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京大漫トロピーのブログです

【12/24】眠れぬ夜の暴走機関車、新次郎

新次郎です。
今回は多忙な黒部さんの代わりに僭越ながら私が書くことになりました。

前回は高木さんの解説に熱が入りすぎたので今回は冷静に記事を書こうと思います。(あれはラディッツの個人寄稿と並んで相当な黒歴史です。)

最近までずっと暴走気味でした。多くの人に迷惑をかけたことを申し訳なく思ってます。

今回は、私と同じく「眠れぬ夜の暴走機関車」である櫻井明音が主人公のこの漫画を紹介します。

櫻井明音と言えば、「検索検索ぅ」や「(^q^)くおえうえーーーるえうおおおwwwwwwwwwwwwwwww」で有名な『ガールフレンド(仮)』の登場人物でしたよね。4年前はCMで散々お世話になりました。

私はこういうのはあんま興味ないのでしないんですが、ガルフレ廃人の知人に薦められて読みました。

これを読んで特にガルフレをする気にはならなかったんですが、純粋に漫画作品として評価できたのでここで紹介しておきます。

まず、登場人物についてざっと述べます。

櫻井明音:本作の主人公。放送部員。放送部員として時に暴走する。椎名心実と仲良くなりたがっているが、なかなか上手くいかずにいる。

押井知:明音の放送部の友達。明音に様々な助言をする。

椎名心実:新体操部。同級生に対しても常に敬語で話す。

他にもいますが、割愛します。

私がこの漫画で好きなところは、明音がきちんと自分の弱さに向き合って高みを目指そうとするところですね。

最初明音は体育祭のときの放送で自分の力量の無さを埋めようと暴走してしまいます。何度も何度も。

明音が接している相手の方が何枚か上手で、自分だけ空回りしている感じがしてます。

最終的に明音はインタビュー企画を通じて心実と仲良くなるんですが、インタビューの対象が心実になったとき(後に知がそうなるようにしたのがわかる)にも最初は質問したいこととかあれこれ考えてしまう。

某元テニスプレイヤーも言っていたが、あれこれ考えてしまうと却って上手くいかない。
明音はそれに気づけずに、自分の至らないところを埋めようと、逆に墓穴を掘ってしまう。体育祭のときの失態とか思い出しちゃって懊悩してしまう。
そんな中、知の助言により、自分が心実と仲良くしたい気持ちが嘘じゃないということを理解する。明音は自ら心実とインタビュー形式で話したいと提案し、心実との距離を埋めようとする。

そのときの自分の欠点は、熱中し過ぎて周りのことが見えなくなるところであり、自分に足りなかったところは相手を思いやる心と挑戦する気持ちの持ち方であるというモノローグが圧巻である。

極めつけは、明音と心実がお互いに見せ合った笑顔である。

明音「これからも仲よくしてくれたらうれしい.........かな...‼︎」

心実「......うん...‼︎」

この台詞も相俟って、最高である。

私も明音の姿勢を見習いたいかな......と思う。同じ眠れぬ夜の暴走機関車として。

さて、今夜はクリスマスイブですね。皆さんはどのように過ごされる予定ですか?

友達と過ごす、家族と過ごす、或いは恋人と、仲間(意味深)と、或いは2次元の嫁と、そして孤独なクリスマス。どれも素敵だと思います。

私は、自分の心を治そうとしてます。だいぶ治ってきましたが、やはり完治には程遠い。

現実は、得てして漫画の様にはいかないものである。

陳套な言い回しだが、私はそう言いたい。