mantrog

京大漫トロピーのブログです

神話先輩

手品先輩の話していい?

しますね。手品先輩ってね、神憑りの存在なんやね。他人に見られてなければ成功するのに、人前では失敗する。見るなのタブーみたいな感じ。手品ってのも秘術やからね。巫女とかに近い存在なのよ、手品先輩。
そうすると名前が明かされない理由も分かるよね。真名=正体が明らかになると、神秘的な者はたちまち力を失ってしまう。もし原作最終回で名前が明らかになったなら、それは彼女が手品を手放し、卑しい人間へ身を落とすときだよ。神性を捨てて、人間となって後輩と結ばれるんやね。
手品先輩のラッキースケベにドキドキせずに気まずくなってしまうのも、神聖な存在が貶められているのを目の当たりにしているからだね。祠である科学準備室から引きずり出され、ケの場で秘術を強行して失敗する。その姿を見たとき、我々は目を背けるか、「オチチが脱出しちゃったね♥️」とか、滑稽さを笑うことしか出来ない。無力や。中身のない下品なスケベ漫画と思ってたら大間違いで、それどころか高尚な神話だったんだよ。
そういえば股ぐらから鳩生んでてバハムートって名付けてたじゃん。異形を生むのも神憑りならではだよね。お姉さんが黒髪なのに手品先輩が銀髪なのも、その特異さを強調するためだからね。すげえよ手品先輩。すべてが計算されている。
ほな、また…

(完)