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京大漫トロピーのブログです

【12/18】マインドコントロール!!マインドコントロール!!ひぃえ~!!(※お嬢様名言集より抜粋)

 ウワァァアアアアァァアアァァァァァァァァ、ミシェルダァァアアアアァァアアァァァァァァッ。アドベントカレンダー18日目。どうも、ミシェルです。2週間と経たずに、もう一度おはちが回ってきて、絶望ぎみの午前3時。企画発案者のzekiエロすぎます。ぶわわっ、頭がァ。前回、オレゴンの話がニッチでエッチな一部の方々に好評だった模様。じゃけん、パートⅡイキましょうねぇ~。

 ◆ちんちん


 そんなわけで、今回、僕が皆様に紹介する漫画は、松浦聡彦タキシード銀』です。プロボクサーの主人公が、ある日事故に遭ってアデリーペンギンに転生し、食事亭「かおる」の看板娘であるヒロインの美奈子(※黒髪ロングの清楚な美少女。後はもう、察し)のペット「ギンちゃん」として、不思議な共同生活を送っちゃううぅっ。イメージが困難な方は、らんま1/2のPちゃんを想像すると理解の糸口となるでしょうが、僕が大好物とする、笑いあり涙ありポロリありのちょっとHなラブコメです。ひょぇ。ちなみに、2011年7月に『TUX』のタイトルで、ディズニー制作によって、ハリウッド映画化されることが発表されました。熱すぎィ!!
 まぁ、ペンギンが鬼畜のように雪国(南極)のイメージを発露するものの、例のごとく、クリスマス関係ありません。ですが、オレゴンでの固有な体験が、僕にこの作品をクリスマス漫画として認識させるので、じゃけん、今回も懲りずに自分を売って、強引なこじつけを皆様の意識の中にプラントしましょうねぇ~。マインドコントロール!!マインドコントロール!!ひぃえ~!!(※お嬢様名言集より抜粋)

 ◆SRSちゃんとミシェル(※だが、Y. AOI姉貴はNG)

 オレゴンに住んでた頃、まだ愛くるしいショタだった僕は、平日、ブタ箱のような現地校でガキ大将のカメルに腹パンを貰うことで、単なる暴力で簡単に屈服する自らの肉体の無力さ・不自由さを学び、また、そのような痛みを下位者に与えて甘美な楽しみを得る人種を知って、土日、日本人学校で先輩のアリサさん(別名ALS先輩)に抱っこされて、おちんぎん要素を補給する、まさしく、この世の縮図のような生活を送ってました。まぁ、今回は腹パンの話もALS先輩の話もする予定なくて、日本人学校でのボーイ・ミーツ・ガール(notアナル)です。小学一年生のとき、隣の席が、さらさちゃんって名前の女の子だったんですが、その子、『タキシード銀』ヒロインの美奈子そのままで、当時、サンデーを愛読することで望郷の念をごまかしてた僕にとって、なにかと気にかかる対象でした。とにかく、黒髪ロングに白のカチューシャとワンピースがマッチする清楚な印象が、アメリカの暴走するダイナミズムの中に、一輪だけ芽吹く故郷の国の花のように感じられたんですね。授業中も、昼休みも、放課後も、四六時中さらさちゃんを目で追ってました。筆箱と消しゴム、可愛いのだったなぁ。なんかフローラルな体臭だったし。僕のストーカー気質は、この頃に培われた性質だと、はっきりわかんだね。そんな僕の熱狂を知ってか知らずか、当の本人は、僕とは一日に二、三、挨拶を交わすだけで、その関係は決して親密だと形容できるものではなかった。隣の席のアドバンテージも空しく、僕は、さらさちゃんの事情を、ほとんど知らずに半年が経ってました。
 
 変化があったのが、12月も半ばにさしかかった頃。日本人学校は、家から距離があって、スクールバスを利用してたんですが、母は常に余裕をもって行動する性向の持ち主だったので、僕は、いつも15分間隔で3本走ってるうちの一番に出発するバスに乗らされてたんですね。その日は雪が降ったせいか、一本目のバスに乗ったのが、たまたま、さらさちゃんと僕の二人だけだった。ガラガラの車内で、さらさちゃんは右列の後ろから5番目、僕は左列の後ろから3番目に座って、僕は、なんだか気まずくなって曇った窓に落書きなんかして、暇をつぶしてました。すると、まぁ、あろうことに、なにやらを和書を読んでたさらさちゃんが、突然立ち上がって、空席なんかたくさんあるのに、わざわざ僕が座る二人掛けシートの隣にやって来て腰を下ろしたんですよ。無言で。そんで、また何事もなかったかのように読書を再開する。一方、僕はと言えば、突然の出来事への驚きと、さらさちゃんが手にした和書が実は漫画で、しかも全国の淑女よろしく『美味しんぼ』だったことへの二重の驚きとで、発すべき言葉を失ってました。しばらくの間、僕は唖然となって、『美味しんぼ』(しかも、ジェフが大根のかつら剥きをする話)に目を落とす、さらさちゃんの横顔を凝視してましたが、そのうち、無理に言葉を発する必要もなく感じて、学校まで片道30分のドライブを、さらさちゃんがページを繰るリズムと、雪が降り積もる音、車内を照らす太陽光の濃淡とに神経を傾けながら、無言で満喫しました。幸福な時間でした。会話の一つもなく、結局、さらさちゃんの真意は理解できませんでしたが、なんだか言外に「メリークリスマス」の一言を贈られた気がして、くすぐったさと嬉しさをおぼえた。そのとき、僕は、半年間を経て、はじめて、さらさちゃんの隣にあることを許されたんじゃなかろうか。

 後日談として、その日から、さらさちゃんは、ちょくちょく僕に笑顔を見せるようになり、果ては無人の教室でスカートをたくし上げてパンツを見せてくれるまでになったのですが、その光景を一年二組のご意見番チヒロちゃんに目撃され、最終的には、僕自身もジェニファーとスティーヴンがガレージでフ○ックしてるのを目撃して、SEXに対する相当な忌避感と、オールドファッションな貞操観念を得ることになるのでした。やったね、宮ちゃん。トラウマがふえたよ。メリークリスマス。

(ミシェル)