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京大漫トロピーのブログです

【12/24】桜井梨穂子編②

桜井梨穂子編 第2章「テツダイ」

ミシ:第2話です。「鉄」の意志で「ダイ」エット。略して、テツダイ。
醤油:無理矢理すぎません?
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(約束通り、スケートに来た4人。しかし、梨穂子は滑らず立ち竦む。純一「梨穂子は昔からスケートが苦手だったもんな」)
醤油:90’sデートの定番と言えば、スケートのイメージがあります。
ミシ:ここ、事故とは言え180°開脚できてますね。毎晩のストレッチをつづけてることが窺えます。
QP:冷たそうです。
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(梨穂子の面倒を純一に任せる香苗。純一は転びそうになる梨穂子を支えようとしてむねを揉んでしまう。スカートの中も見てしまう)
醤・QP:きたあああああああっ。ラッキースケベやっ!
ミシ:嫌だあぁ、純一のエッチ!
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(離れたところから2人を見守るウメハラと香苗)
醤油:また、この構図ですか。
QP:この得も言われぬ表情ですよ。
ミシ:しかし、画面前の僕達も、傍から見たらこんな感じに映るんでしょうね。
(OP)
(香苗「さっき転んだのは、なかなか高ポイントだったね~」)
ミシ:転んだのを褒められるのって、はじめての経験でしょうね。
醤油:せやな。
QP:梨穂子は自らの性的魅力に関して、終始無頓着ですよね。
ミシ:男女の性差への認識はところどころ見られるんですが、自らの性に関しては価値を見出しておらんのでしょうね。性差を純一へのアプローチに運用した七咲とは、真逆ですね。
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(夜。一日を「楽しかった」とふり返る梨穂子。部屋のコルクボードにはまた一枚、純一と映った写真が足された)
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ミシ:「手袋を失くしてしまった」と言う純一のために、手袋編んでますよ、この娘。あったけぇ~。
QP:まだ編み上がってませんよ。逸りすぎです。
(翌日、昼休み。純一は、中庭で茶道部の先輩’sに「炬燵の天板を運ぶのを手伝え」と絡まれる)
ミシ:これ、娘の好きな男に干渉せんとする親の姿ですよね。
醤油:夕月先輩(眼鏡のほう)が父親で、飛羽先輩(長髪のほう)が母親ですね。
QP:可哀想に。純一君、茶道部室に連れ込まれてねちねちと尋問されてますよ。
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醤油:そこに当の梨穂子が帰ってくる、と。
ミシ:お父さん、お母さん! もぉ~、また内緒で純一君を呼んで! へ、変なこと言われたりしなかったよね? はぁ~、萌え。
QP:実際の梨穂子はとり乱すこともなく、自然に同席してますけどね。
醤油:生憎と知られて困るような、うしろ暗さをもち合わせておらんのでしょう。はぁ~、萌え。
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茶道部存続のため、純一を新入部員に誘ってはどうかと梨穂子に提案する先輩’s)
ミシ:良かったですね、純一。両親のお眼鏡に適ったようですよ。
醤油:婿養子が確定しましたね。
QP:おめでとう、純一君。
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(Bパート。クリスマス当日。例のごとくアンニュイになる純一。しかし、茶道部を手伝う約束があったことを美也に指摘され、しぶしぶ創設祭に向かう)
醤油:美也が再びアマノウズメと化してますね。
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茶道部謹製の甘酒を運ぶ純一。先輩’sにしつように勧誘されるが、拒む)
QP:君、うちの婿養子にならんか?
醤油:え、嫌です。
ミシ:なるほどねぇ。この甘酒、実は口噛み酒だったんだ。ここでも「むすび」が出てくるんですね。
QP:またその話ですか? ミーハーですよ。
ミシ:要は、結婚式で新郎新婦が飲み交わして契りを結ぶお神酒、三献の儀でしょう?
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(梨穂子の和服姿に思わず見蕩れる純一)
ミシ:桜井梨穂子、蕩れ。
醤油:流行るとイイな、蕩れ。
QP:ネタが古すぎますよ。
(梨穂子「ねぇ、純一。この機会に茶道部に入っちゃうってのは、どうかな?」)
ミシ:純一君、わたしん家の婿養子になりませんか?
醤油:え、嫌です。
QP:梨穂子、残念そうにしてるじゃありませんか。早く承諾してあげましょうよ。
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(クリスマスツリーのライトアップを見上げる2人。純一「梨穂子、メリークリスマス」梨穂子「メリークリスマス、純一」)
ミ・醤・QP:メリークリスマス!
ミシ:2年前の梨穂子が報われた瞬間ですね。
醤油:同時に、純一のクリスマスへの恐怖が払拭された瞬間でもあります。
QP:「メリークリスマス」と口にできた訳ですからね。事情を知る梨穂子、この言葉を聞くことが出来て、相当嬉しかったでしょうね。
ミシ:素朴な2人の関係に、癒されます。
(創設祭の帰り、ベンチに座る2人。梨穂子「あ、雪」)
ミ・醤・QP:むふふ。
醤油:約束された展開で、笑ってしまう。最高のタイミングですね。
QP:雪の降らん聖夜など、嘘ですよ。嘘。
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(純一「そう言えば、子どもの頃、雪が降ったときにさ。梨穂子、空に向かって大きな口をあけてたよな」回想の中の梨穂子「えへへ。お腹が減ったから、雪を食べてるの」純一「梨穂子、なかなかアレ止めなかったんだよな」梨穂子「たしかにお腹は膨れなかったんだけど、でも美味しかったんだよ?」)
QP:純一の作ってる雪だるま、何なんですか。胸部が強調されすぎでしょう。
醤油:オッパイパイパイおっき~な。梨穂子のむねが大きくなる「オマジナイ」ですよ。
ミシ:梨穂子の豊満なバストは、このワシが育てたんじゃよ?
醤・QP:やめーや。
ミシ:さらっとキーワードが出てきましたね。空。六大の立ち位置では「包容力・無限」に相当します。言わずもがな、ここでの梨穂子は、雪として結晶化した、宙に漂う無限のエネルギーを体内にとり込もうとしてます。とり込まれた自然のエネルギーは内部で吸収され、全身を経由することによって、無意識の領域にもう一つの「空」を象る。梨穂子の発露する類稀な包容の性質、それは自己の内部に生み出された空に端をなすものと言えるでしょう。梨穂子は正真正銘「空」のアマガミなのです。
醤油:巨大な空洞があるぶん、一たびバランスをくずし、精神エネルギーが意識から無意識へ逆流してしまうと、途端にポンコツになってしまうんですね。
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(純一にクリスマスプレゼント・手編みの手袋を贈る梨穂子)
ミシ:Last Christmas, I gave you my heart. But the very next day, you gave it away.
醤油:This year, to save me from tears. I'll give it to someone special.
QP:たとえフラれても、梨穂子は毎年純一にプレゼントしそうですよね。
ミ・醤:それな。
(夜。香苗と電話をしながら、ストレッチをする梨穂子)
醤油:すんなり開脚できるようになってますね。
ミシ:これは、2人の関係の進展を塞き止めてきた壁、2年前の事件の記憶がこなごなに破壊され、硬直した関係性も変化の兆しを見せたことを示唆してます。
QP:ようやく、恋のブレイクスルーが果たされたんやなって。
(ED)