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京大漫トロピーのブログです

【12/22】最高のホスト漫画を紹介するぞい

こんばんは、のびです。
クリスマス直前の今、街を歩くとイルミネーションが輝きクリスマスソングが聴こえ、行き交う人々はどこかウキウキしているように思います。そんなわけで、テーマは「盛(セイ)」にしようと思います。

今回紹介する漫画は、ごとうにもの『えぶりでいホスト』です。

おおまかにあらすじを説明すると、”顔のいいホストたちのドタバタギャグ4コマ”です。とにかくキャラに魅力があるのと、ホストの時代背景がしっかり描かれていてストーリーも面白いです。
そしてなんとこの漫画、Kindleで無料で全巻読めます!!!!
この紹介で気になるキャラがいたら是非読んでみてください。


☆キャラ紹介☆

〈クラブ・ワン〉

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ハジメ
幸薄そうなメガネでこの話の主人公(?)。以前は保険会社に勤めていたが過酷な労働環境で精神をやられてしまい、気の迷いでホストに転職した。前職の仕事が功を成したのか、嫌々ながらもホスト生活に順応し、細々と指名もとれている。しかしヘルプに入ることが大半で、(ヘルプは盛り上げるだけで一銭にもならないという)手取りは良くて10万くらい。個性豊かなクラブ・ワンの常識人代表。みんなの世話係で主任も務めている。


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コウイチ
ホスト歴20年超えの大ベテラン。かつて、超有名店クラブ・トリリオンの不動のナンバー3として新宿に名を馳せていた。今は独立してハジメたちが働くクラブ・ワンの代表でありナンバー1。40代後半とは思えないほどの若さとテンションで、特技は”ハムハム”で相手をオトすこと。酒を飲まないと寝れず、長年の飲酒で肝臓は既に限界を超え、何を食べても輪ゴムの味がしないという完全な味覚障害になってる。よく「ヤッピー!!」という掛け声を言う。


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リョーイチ
元アイドルだか、とある事情で解散しホストをしている。クラブ・ワンのナンバー2。根っからの女好きで正真正銘のおバカのため細客太客関係なくすぐ寝る。以前はクラブ・トリリオンで働いていたが、そのおバカな性格がたたり一億円もの借金ができた。コウイチが立て替えてくれ、現在のクラブ・ワンに移籍した。そのため、クラブ・トリリオンのナンバー2から「顔だけはいい」と言われる。全身にスペルミスだらけのタトゥーが入っている。


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センイチ
クラブ・ワンのおバカ二人目でとにかく口と態度が悪い。しかし女にモテるオラオラ系のナンバー3ホスト。スマホゲーム中毒者でホストで稼いだ金をほとんど課金に溶かしている。顔がそっくりの双子の妹がいるが、兄よりも逞しい妹のせいで女性に触れることができなくなった(詳しくはごとうにも『花のつれしょん』にて)。自分に触れる女性がいると思いっきりビンタする。一時期カウンセリングを受けていた。3次元がめっきりダメなため2次元、しかも女戦士がいたぶられている動画じゃないとヌけないそうだ。




〈クラブ・トリリオン〉
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シン
クラブ・トリリオンのナンバー1。ただならぬオーラをまとっているため、新宿の老若男女、様々な業界の人からの圧倒的な支持により不動の地位を確立した。また、営業方法も宗教じみており、新宿の教祖のような存在になっている。殿様口調で必ず自分の名前を様付けさせる。


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ルイ
クラブ・トリリオンのナンバー2。横柄な態度で女に貢がせる、天性のホスト気質。目黒のタワマンに20人の客と住んでいる。整形しまくっているため、顔を触られるとグーパンする。何人もの女を一斉に相手にできる体力と面倒見のよさを持っている。シンとコウイチを父母のように慕っている。


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ミオ
クラブ・トリリオンのナンバー3。中性的な見た目をしており、顔や舌に何個かピアスがある。意地悪な性格をしており、ストレス解消で道行く人の肩にぶつかって脅している。以前は女性の前で自分の話しかしなかったが、コウイチに出会ってから改心し、真面目に接客をするようになった。女装をしてクラブ・ワンに潜入し、コウイチに会いにいっている(コウイチは男だと気づいていない)。





いかがでしょうか?
他にもたくさんのキャラが出てきますが、この漫画の主要メンバーを紹介しました。
『えぶりでいホスト』では個性的なキャラたちのホスト生活が繰り広げられていきます。


私は4巻の過去編でリョーイチが一番好きなキャラになりました。
また、センイチはキャラ投票で2位になるというほどの人気キャラです。センイチの過去編は『花のつれしょん』にて描かれています。不憫な悪キャラで可愛いです。『花のつれしょん』は『えぶりでいホスト』とは関係ない、クールなイケメン男子高校生のシュールギャグ4コマです。こちらも是非読んでみてください。

【12/21】『金田一少年の事件簿』私的良エピソードベスト10

 みかんばこです。天樹「征」丸氏原作・さとうふみや氏作画の『金田一少年の事件簿』という作品をご存じでしょうか?言わずと知れたミステリ漫画の金字塔であり、主人公・金田一一江戸川コナンと並ぶ国民的名探偵と言えるでしょう。さて、この作品最大の魅力は謎をすべて解き終わってからが本番と言わんばかりの犯人の自分語りです。主人公に敵対する者に彼らなりの正義と美学を説明させるのは少年漫画のお約束です。「金田一」はホワイダニットをそういった少年漫画文法にうまく乗せることで、犯人役をヒーローとして演出している。これがハマっている。事実、「金田一」はメインキャラより犯人役の方が印象に強く残っています。動機の内容も、恋愛から家族愛まで、様々な視点から破滅的な愛を描くエピソードが多く、単体のドラマとして見ても非常に出来がいい。人を殺しすぎという点にはとりあえず目を瞑りましょう。ここでは推理要素を除いた人間ドラマとして、特に素晴らしいと思うエピソードベスト10を紹介したいと思います(個人的趣味というだけで、ここにないのも面白いです。R以降は面白くないので読まなくていいです。)

10位 学園七不思議殺人事件

 桜樹と真壁が良いキャラだった。ちょっとデキる奴が陥りがちな「自分はトクベツ」という痛々しさ、万能感に囚われ、結果それで桜樹は学校の陰謀に触れてしまい殺されることになる。まさに好奇心は猫をも殺す、だなあ。犯人も犯人で学生の好奇心に守ろうとしていた秘密が暴かれ破滅するわけだから、誰も幸せにならないのである。子どもの好奇心は善であるはずなのに、「どうしてそっとしておいてくれなかったんだ!?」と慟哭する犯人には正直同情してしまうんだよな。

9位 オペラ座館・第三の殺人

 金成陽三郎が原作を下りて以降の「金田一」(ファイル22:『天草財宝伝説殺人事件』以降)は被害者が異様に畜生に描かれていたり、犯人の悲劇性ばかり強調されていて食傷だなと思うことがあるのだが、その中でも「オペラ座館第三」まではちゃんと犯人の異常性が担保されていて面白い。自分と亡き恋人をクリスティーヌとファントムに準え、『オペラ座の怪人』の再解釈をしながら愛のポエムを綴るの正直格好いいししびれた。「悲劇のヒロインを『演じる』」というコンセプトが、物語内部と外部から二重の読み方ができるのもお洒落。

8位 天草財宝伝説殺人事件

 『悲恋湖伝説殺人事件』のセルフオマージュみたいな話。ただ、動機に二重のミスリードが仕掛けられていたり犯人の事情や事の顛末も含め総じてこの話の方が完成度は高い。自分の娘一人救うために何の罪もない遺産相続者を皆殺しにするので、既知外度では「悲恋湖」と並んでいる気はするが。「金田一」には珍しく根っからの悪人が一人もいない。こういう善意の連鎖が悲劇を生んでしまう類の話は説得力を持たせるのが難しいが、よくまとめたなあと思う。

7位 タロット山荘殺人事件

 犯人がシスコンで学歴厨と非常に好感が持てる。養父母を見返すため東大にまで入るが、幼いころ目の前で父親を絞殺されたトラウマのせいでネクタイを締めることができず就活失敗するエピソードは涙なしで語れない。金田一に対する「君はいくつもの難事件を解決してきたようだが、履歴書にそんなものを書く欄はないんだよ」は必見。草は生えるものの速水玲香の境遇は『ごっこ』みたいな設定で泣けてしまう。人の父性とはどこに存在するのだろうか。

6位 秘宝島殺人事件

 財宝に目が眩む人間の欲深さ、醜さそのものへの復讐というテーマも、因縁の相手の娘ながら自分と同じ孤独を抱えていたが故に惹かれてしまうというロマンスも好き。児童虐待から逃げ出し土を食って生きるような生活をしている所に(一見)幸福そうな昔なじみの少女と再会し、復讐心とブルジョワへの反感が煽られるものの、彼女と交流を深め互いの傷を共有した上で彼女を失うことで本当に打倒すべきは金と欲望に生きる人間の浅ましさなのだと理解していく。弱冠13歳ながら、その境遇も相まって最も世界に対する絶望を滾らせていた犯人だった。そんな彼がきちんと生きる意志を見出すラストも美しい。

5位 異人館ホテル殺人事件

 「双子」はキャラの非対称性を残酷に描き出すのに有用なアイテムだ。同じ顔、同じ声、同じ境遇で育ったはずなのに、片や麻薬中毒者の姉、片やスター女優の道を歩む妹。姉はルサンチマンから妹はそんな自分を見下して嘲笑っているに違いない、という被害妄想に憑りつかれてしまうが、その実妹は純粋に姉と幼いころ交わした約束を叶えるために生きていた……という、どこまでも噛み合わない姉妹愛がもどかしい。文月花蓮ナチュラルに人格者過ぎて姉のどうしようもなさがより際立っているのももの悲しさを感じさせる。

4位 異人館村殺人事件

 「異人館ホテル」とは一切関係がない。あっちは函館でこっちは青森だし。犯人は「家族を焼き殺し村から追放した村人たちへの復讐のため、幼少から母親に殺人の英才教育を受ける」というかなり特殊な生い立ちを持っている。母殺しというイニシエーションを経て立派な殺人マシーンになった彼が、復讐対象である村人の娘への恋心の間で揺れるという話はなかなかに切ない。殺害方法の残虐性が高く、閉鎖的な村の陰湿さ、村人連中に狂人しかいないのも相まって雰囲気がすこぶる良い。なお、トリックパクって炎上したせいで公式からは黒歴史扱いされている。

3位 雪影村殺人事件

 舞台設定が良い。寂れた港町という絶妙な閉塞感と、そんな町で幸福な青春を送った7人の高校生。物語はそんな仲良しグループの一人、葉多野春菜の自殺の報せから始まる。その真相もある人物に対する淡い恋心と春菜への嫉妬がちょっとした悪戯心を生んだ結果起きた悲劇である、という「金田一」にしても異色の哀愁が漂っている。事件と並列して、少年少女たちが青春の思い出を胸に秘めながら各々の将来を見据えるというテーマが描かれているのも良い。最後のタイムカプセルのシーンはベスト3に入れてもいい名場面である。だから3位なのだけれど……。

2位 首吊り学園殺人事件

 苛烈な受験教育、心を病む子ども、加速するいじめ。恐らく当時の世相を反映させたものであろう社会派なテーマが目立つ(この話が掲載されて30年近く経つが未だ解決しない問題でもある)。いじめによって恋人を失った犯人のストレートな復讐劇だが、いじめに手を染める子どもたちの内面や、いじめ被害者と犯人のロマンスを見ると、どうしてもその奥に競争主義にくたびれた現代人の影が見えてしまう。復讐はしかと遂行されたはずなのに、どこかスッキリとしないのである。現代社会の根本の病理をうまく煮詰め物語化した傑作だと思う。また今回の評価軸ではないがトリックの出来も非常に良く、ファンの間で高く評価されている。

1位 飛騨からくり屋敷殺人事件

 「犬神家」を彷彿とさせる舞台設定に、20年の時を経てすっかり変わってしまった幼馴染と、とにかく昏い雰囲気が魅力的。そんな中描かれるのが女の執念と母の狂愛というのだから、たまらんのです。

「あなたの知ってる『紫乃』はもうあなたの思い出の中にしかいないわ」

「ごめんなさいね?龍之介‥‥ なんにもしてあげられなくて‥‥‥‥」

金田一さん── この村は「獣の村」なんです。
自分のためなら他人をも喰い殺す 「獣」がいっぱい潜んでるんです…

【12/20】歌って 守って 歩いていく

やあやあみなさまこんばんは。漫トロピー4回生のだちと申します。

今年のテーマは「セイ。」です。句点が付くとなんか話し声って感じがしますね。なので自分は「声」で一本書いていきたいと思います。

声といえば自分は「歌声」が最初に出てきます。というのは高校時代合唱部だったからなのですが、「歌声」がテーマの作品として、『voiceful』を紹介します。

主人公はひきこもりの少女、かなえ。かなえの生きる支えになっているのは、インターネット上でのみ活動する「架空の歌姫」HINAの歌声。かなえはヒナの歌を「闇の中で輝く光」と感じ、ヒナの歌に勇気づけられて最近は少しずつ外へ出られるようになっています。
ある時、かなえは偶然にもヒナ本人と出会います。予想外の出来事に、かなえは意味不明なことを口走った上に自分のために買っていたいちご大福をヒナに渡して逃げ出してしまいます。
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この出会いがきっかけでかなえとヒナはメールでやりとりしたり、外で会ったりするようになります。

ここまでが全4話中の1話の話です。この作品は、「かなえが何を思ってヒナの歌を聴いているのか」「ヒナが何のために歌っているのか」が重要な要素として話が進むごとに明かされていきます。
例えば、1話では先に述べたエピソードの他に、かなえと出会ったヒナが活動のスタンスを少し変えていこうと考える姿が描かれます。

特に3話では、ヒナが活動を始めたきっかけが明かされます。ヒナには姉がおり、ヒナにとって姉は劣悪な家庭環境から自分を守ってくれる存在であり、ただ1つの居場所でした。その姉が死んだ日、自分の居場所を失って彷徨っていたところをヒナのアシスタントとなる「ひるちゃん」に拾われて歌うようになったのです。
そして、ヒナは「いなくなった姉に声を届けたい」という思いで歌っていたことが分かります。そして、ヒナがかなえに惹かれたのは、彼女の言葉に姉の面影を感じたからであることも分かります。
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その一方で、「歌に集中するから」とヒナに会えなくなったかなえは再びひきこもってしまいます。
そして最終話、ヒナはラジオ放送のゲストとして初めて人の目がある場所で歌うことになりますが、緊張で上手く声が出せません。
その時ヒナの目に入ったのは、駆けつけてきたかなえの姿です。かなえの姿を見てヒナは無事に歌うことができました。
その後、2人がお互いを大切な存在として認め合い、ヒナがさらに広い世界で活躍していこうとする姿、かなえもひきこもりの原因と向き合い、社会復帰する姿が描かれておしまいとなります。

ここで非常に上手いのが、かなえがひきこもりから社会へ出ていこうとするのと、ヒナが「姉のために歌う」から「私の歌を聴いてくれる人のために歌う」に歌う目的を変えていくのが重なっているところです。ヒナにとっての姉=唯一の居場所がかなえと重ねられることで、それを自然に表現しているわけですね。

また、かなえがひきこもっている原因は断片しか与えられませんが、こちらも家族に関係しており、「うちにはおかあさんなんかいないんだよ」というセリフも出てきます。それに、かなえのモノローグには「架空」「夢」という単語がたびたび登場します。
ですがかなえにはちゃんと(おそらく実の)母親がいます。少々抽象的になってしまいますが、こちらは「現実にはいるが、心の中にいない」という存在が問題となっており、ヒナの「現実にはいないが、心の中にいる」姉の存在と対比されています。

さて、最終的な2人の関係について考えてみましょう。ラジオ収録後のシーンで、かなえは、「わたしはヒナの闇にじぶんをみていた」「わたしはじぶんのことばっかり」とヒナへの羨望とも嫉妬とも執着ともとれる感情をぶつけてしまいます。
それをヒナは「わたしもだよ」と受け止め、「わたしのことすき?」と問いかけます。これは2話の「かなえはわたしの歌を好きでいてくれる?」というセリフと対応しており、歌声を通してでなく、直に相手を見るようになったことの表れです。
要するに、この時点で「現実にいて、心の中にもいる」大切な存在としてお互いを見ているという図式が完成するのです。
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長くなってしまいましたのでこれくらいにしておきますが、この『voiceful』にはここまで紹介した中編のほかにも、「ひるちゃん」視点の書き下ろしと、短編が2つ収録されております。どれも素晴らしい作品ですので是非読んでみてください。

【12/19】独断と偏見で「セーラームーン」のキャラを紹介する

こんばんは。漫トロ5回生のレニです。

今年のアドベントカレンダーのテーマは「セイ。」ということで、「星」をテーマにしたアニメ/漫画『美少女戦士セーラームーン』のキャラクターを、独断と偏見で紹介していきたいとおもいます。

学部の頃から少女文化で卒論を書いたりしていたのですが、修士に入ったからにはやはり身も心も少女になりきらないと思い、「セーラームーン」の漫画を読んだりアニメ(120話まで見た)を見たり同人誌を集めたりして、そろそろ身体にムーンプリズムパワーが満ちてきたころだと思うので、このアドカでメークアップを達成したいとおもいます。

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月野うさぎ/セーラームーン(前中央)

うさぎ。マークは☾。本作の主人公。正直言うと自分はこの主人公が好きではない。中学生のくせして精神性が幼過ぎて見ていられなくなる。アニメ1期はうさぎのワガママを他の戦士が諫めたりなだめたりする展開が多すぎて退屈だった。2期以降になると他の戦士が露骨にうさぎのワガママに取り合わなくなってテンポが良くなったと思う。
後述する地場衛/タキシード仮面とは前世からの付き合い。二人で西暦3000年の地球の主になっている。そこでは現在の国家体制は恐らく崩壊しており、東京は「クリスタル・トーキョー」なる封建制国家が設立されている。二人がいかにして革命を成し遂げ、何故1000年も生き延びているのかは(視聴範囲では)わからない。
必殺技は「ムーン・プリンセス・ハレーション」とか。戦士の中で一人だけ浄化技を持っている。故に最強である。普段はあまり仕事しないのにいざというときに美味しい所全部持って行く奴みたいである。3期の必殺技はロッドから発せられる音楽と処刑BGMが噛み合ってて好き。これがイクニ演出ですか……。

地場衛/タキシード仮面(画像なし)

まもちゃん。大学生。うさぎの前世からの恋人だが、女子中学生と付き合う大学生、フツーにヤバいと思う。
セーラー戦士ではないので変身シーンも必殺技もない。漫画版では「ラ・スモーキング・ボンバー」という謎の技を使っていたが、百合姫のコラムで三浦しをんに「ダサすぎる」と酷評されていた。アニメではバラを投げて戦う。セーラー戦士がピンチの時に唐突にバラが投げ込まれ、タキシード仮面が決め台詞を言い、一気に形勢逆転し、そのままセーラームーンが敵を浄化するのがお決まりのパターン。
アニメ2期の決め台詞が絶妙にダサくて、シュールギャグ要因としての役割を全うしていた。

水野亜美/セーラーマーキュリー(前左から2)

あみちゃん。マークは☿。IQ300の天才少女。アニメ1期では非常識人うさぎをなだめる役だったが、2期以降みんなと一緒にうさぎにとりあわなくなった。医者の家系に生まれ、いつも勉強している。戦士たちにも勉強を強要する。
必殺技は「シャボンスプレー」とか「シャインアクアイリュージョン」とか。前者は泡を飛ばして敵を幻惑する。後者はハイドロポンプみたいな攻撃をする。しかし彼女の真髄は技を出すことではなく、パソコンのようなスマホのような謎の機械とバイザーで情報を分析することにある。故に戦士たちのブレーンとして大活躍している。便利なキャラである。

火野レイ/セーラーマーズ(前右から2)

レイちゃん。マークは♂。男の娘ではなく神社の娘。黒髪ロングで巫女服というオタクが好きそうな見た目をしている。性格は勝気で、1期ではうさぎの非常識な言動にレイちゃんがつっかかり、亜美ちゃんがなだめるという場面がみられた。2期からはうさぎを適当にあしらう術を覚えた。
神社の娘だからか霊能力のようなものがある。よく神社で祈って敵の出現を察知している。また敵にお札を張って動きを封じることもできる。3期では彼女の霊能力を通じてセーラー戦士とテレパシー的なこともしていた。あまりに便利なキャラである。
必殺技は「ファイヤーソウル」とか「バーニングマンダラー」とか。火炎放射系の技で攻撃力が高い。「バーニングマンダラー」のネーミングセンスの絶妙なダサさが好き。

木野まこと/セーラージュピター(前右から1)

まこちゃん。マークは♃。アニメ1期が、うさぎとレイちゃんを亜美ちゃんがまあまあする展開がマンネリ化してきた頃に投入された。力が強いという男らしい側面と、料理が得意で昔失恋した憧れのセンパイを追い続けるという乙女らしい側面を併せ持つギャップ萌えの使い手。しかし「力が強い」という特性は、魔法少女ものという特性上、なかなか生かされることがない。不遇である。
必殺技は「シュプリームサンダー」とか「スパークリングワイドプレッシャー」とかの雷系の技。攻撃力が高い。原作では「フラワー・ハリケーン」なる花びらを飛ばす技も使っていたが、こちらは正直攻撃として機能しているのか怪しい。不遇である。
何故か知らないが、昔のコミケカタログとか同人誌とかを見ていると、亜美×まこ過激派が散見される。

愛野美奈子/セーラーヴィーナス(前左から1)

みなこちゃん。マークは♀。うさぎがセーラームーンに変身する前からセーラー戦士として街を守っており、1期では最後に満を持して登場、先輩としての貫禄を見せつけた。しかし2期からドジっ子キャラとして描かれることが増え、うさぎに次いでアホの子となってしまった感もないではない。あの頃の威厳はどこへ。
水火木のような分かりやすい特徴がなく、また容姿がうさぎに似ていることもあり、1期が終わったら不遇よりのキャラクターになってしまった。この前クラボの家に行ったときに「セーラームーン」を観ていて、「セーラーヴィーナスって特徴全然無いよね、強いて言うならセーラームーンに似ている」という話をしていたら、その回でヴィーナスがムーンに変装して敵をだまくらかしており、二人で爆笑した。
必殺技は「クレッセントビーム」とか「ヴィーナスラブミーチェーン」とか。前者はビームを撃つ。後者は鎖を飛ばす。一応後者はパワーアップ後なのだが、あまり強そうに見えない。やはりクラピカってすごかったんだなと思う。

ちびうさ/セーラーちびムーン(後中央)

ちびうさ。30世紀のクリスタルトーキョーから来たうさぎと衛の娘。1993年時点で中学生のうさぎが3000年の封建制国家で娘を出産しているの、やっぱりよく分からない。
2期の物語の中心。終盤では見事な闇堕ちを披露してくれたが、自己を取り戻して復活し、30世紀の未来へと帰った。2期は彼女の成長譚とも言えるかもしれない。
と思ったら3期で変身能力を携え、「愛と正義のセーラー服美少女戦士見習い」として戻ってきた。いい意味で物語をひっかき回している。
必殺技は一応あるにはあるが、敵が少し痛がるくらいのもので攻撃として機能していないが、物語にユーモアを与えるものとして演出に生かされている。これがイクニ演出ですか……。

天王はるか/セーラーウラヌス(後左から2)

はるかさん。マークは♅。百合のカリスマ。当時のコミケでは尋常でない数のカップリング同人誌が描かれた。もはや歴史的偉人の域である。今でもはる×みちなのかみち×はるなのか議論は絶えない。
イケメン。イケメンすぎてセーラー戦士にも惚れられているし、みちると一緒に街のカップルNo1コンテストみたいなやつにも出場している。よく男と間違えられている。車やバイクを乗り回している。
3期前半の物語の中心といっても過言ではないだろう。謎の戦士として登場し、セーラー5戦士たちと最初は敵対関係にあったが、徐々に葛藤が描かれたり情が湧いてきたりする様が描かれて、物語を動かしていく。
必殺技は「ワールドシェイキング」。衝撃波を撃つ。弾がちゃんと惑星の形をしていたり作画のこだわりを感じる。「ワールド!……シェイキング!!!」すこ。

海王みちる/セーラーネプチューン(後右から2)

みちるさん。マークは♆。百合のカリスマの相方。個人的にはみち×はるを推している。
美人。美人すぎてセーラー戦士にも憧れられているし、はるかと一緒に街のカップルNo1コンテストみたいなやつにも出場している。絵画や音楽など芸術全般に秀でている。
3期前半でウラヌスと共に謎の戦士として登場したが、正直ウラヌス側の内面の方がよく掘り下げられていた印象がある。
必殺技は「ディープサブマージ」。ハイドロカノンを撃つ。同じ水戦士のセーラーマーキュリーとキャラが被っていない気がしないでもないが、3期で1話を割いて二人の交流の物語が描かれていたので、そこら辺はちゃんと考えられていたのだろう。こうしてみると3期の面白さはやはり際立っている。

冥王せつな/セーラープルート(後左から1)

せつなさん。マークは♇。太陽系外部3戦士最後の1人であり、百合に挟まる女。2期にて30世紀でのちびうさのお守り&時の番人として登場し、3期で「転生」なる謎システムにより現代に登場し、ウラネプと一緒に戦った。しかし2006年8月の国際天文学連合での決定により、セーラー準惑星戦士へと格下げされた。
セーラー戦士10人のうち9人はどこかしらで見聞きしたことがあったのだが、セーラープルートだけマジで存在自体を知らなかったので、登場した時は腰を抜かした。漫画版だと高身長褐色イケメンお姉様だったのに、アニメ版ではホワイトウォッシュされていた。訴訟も辞さない。
必殺技は「デッドスクリーム」。エネルギー弾を撃つ。「デッド......スクリーム...........(小声)」すこ。

土萌ほたる/セーラーサターン(後右から1)

ほたるちゃん。マークは♄。登場が一番遅く、今見てるアニメの範囲ではまだ変身していない。アマプラの配信が12/24なのでヤバい。
お屋敷住みの箱入り娘だが、体が弱く、また友達から虐められており、自己肯定感が低い。しかしちびうさと友達になり、彼女のことを大切に思っている。というのは表の顔で、真の姿はこの世界の終焉をもたらす「沈黙の救世主」。「沈黙の救世主」としての人格が目覚めると性格が豹変する。病弱薄幸二重人格黒髪最強美少女、オタクの好きな全部って感じがする。
彼女がセーラーサターンとして覚醒すると地球が崩壊するらしく、彼女を守りたいちびうさ+セーラー5戦士と、地球を守りたい外部3戦士の間で衝突が生じる。普通に地球を守る方が優先だと思う。



いかがでしたか?皆さんにもムーンプリズムパワーが共有できたかと思います。それではよい夜を。

【12/18】ほぼ西島秀俊の話しかしてない。ごめん。

どうも。漫トロ3年目のぴぴぽんです。
最近はそこそこ忙しくしてて、ほぼ毎日夜まで大学にいます。年明けすぐにコンペの〆が2つあるのですが終わる気がしません。早く実家帰りたいよ〜。




そんなことはどうでも良くて。今年のテーマは「セイ。」とのことですが、どうしようかな。
う〜〜〜〜む…………あ、


同性カップルの生(セイ)活を食卓にスポットを当てて描いている、よしながふみ先生の「きのう何食べた?」を紹介します。

几帳面な弁護士のシロさんこと筧史朗と、その恋人で美容師のケンジこと矢吹賢二の二人暮らしの日々を食卓をベースに描いた作品なのですが、

シロさんが作るごはんは毎回毎回おいしそうだし、それを喜んで食べるケンジは可愛いし、

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料理のレシピも毎回細かく描かれているので、すごく実用性もある……という素敵な漫画です。

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2019年には西島秀俊内野聖陽のダブル主演で実写ドラマ化されました。そして現在劇場版が絶賛公開中。同じく漫トロ民のびちゃんと今度一緒に観に行きます。楽しみ〜!



www.youtube.com


漫画は知ってる方結構いると思うので実写ドラマの話をしてしまいますが、
テレ東の深夜枠とは思えない豪華な俳優陣と非常に丁寧に作られた脚本と演出でめちゃめちゃよかったです。世間の評判もよかったし。


おじさん俳優大好き人間ぴぴぽん的に特によかったと思う点は、シロさん役の西島秀俊の芝居なんですが(ケンジを見事に演じた内野聖陽に目がいきがちではありますが)

西島秀俊って演技の上手な俳優だとは思っていないんですけど(刑事役をやろうが弁護士役をやろうが毎回毎回良くも悪くも”西島秀俊”みたいな、木村拓哉がどの作品でも”キムタク”をやってるのと同じ理屈なんですけど…まぁそれはそれで良さがあるから私は嫌いじゃないんですけどね〜…………
ってこれ伝わってるのか?)
今回めちゃめちゃよかった、というか回を追うごとに芝居の良さが増していたような気がしたんですよね。ちゃんとシロさんだったもん。

キャストが発表された時点でシロさんな西島秀俊なんて容易に想像できたし「しっかり者の西島秀俊が自分でレシピの解説しながら料理するんだろ?!そんなん絶対最高じゃん💢」みたいな感じで当初キレていたんですが、まぁ実際見始めたら案の定最高でした。そりゃそうだ。


www.youtube.com
(公式も需要をちゃんと理解していて料理動画を出す始末。正解。)


多分、お芝居激うま俳優内野聖陽やその他の俳優さんの演技に引っ張られる形でだんだん良くなっていったのかな〜と思うんですが、どう良かったのかはぜひ実際に見てみてください。毎回エンドロール付近のアドリブっぽいところで素で笑っちゃってる西島秀俊めっっっっっちゃ可愛いから。まーーーーーーーーじで可愛い。西島秀俊は何をやらせても可愛い。かわいいおじさん日本代表。







…………………こんだけ西島秀俊のことばっか書いといてあれですが西島秀俊内野聖陽だったら内野聖陽の方が好きです。生まれ変わるなら西島秀俊になりたいです。




ではまた(酷い)

【12/17】誰かのせいにしたいが自分の顔しか思い浮かばない

はたはたです。昨日教務へある教科の試験結果を見に行ったら見事に落単してました。まぁ、一夜漬けだったので残当です。テストが断続的にあるんですが、voiceroid動画、scp解説動画、パラドゲー、自転車など、雑多なことにはまっては時間を溶かし、ということを続けているので時間はあっても結局試験は一夜漬けです。実は次の火曜日にも重めの教科の試験があるんですが、勉強はまだしていません。というか、このアドカを締め切りギリギリではなくこんな時間(14:00)に書いているのも勉強から目を離したいがためです。試験直前に精神的にもスケジュール的にもきつくなるのはわかっているんですがどうしようもありません。過去の自分のせいとして未来の自分には諦めてもらいましょう。かくのごとく最近は自分のせいだなぁと思うことが多いので、アドカのテーマ「セイ。」についても「自分のせい」の「せい」に絡めて書こうと思います。いや、やっぱ難しいので自分のせいで会誌の個人ランキングに入れられなかった漫画についてでも書こうと思います。漫画自体に「セイ。」は関係ないけどアドカなのでセーフでしょう。しらんけど。

1.その淑女は偶像となる

ランキング作成前に読んでいたはずですが入れるの忘れてました…。ジャンプ+で連載している、熱血アイドル漫画です。あんまりジャンプとかは詳しくないのですが、ジャンプっぽい熱い漫画だと思っています。王道ど真ん中の作品でも、やっぱり勢い、パワー、熱気があると引き込まれてしまします。そして、女の子たちが熱くぶつかり合うとなるとこれはもう面白いの確定ですね。ユニットのメンバーそれぞれの人間関係、背後などを絡めつつ、対決の場で清算し成長していくところもじっくりと書かれていてよきです。にしても、この漫画自分のタイムラインではそこそこ話題になってたんですけど、会誌では多分一言も触れられてないんですよね…。たしかに2021の漫画なはずなんですけど、そんなもんですかね。僕も忘れてましたし。

2.お義姉ちゃんのSNS

この作品も忘れてました…。この作者さんはCOMITIAで百合のブースをさまよってた時にたまたま見つけてからフォローしてました。「そして楓は華やかに咲く」という同人漫画を描かれていて、結構ダークな感じの作品なんですけど、フェチ系としても主従ものとしてもよい百合なのでお勧めです。それに対してこの漫画は明るい雰囲気でギャグ調です。冷たげに見える義姉は実はとてもシスコンでtwitterに心情を吐露しているのを義妹が発見して…という感じの話で、まぁとにかく姉妹のちょっとずつ不器用に近づいていく感じを明るく面白く描かれているのがよいです。本音の部分を見ていると二人ともかわいらしすぎて語彙力が破壊されますね。もともとないですけど。

今年個人ランキングに入れ忘れたので今思いつくのは上の2作ですかね。多分もっといろいろ忘れているんでしょうけど、思い出せないものは仕方がない。今年はこれ良さげと思ったの見つけたらメモしておこうかなとも思います(多分しないが)。2020で「このヒーラー、めんどくさい」入れ忘れたことも書こうかと思いましたが、会誌に入れ忘れた旨を書いてたので止めました。はぁ、これを書き終えたらお勉強しなきゃいけないのかと思うと憂鬱ですね。しかし、そうも言ってられない程度には時間も迫っているので、みなさま御機嫌よう。

【12/16】最小のコストと労力で生き物を愛でる方法

 シチョウです。突然ですが、枝みたいな虫と問われて読者諸兄は何を思い浮かべるでしょうか。おそらくこの虫でしょう。f:id:mantropy:20060723144822j:plain
 というより「これ以外に枝みたいな虫なんているのか?」と思われるでしょうが、僕の家周辺で大量発生した「枝みたいな虫」はこちらです。
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知識としてこんな「枝みたいな虫」がいることを知らないので、一見ただの枝なんですよね。なので、この虫がアスファルトの上にいたら轢いてしまうんですよ。虫だと気付いたら避けようと思うんですけどね。自分の命を守るためだったはずの擬態が自分の命を奪うことになるとは、なんとも皮肉なものです。

 さて、今年度のテーマは「セイ。」ということで、「生」き物の話でもしようと思います。実家暮らしなんで親の許可が下りない限りどうしようもないんですが、意思疎通できるくらいの知能の生き物をペットにするのに憧れるんですよね。猫とか犬とか。理想は白くてでかい犬ですね。賢そうなので。猫とか小さい犬とか、頭がよさそうには見えないですからね。

 とはいったものの親からの許可が下りないので、今のところペットを飼う予定はありません。実際に飼育する段になったとして、「なんで俺がこいつのために時間と労力を割かなあかんねん」みたいな考えに至るのは目に見えていますし。なので最近は、意思疎通できるという条件を犠牲にして、労力や時間を割かなくていい生き物の飼育をすることにしています。それが「カナヘビ」です。
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 とにかくお金をかけたくないので、自分で手っ取り早く捕まえられるやつを飼育する以外の選択肢は僕にはありませんでした。また、とにかく見ているだけで楽しい、可愛い生き物を飼いたかったので、脊椎動物というのも確定です。虫って気持ち悪いですからね。あと水槽で飼えるレベル、というのも重要な条件の一つですね。この時点で候補がトカゲ・カナヘビ・カエルくらいに絞られるわけですが、トカゲはほぼ土に潜っていますし、カエルの跳躍力を考えると脱走される可能性が他2種より高いので、カナヘビを捕まえて飼育することにしました。

 次にやるべきは、カナヘビ飼育用の環境を整えることです。といっても特別な設備は必要ありません。水槽の底にその辺で採ってきた土(雑菌とか変な虫とかいるので本当は市販の土を買ったほうがよいようですが、もともと野生の生き物ですし大丈夫だろうと思いました)を敷いて、その辺で取ってきた落ち葉や倒木で隠れ家を作り、チキンマックナゲットについてるソースの入っていた容器を洗って水飲み場とし、定期的にクモやコオロギやバッタやアオムシといった虫を捕まえて与え(ここだけは面倒でした。カナヘビは生き餌しか食べないようです。あとこれも雑菌とか寄生虫とかry)、水を霧状に出すアレで水をやり、週一で水を入れ替える。やったことはこれだけです。その辺の土や落ち葉や倒木を拾うのに金はかかりませんし、水槽は昔金魚を飼っていたときに使っていたやつを取り出しただけですし、水道代は親が払うので実質0円です。ここまで一切お金は払っていません。

 ここまでが昨年の育て方です。↑のような飼育の仕方をしたところ、夏の終わり頃にカナヘビは死んでしまいました。この時は落ち込みましたね。まだ小さいカナヘビでしたし、確実に僕の育て方が悪かったから死んだのでしょう。今年は反省して、土と倒木をホームセンターで買い、落ち葉はいったん洗い、水飲み場も2リットルペットボトルの底の部分に変更し(自力でカッターで切り取りました)、エサも基本的に市販のコオロギやミルワームを与えることにして、さらにカルシウムパウダーをコオロギやミルワームでまぶして定期的に与えることとしました。金に糸目をつけなかった甲斐あって、今年は一匹も死なせずに済みました。ただ死なせないという目標を達成しただけではありません。今年は産卵させることにも成功しました。メスのお腹が目に見えて大きくなるので、産卵日が徐々に近づいているのがはっきり分かり、実際に産卵に成功したことを確認した時は、自分の事のように嬉しかったです。尤も2個産んだ卵のうち1個はトカゲ(今回はトカゲも同じ水槽に入れました)に食べられてしまい、もう一個を孵化させることには失敗してしまいました。無精卵の可能性もありますが。トカゲをカナヘビと同じ水槽に入れてはいけない、そしてカナヘビ同士も同じ水槽に入れすぎてはいけないというのが今年の反省点です。今年の経験から推察する限り、たぶん何不自由なく共生できるのは3匹がマックスかなと。来年の目標はカナヘビの孵化ですね。ちなみにマブラヴ合宿の際に飼育していたカナヘビは全員逃がしました。

 それと、カナヘビ飼育にあたり参考になればいいなと思って『動物のお医者さん』を読んだんですが、特に参考にはなりませんでした。