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京大漫トロピーのブログです

一介の漫画読みによるキングオブコント2020の感想

シチョウです。漫画評論サークルのブログではあるんですけど、お笑いの話がしたくなったので今年のキングオブコントについていろいろ書きます。

滝音 『ラーメン屋』
ただのラーメン屋の一風景と思いきや、実は大食い選手権の最中だった……というミスリードを誘うことで笑いを生むタイプのコント。「大食い選手権の最中である」ことを明かすところが笑いのピークでそれ以降尻すぼみになっていったと審査員に思われたことが点数が振るわなかった原因でしょうか。ただそう思われるのは本人たちにとっては心外だったのではないかなと思います。というのは、設定を開示した後は大喜利的な笑いにシフトしていくんですけど、そこでのさすけさんの言葉選びに独自性が見られたからです。恐らく本人たちの中ではツッコミのワードセンスでもっと笑いが起きている予定だったのでは?と思います。観客が「滝音はツッコミのフレーズが面白いコンビ」と説明するようなくだりを入れればもっとウケたのでしょうか。ただツッコミのフレーズで笑わせるコンビって珍しくもないのでそこまで丁寧に(昨年のM-1におけるミルクボーイやぺこぱのように)やる必要もないような……。難しいですね。設楽さんが言葉の掛け合いがよかったと仰っていたので、ワードセンス自体はきちんと評価されていてよかったです。

好きな台詞:「あたしだけ足軽フードファイターやと思われてまうやん!」(一回一回どんぶりを下げるくだりも含めて面白かったです)

GAG『河川敷』
昨年の『芸人の彼女』でファイナルに進出できなかったのが相当堪えたんでしょうね。これまでKOCで披露してきたネタとは打って変わって、今回のGAGは以前に増してギャグ漫画成分の強いネタで勝負をかけてきました。ただ点数はあまり伸びなかったですね……。以下ではなぜGAGが今回跳ねなかったかを考えていきたいと思います。
この項を読んでいる方なら全員思っていることなんでしょうが、このネタってGAGらしくないんですよ。具体的に言うとGAGのネタは周囲の状況に振り回されるダサい人間を描いたコントが多く、GAGを好きな人ってGAGのネタにそういうのを求めていると思うんですが、今回はそういった部分がなかったんですよ。だから松本さんの「テグス」発言にはそういった、GAGらしいコントをやってほしかった、小道具頼りのネタをやってほしくなかったという意図があったのではないかと思います。あとこれは個人的な意見なんですけど僕はリアリティの無いボケがあまり好きではないので、中島美嘉さんが自分の姿が目の前にあるのに気づかないのくだりはどうかなと思います。漫画読み的な意見なので共感を得られるかはわからないですけど、作者の一方的な都合で配置された舞台装置的なキャラが好きではないので、あそこはネタを都合よく進めるために無理やりボケたように感じました。
ただこれで4年連続2ネタできないというのはあまりにも浮かばれないですね。決勝への行き方は熟知している方々なので、特に今年は最もファイナルに行ける(と自分たちが思っている)ネタを用意しているはずなんですけれども……。今後どうすればGAGがファイナルステージに駒を進めることができるのか、正直いってわかりません。せめて5組に二ネタやらせてくれないですかね?ファイナル3組制になってから毎回2ネタ目も見たいコンビ(あるいはトリオ)が4,5位にいるのがとてももどかしいです。

好きなくだり:草野球のおじさんがフルートになるくだり

ロングコートダディ『効率』
これは凄いネタ。今回披露された中では一番好きなネタです。「頭の悪さ」をストレートにボケとして機能させているのが素晴らしい。普通頭の悪さは頓珍漢な発言や回答を行うという形で表現するしかないと思うんですよ。それをこのネタでは視覚的に、パズル的に表現することに成功している。最初の段ボールを積み上げる段階で、ああこんな数学チックなものをコントに持ち込めるんだなと感じ、面白いネタであることを確信しました。頭の悪さを効率の悪さ、思考の放棄という形で表現した、斬新な発想に基づいた見事なネタだったと思います。漫画読み的な文脈でもう一つこのネタの話をすると、「俺馬鹿だから」なんて発言をするようなキャラクター=時折本質を突く一言を発するキャラという図式が漫画(というよりあらゆるエンタメでか?)でよく見られ、不文律として共有さえされていますが、兎さんの場合本当に頭が悪いというのもボケとして優れていますね。上半身の筋肉が異常発達した人といい、アルファべットと数字だけ描かれた段ボールといい、シンプルながら一枚絵としてかっこいい構図も印象的でした。巷ではニッポンの社長の『ケンタウロス』が騒がれているようですが、このネタもそれくらい騒がれていいんじゃないですかね。あと「爆発がほしかった」的なことがこのコントに関してよく言われるんですけど個人的には不要だと思います。あれで完成されています。だいたいこのネタにそれを言うならニューヨークの『ヤクザ』にも言えと。惚れました。単独ライブ毎回行きます。

好きな台詞:「俺の前で効率の話をするな」

空気階段霊媒師』
展開の妙に重きをおいた、空気階段らしさの詰まった一本。このネタのいい所といえば、フリの回収のカッコよさに尽きるでしょう。まず霊媒師が本物であると判明するくだり。確認のためにかたまりさんがradikoのアプリを起動したところ、radikoであるがゆえに霊媒師の放送のほうが早いところは芸の細かさが出てよかったですね。そしてもぐらさん演じる霊媒師が「マジで破産する5秒前」であることが判明するくだり。めっちゃ長いストラップの伏線を言葉で回収するのではなく、小道具であっさりと回収するところに空気階段のコントの面白さ、奥深さを感じました。そこからかたまりさんともぐらさんの(話の流れ上当然なんですが)声がハモるのも絵として観ていて面白い。いいネタですね。

好きなくだり:としあんストラップを取り出すくだり

ジャルジャル『野次ワクチン』
今までの大型賞レース(具体的にはM-1とKOC)におけるジャルジャルのネタの中では最も好きなネタです。なぜかというと、今回のネタは福徳さんが人として自然だからですね。ジャルジャルのネタは大半が福徳さんが異常者でそれに振り回される後藤さんという構図なんですけど、今回は福徳さんは普通の人なんですよ。競馬場に野次があるのも自然で、だからそれに対する耐性をつけようという発想に至るのも自然です。導入がジャルジャルにしてはかなり丁寧で、そこからの展開も後藤さんが二つの選択の板挟みになって苦しむというわりとスタンダードな構造で、ジャルジャルにしては相当笑いどころが分かりやすいネタだなという印象を受けました。
余談ですが、ジャルジャルは今回最も大衆ウケのよさそうなネタを選んだとのことで、彼らのいう大衆性というのが導入の自然さであるとすれば、僕は大衆側の人間なんだろうなあと思います。

好きなくだり:契約書が和紙みたいなところ

⑥ ザ・ギース『ハープ』
個人的な評価と審査員の評価が最も乖離したネタです。ギースはある尖った発想があり、その尖った発想が前提として存在する世界の中で話を展開させていくタイプのコント師でその発想の質がネタの面白さに直結します。では今回のネタの肝は何かというと、「高佐さんがやっている音楽がハープ」というものです。僕が高佐さんが実際にハープを演奏できるのを知っているからなのかもしれないんですけど、何やら音楽を嗜んでいるらしい→ハープ!?というのはそこまで裏切りにはなっていないのかなと。どの楽器も弾き手がいるから成り立っているわけであって、「音楽をやっている」というフリがある以上実在の楽器では裏切りになれないと思うんですよ。もっとミスリードを誘うことは出来なかったのかなというのがこの部分に関して思ったことですね。
あと固有名詞が僕には分からないものが多く、ジェネレーションギャップを感じました。他のギースのネタでそういう思いをしたことはあまりないんですけどね。ギースのネタって結構固有名詞を出すのに。なんでこうなったかを考えると、ひとえにこれはハープが発想として弱いことをギース自身が認識しているからだと思うんですよ。弱いからハープではなく、固有名詞を笑いの核に据えようとしたのかなという印象を受けました。また、ハープをばらした後の台詞が全体的に説明調なのも気になりました。そもそも普段のギースは世界観が狂っているので台詞を世界観の説明に使っても違和感はあまりないんですけど、今回は一般社会の話なので観客に説明するような台詞は不自然だと感じました。全体的に高佐さんの特技であるハープをネタの中心に据えるためにギースらしさを中途半端に崩した結果とっ散らかってしまったなというのが率直な印象です。正直言って僕はこのネタより一昨年の『サイコメトリー』や今年の2本目でやる予定だったらしい『SLクラブ』のほうが好きですね。でもあのギースがハープを、それもうまく弾いて且つネタにうまく取り入れた、という点を評価して高得点をつけた審査員の考えも理解はできますね。ネタを成立させる難易度も重要な指標です。

好きな台詞:「家には冷蔵庫もクーラーもありません、四畳半一間にこれだけです」

うるとらブギーズ『陶芸家』
審査員評の通り、全体的にこじんまりとしてしまった印象。「師匠の師匠の壺を割ってしまう」というオチは結構な人数に予想されてしまったのではないでしょうか。また、師匠の気が狂って弟子に判定を丸投げするくだりは無理やり感があって不自然だなと感じました。こういうネタにこそ「爆発を待った」的なコメントは相応しいんじゃないんですかね。昨年の『催眠術』のような斬新なギミックを見たかったですね。ただあれほど優れたネタを量産しろというのは……厳しいか。

好きな台詞:「そんなダメ?」

ニッポンの社長ケンタウロス
これはやばいねえ。どうやばいかは後述するとして、とりあえずこのネタの流れを追っていきます。最初のケンタウロスが出てきた段階でもっとウケてもいいのになと思いました。ケンタウロスが出るだけでも面白いでしょ。そこからケンタウロスあるあるを愚痴るパートもそれだけで充分面白かったですね。僕ならそれだけで一本のネタとして成立させてしまうかもしれません。そうやって普通のお笑い物語が進んでいくんですけど、舞台上にミノタウロスが表れ、ケンタウロスミノタウロスの目が合う瞬間お笑い物語は崩壊します。一目ぼれする、その瞬間曲が流れる←ここまではぎりぎりわかりますよ。そしてケンタウロスが歌い始めるだがこの曲はデュエットだ、さあどうする?→吠えたやんけ!あーもうめちゃくちゃだよ(歓喜)!ミノタウロス引くなや!→ラップノリノリやんけ!→吠えラップやんけ!→ミノタウロスパートか→(間奏)この瞬間のための曲なんですねえ→ミノタウロス愛の力できれいな歌声になったよ!イイハナシダナー→お、デュオでもやんのか?→ミノタウロスの声が今度はいかれた!→終幕(というよりはフェードアウト)。このネタの凄いところはただでさえ歌い始める時点でお笑いを壊しているのに、最後のミノタウロスが声変わりするところでもう一段階の破壊を行っている、つまり物語を破壊している点ですね。目が合う~ケンタウロス声変わりパートまでは実は細かい演出がしっかりしていて、例えば吠える時照明が赤くなるんですけど、間奏のキスシーンになると派手照明(名前なんでしたっけ?)を消して二人(二匹)にスポットライトを当てたり、ミノタウロスが雌であることを示すために花をつけたりですね。ただその流れでデュオでもやるのかと思いきや、全員の予想の上をいって終了。
この「ちゃんとしたネタやね」→「滅茶苦茶やってるようで実はちゃんとしてる」→「ちゃんとしてる部分を否定しやがった!」という構成の漫画を僕達は知っていますね?そう、『ファイアパンチ』です。このネタっていわば『ファイアパンチ』なんですよ。①ケンタウロスあるあるを笑いの主軸としたコントを展開②その流れを覆してラブストーリーを展開③ラブストーリーの大団円を否定するという流れってまさに藤本タツキが『ファイアパンチ』にて行っていた「読者の事前に予想していた展開から別の方向へと突き進む」という流れを地で行っていると思うんですよ。台詞で笑わせる王道コントを馬鹿にするような構成なのに物語自体はしっかりしているのも近いですしね。このネタはお笑い界の『ファイアパンチ』です。藤本タツキ作品で気持ちよくなりたい漫トロ会員諸君は今すぐparaviに登録してキングオブコントを観よう!
さて、ここからはなぜこの伝説のネタがいまいち跳ねなかったのか考えていきましょう。三村さんの点数が良く取沙汰されていますが、そもそも他4人も滅茶苦茶高い点数をつけているわけではないのでこの責任を三村さん一人に押し付けるのは違うんじゃないと。少し思ったのは最初のノーマルお笑いパートが意外と受けていなかったことですかね。恐らく「三学期やぞ」や「一番足速いのに一番モテへん」の部分でもっと笑いがあって然るべきで、そこでウケること自体が歌い続けることへのフリになってたのかなと思います。敗因はそこの計算が狂ったことかなというのが個人的な結論です。

好きなくだり:ケンタウロスが声変わりするところ

⑨ ニューヨーク『結婚式の余興』
余興のレベルがエスカレートしていくという、尻上がりに盛り上がっていくのが明らかなネタ。こういうネタに対していちいち何かを書くというのも野暮ですよね。観ていて楽しいネタという意味では、今大会では一番良かったと思います。

好きなくだり:嶋佐さんの変な歩き方

ジャングルポケット『脅迫』
相関図のボケがやりたかったんだろうな。バナナマンの両名が仰っていた「ずれ」に関してはあまり感じなかったですね。ごちゃごちゃしてるのは相関図へのフリなのかな?と思いながら見ていたんですけどそうでもないみたいですね。身内の情報を掴んでいるという脅迫あるあるから掴んでいる情報が細かすぎる方向へ発展させ、娘の話から近所の浮気話へとシフトし、相関図で落とすという流れは観ていて飽きず、賞レース慣れしていることを感じさせました。「それがお前の父の日のプレゼントだよ!」とか資格の情報とか個々のボケも面白かったですね。得点発表後のおたけさんの「俺だ……」は今回の平場では一番好きです。

好きなくだり:相関図

ここまでがファーストラウンドの感想ですね。3組好きなのを上げるとすればロングコートダディジャルジャルニッポンの社長かな?ここからはファイナルラウンドについてです。

空気階段定時制
いや~いいコントでしたね。もぐらさんの滑舌が悪すぎて筆談でさえ聞き取れないのが恋仲が発展するにつれて(観客に)聞き取れるようになる(具体的には「教えない」のところからですね)ところはとてもお洒落でしたね。1本目もそうなんですけど、ギミックの使い方やフリの回収の仕方が空気階段は本当にかっこいい!内容はというと、教師にばれないように筆談する、わからない問題の解答を教えてもらうも間違えるといった思春期の甘酸っぱい恋愛モノあるある(実際その辺から着想を得たのでは?)を定時制の男女が行うというねじれを笑いにしたもの。かたまりさんが美形だからなのかもしれませんが、そのねじれを嘲笑うネタに仕上げるのではなく、そんな中でも気持ちが通じ合うことの素敵さを謳うネタに仕上げたのは見事だと思います。昨年のかが屋もそうですけど、嘲笑ずに優しく包み込むネタを作るのを選択できるってすごいですよね。その滑稽さを馬鹿にするほうがはるかに容易なのに。
これはネタとは関係ないのであまり触れたくないんですけど、「優勝するネタではない」系の審査員コメントが嫌いです。たとえ思っていても言わないでほしい。このネタが賞レース向きのネタではないことは空気階段自身も重々承知のはずで、それを理解したうえで賞レースの決勝で披露するんだという覚悟を買ってほしいですね。「今一番自分たちのやりたい二ネタ」を披露できたという点で空気階段は実質優勝といっても過言ではないでしょう。

好きなくだり:かたまりさんが解答をもぐらさんに教えてもらうも間違えていたところ

⑫ ニューヨーク『ヤクザ』
ニューヨークといえば底意地の悪い偏見を仕込んだネタで有名で、ニューヨークのネタが好きな人はニューヨークにそういうのを求めるはずなんですよ。一本目のネタに物足りなさを感じた人は多いはずで、日村さんのコメントにそれが集約されていましたね。さて、ではこのネタで彼らが一体何を馬鹿にしているかというと、「ヤクザのノリ」ですね。何かにつけて面子を重んじ、生死の問題に持ち込もうとするヤクザのノリをいじるネタを作りたいというのがおそらく発想の起点で、ヤクザのノリの馬鹿馬鹿しさを際立たせるために日常のあるあるとしても微妙な「切りすぎた髪を見せるタイミングを失う」を設定として起用した、という経緯でこのネタが生まれたんじゃないかと。このネタの凄いところは観客に馬鹿らしさを説明する台詞が一切ないことですね。ヤクザの日常を切り取ったという体を最後まで崩していない。ニューヨークお得意の偏見を直接台詞で表現するのではなく、その世界観で当たり前のこととして表現することでコントとしてのリアリティを格段に上げた、現時点でのニューヨークの最高傑作だと思います。

好きな台詞:「俺への墓参りは、帽子とって来いよ」

ジャルジャル『空き巣タンバリン』
このネタは公式のyoutubeに上がっていることもあり、事前に知っている人も多かったのではないでしょうか(少なくとも僕の周りのお笑い好きは全員知っていました)。ただいざネタを見て思ったのが「これyoutube版のほうが面白いな」ですね。なぜかというと、会社がボケになっているからですね。「空き巣」という絶対に音を出してはいけない状況なのにタンバリンという携帯すれば100%音が鳴る楽器を持っているというジレンマにこのネタの面白さはあって、金庫にタンバリンがあるというボケはこのネタの本質からずれるなという印象を受けました。まあこれに関してはジャルジャルがこのネタの面白さを動きの笑いと位置づけているだけかもしれないので何とも言えませんが。

好きなくだり:金庫が開いたことに喜んでタンバリンを鳴らすところ

以上がファイナルラウンドの感想ですね。この中だとニューヨークの『ヤクザ』が一番好きかなあ。最初のネタと合わせて考えた場合個人的な優勝は空気階段です。

ここから総評です。今回のKOCは、大型賞レース決勝初進出の関西コント師三組が持ち味を存分に発揮した1ネタ目を披露したのに対し、賞レースに慣れているニューヨーク・ギース・GAG(・ジャルジャル・うるブギ)がらしくないネタを先に披露したのが印象的でしたね。ジャルジャルはらしくないネタだとは思いませんが、彼らにしてはわかりやすいネタをかけてきたのでこの括りに入れてもいいのかなと。うるブギに関してはネタをあまり見たことがないので何とも言えませんが、繰り返しをネタの中心に据えているところが近年のKOCの傾向に合わせてきたなと感じました。また、近年のKOCでよく見られる2本目で失速する現象(ロッチチョコプラばかりが取り沙汰されますが、一昨年のわらふぢなるおや昨年のうるブギもその傾向はあったように感じます)がなかったのも特筆すべき点としてあげられるでしょう。ここから見えてくるのは現行の体制に対する傾向と対策が確立されてきたという事実です。「是が非でも二ネタやるために最初に一番強いネタをぶつける」より、「1本目は初見の人に笑ってもらうためのネタを用意し、2本目に自信作をぶつける」というのがこれからのKOCにおける芸人の基本的な方針になっていくのではないでしょうか。この状況をどう捉えるかは人それぞれですけど。


くぅ~疲れましたw これにて完結です!
お笑いが好きで、言語化する作業も好きなので、こうして今回のKOCに対する自分の感想を保存したくて挑んでみた所存ですw
こうして初めて自分の思いを書き連ねたあと客観的にみて思ったのは、僕が好きなのは斬新なネタと物語として自然なネタですね。あと今大会の感想を書いた後にいろいろな方のブログを巡回したのですが、結構内容が被ってしまっていますね。好きな台詞の部分に至ってはほぼ同じことをやってしまっていたんですが、パクったわけではないのでご容赦を。独自性のあることも書けてはいるのでそこはよかったかなと思います。これからのM-1やKOCの後も感想記事を書くかもしれませんし書かないかもしれません。それに関しては未来の僕の気分に任せます。