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京大漫トロピーのブログです

【12/20】クリスマスツリーにカップルを吊るす宗教的行事

マリーです。
今年のテーマは「クリスマスに読みたくない漫画」ということらしい。
私が真っ先に思い付いたのはディケンズクリスマス・キャロル

クリスマス・キャロル

クリスマス・キャロル

明らかに漫画ではないので言い訳用に『クリスマス・キャロル -まんがで読破‐』も貼ってみる。

この作品を読むと本当に日々の自分の行いを悔い改めることができる。日本の商業的クリスマスの日に読むのにこれ以上ふさわしい作品はない。クリスマスは繁殖のための日ではないのだ。


さて、やっと本題に入れる。
私、マリーは漫画読みでもあるのだがケルト/アイリッシュトラッド音楽愛好家でもある。そのアイリッシュ音楽界隈の人から「クリスマスツリー」について興味深い話を聞いたのでここで紹介したいと思う。
曰く、「クリスマスツリーは生贄の人間を木に吊るすケルトの宗教文化に由来している」とか。
うーん、本当かどうかは怪しいが面白い話ではある。キリスト教が世界に広まっていくうちに異教の文化をとりこむというのは多く見られた現象のようなので(たとえば、クリスマスでさえも本来は異教の祭りであったところへキリストの生誕記念日として捻じ込んだとか)、このクリスマスツリーという文化の一つの源流として前述したようなケルトの宗教文化があったとしても不思議ではない。

では、このケルトの宗教文化が現代に復興したらどうなるのだろうか?
きっと道行くいちゃつくカップルがクリスマスツリー・デコレーションとしてモミの木に吊るされる美しい光景が繰り広げられることだろう。

なんとも素晴らしい話ではあるがケルト文化復興のためにはさらなる布教活動が必要だ。残念ながら日本ではケルトの知名度は低い。たぶんここらへんと混同されてる。

北欧はケルト圏ではない。
現代ではウェールズ、スコットランド、ブルターニュ、アイルランド、コーンウォールマン島がケルト6国とされているようだ。正直どこがどこにあるかわからん。

そんなケルト文化のより深い理解のためにケルト/アイリッシュ音楽を聴いてみよう。


Lunasaは定番だがやはりカッコイイ。入門として最適だろう。
ケルト/アイリッシュ風の音楽はJRPGにおいてよく使われるのでゲーム音楽が好きな人ならきっとハマるはずだ。最近ではアトリエシリーズがそれっぽい。

最後に「ケルト音楽」という表現は必ずしも適切でないことを記しておく。喩えるなら中国音楽もインド音楽も日本音楽も「アジア音楽」としてくくってしまうような乱暴な表現である。ただ、やはり「ケルト」という言葉は通りがいいので対外的にはつい使ってしまうのだ。