新次郎です。日々堕天使との釁られた戦いに明け暮れています。
堕天使たちはあの手この手で我々の飛翔を妨げようとしています。厄介ですね。漫トロ民含む読者の方々は気をつけてくださいね。
さて、今回ははらだの新BL、『ハッピークソライフ』を紹介しようと思います。
主人公である粕谷は、ここでは表現できない類のプレイの咎で田舎へ飛ばされてしまいます。そこで堕天使・葛谷と出遭いますが、なんとこの葛谷、とある一家のメンバー全員と性経験をするというpromiscuous partyを劇中でやってのける、とんでもない奴なのです。お互い、男にあるまじき癖を披瀝して意気投合し、行為に及びます。はらだの作品は崇高な性行為があってこそ輝きが増すのです。2019年のはらだはこれが一切なく、「はらだは男同士の神聖な性行為を卒業してしまったのではあるまいか」と危惧しましたが、その憂慮が杞憂と判明したときは安堵致しました。これでアンチBL勢に「全年齢対象」とか、「やさしいはらだ」とか揶揄されずに済みますね。
はらだの作品の中では翳りの色の強い『にいちゃん』より、喜劇色の強い『よるとあさの歌』に近いように思いますね。
- 作者:はらだ
- 出版社/メーカー: プランタン出版
- 発売日: 2017/04/28
- メディア: コミック
『よるとあさの歌』同様、この作品にはギャグ色が強いです。
以下のような「おだんごペン」然り、それを扼殺しようとする際の擬音「ミシ…ミシ…ミシシッピ…」然り…
また、この作品にはクズキャラが多数存在していて趣深いです。
粕谷:社長令嬢とオフィス内でドラえもんみたいにあんなこと(禁則事項)やこんなこと(禁則事項)をしていた。
葛谷:説明不要の堕天使。
レオ:葛谷が嫌がっているにも関わらず(立派な性犯罪です)、「ゼンコー(葛谷の綽名)と付き合ってる」と譲らない。
ヤジマ:葛谷と家庭崩壊寸前のことを犯す。
まともな奴いねーのか、このパーティーには。
久々にはらだで哄笑しました。2020年のはらだはこの「クソ」BLに決まりですね。皆さんも清き一票を。
さて、堕天使が跋扈するクリスマス、私はBLと嫁の常称寺に触れることができればと思います。地上に蔓延る堕天使を剿殄できれば僥倖の極みなのですが…。現実はそう甘くありません。
それでは皆さん、堕天使に斃されないよう、よいお年を。