はじめまして、きゃべるです。役職無いのをいいことにここ二週間全く文ピカに顔を出してません。しかもアドベントカレンダーを日付が変わる直前に更新してます。クソ野郎と呼んで下さい。
テーマは「煩悩」。サンタよりはやりやすいだろうとうっかり賛成票を入れてしまったが、いざ漫画を紹介しようとすると思いつかない。そもそも煩悩ってなんだ。過去記事を読むとハヤブサさんとかがググってくれてたので参考にしつつ。色々説があるらしいが、共通するのは「生きる上でしんどくなるもの」らしい。
しんどいこと……クソ漫画……クソ漫画を読んでボロクソ脳内で罵った後に続きを手に取ってしまった時……神漫画の続きが一年以上出ていないことを知った時……神でもクソでもしんどい……
というわけで漫画を読むという苦行に手を出すきっかけになった漫画を紹介しようと思います。
スーパーマリオくん (28) (コロコロドラゴンコミックス)
- 作者: 沢田ユキオ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/01/28
- メディア: コミック
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生まれて初めて単行本を買った漫画がこれです。神ゲースーパーマリオサンシャインのプレイ仲間がいなくて感動を分かち合えず寂しくて買った記憶があります。久々に読み返すとかなり寒いギャグや小学生向けの下ネタ乱用など苦行要素満載でしたが、原作再構築とキャラの魅力の引き出し方はさすが超長期連載作品だけあるなという印象です。同時期ハマっていたポケスペに比べるとちゃんと原作やってるのが好印象。めちゃくちゃ長いシリーズですがマリオのソフトごとにシリーズ分けしてるので好きなところから読めるのが長所。
ギャグと原作のネタから風呂敷広げてく展開とやっぱりギャグで茶化してくノリは今の漫画の好みの根底に根付いてる気がします。漫画を読むとかいう煩悩行為の戦犯なだけある。
とまあ煩悩戦犯漫画を紹介しましたが、これだけだとテーマから外れ過ぎてる気もするのでもう一つ。
- 作者: 中村光
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/12/09
- メディア: コミック
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現在ヤングジャンプで連載中のサンタネタの中編。コンビニ夜勤の主人公が廃棄商品をパクった罪でブラックサンタに拉致られブラックサンタ仕事をさせられるという安定の中村光ワールド。ギャグのキレは世界観説明の必要があるからかやや控えめなものの、普通に面白いです。サンタというシステムを聖☆お兄さん派生系の掘り下げ方で魅せてくれます。
そして今週の展開がまさに煩悩。寺生まれのJKが親に髪の毛を丸刈りにされたショックで仏像を焼き自責の念に押しつぶされ異教徒のサンタを求めた末にブラックサンタに拉致られる。意味がわかりません。だけど究極に煩悩でした。嘘は言ってないので是非読んでほしいです。
ここから作品の展開予想になるんですが、おそらくこの作品は「罪悪感」がキーワードなのかなあと。主人公のコンビニバイトの後輩がなかなかクレイジーなクソ野郎なのにブラックサンタには目をつけられない謎。作中でもこれは言及されていて、今週で他の拉致された仲間の過去編をやったことで、確信に近い予想に変わりました。人生を苦しめる物からの卒業。まさに煩悩からの脱出ですね。テーマ通りの素晴らしい作品だと思います。是非読んでください。