好き勝手に書いてもいいのは面白いものが書ける人だけで、つまらない人間はテーマに忠実に書かなければいけないのでね。)

というわけで、少しでも春のイベントが登場するマンガを紹介しようと思い、手に取ったのがこのマンガです。

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この記事を読んでいるくらいマンガが好きな人なら、読んでいなくともタイトルを聞いたことぐらいはあるんじゃないでしょうか。

一応、読んだことがない人のために内容を紹介しておきます。

「女子高生になれば自然にモテる」と思っていた黒木智子(コミュ障・自己評価がおかしい・性格が悪い・バカ・下ネタ好き)。しかし、高校に入学してから二か月経ってもクラスの誰とも会話することもなく、一人で黙々と昼食をとる立派な「ぼっち」になってしまう。そんなモテない彼女のどうでもいい物語。

みたいな感じですね。

彼女は入学初日からぼっちになるのですが、その理由が5巻で判明します。

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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』5巻より
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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』5巻より


私はこれを読んだときに「すごいな」と、ただそう思いました。どちらかと言えば智子は陰キャなのに、初日でこれをぶちかませるのか、と。

自分の高校一発目の自己紹介を思い返してみると、名前と出身中学、入るつもりの部活動を言って、「よろしくお願いします」で締めていたと思います。自己紹介なのに自分のことを知られるのがなぜか恥ずかしくて、テンプレートみたいな内容しか言えませんでした。
完全に自意識過剰です。当時は(今も、かもしれませんが)臆病者かつ卑怯者だったので、「相手のことは知りたいけど、自分のことを知られるのは怖い」と思っていました。
刑事ドラマに出てくる取調室みたいに、マジックミラー越しに誰かと接することができたらなぁ……とくだらないことを考えていたと思います。


話が逸れてしまいました。「ワタモテ」の話に戻します。

 智子はこの場面以外でも、恥をかいたり、常人なら心が折れそうな目(ハンカチと間違えてポケットに入れていたパンツで顔の汗を拭くところをクラスの男子に目撃される、ホームルーム中にこっそり男〇器の画像を見ていたことがクラス中にバレる、など)にあったりするのですが、持ち前の高い自己肯定感ですぐに立ち直り、次の話でも失敗から学習することなく、似たようなことをしてまた恥をかいていきます。
そういう彼女の姿を見て、僕はかなり勇気づけられました。


智子は2年生の修学旅行まで、クラスではぼっちで過ごすことになります。しかし、修学旅行が転機となって少しずつ周りの人たちと関わるようになりました。最初は彼女がズレているためにトラブルになることがあっても、だんだんと内面的に成長していくのが読んでいてわかります。
最新刊の19巻では、1、2年生の夏休みとは大きく変わった3年生の夏休みを過ごす智子の姿を見ることができます。
私はこのマンガを1回生の中頃ぐらいに読み始め、「自分も変わらないとなぁ」と、なんとなく思いました。サークルにも入っていなかったので「2回生になったら、新歓に行ってみよう」、と。
まぁコロナでまともな新歓がほとんどなかったんですけど。



なんか書くの疲れてきたので、めっちゃ強引ですがまとめに入ります。



もし、最後までこれを読んでくれた人(そんなやつホンマにおるんか?)の中に、「人付き合いは苦手だけど、そんな自分を変えて、楽しい学生生活を送りたいなぁ」という方がいるなら、恐れず自分を出してみてください。
「もし、テンパって変なことをしていまったらどうしよう」と不安に思う人もいるかもしれませんが、きっと大丈夫です。
京大生には懐の広い人が多いので、逆に「おもろいな」と思ってくれるでしょう(、知らんけど)。
もちろん、他人が受け入れてくれることに甘えたり、「わかってくれないあいつらが悪い」と人のせいにするのはダメなんですが。

まぁ、何かしら失敗してしまって、そのコミュニティにいづらくなったとしても、一度や二度なら最悪逃げてしまえばいいと思います。雰囲気が合わないからやめるのもアリです。
大学の人間関係なんて中学や高校に比べれば薄いもんなので、抜けてしまえばどうせすぐに忘れられます。



最後に一つ、アドバイスというほど大層なものではないですが、自戒の念を込めて「会話に自虐を挟むのは控えよう」ということを言っておきます。
ここまでの文章を読んだらわかると思いますが、自虐というのは聞いていてあんまり気持ちの良いものではないです。自分でも出す前に読み返したら若干イラついて、パソコンを殴りつけたくなりました。
(そもそも書いてる内容が気持ち悪いし、恥ずかしいし。なんなら、ほとんどマンガと関係ない支離滅裂な文章だし。面白いことが書けないから、自分を切り売りして文字数を稼ぐしかないという地獄)
……またやってしまった。これで最後にするので許してください。


長くなりましたがこれで終わります。

最後まで読んでくれた人、ありがとうございました。

会う機会があれば、お話ししましょう。