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mantrog

京大漫トロピーのブログです

【3/29】『セイレン』宮前編レビュー(失敗)

どうも、QPです。『セイレン』宮前編のレビューをしたいと思う。はっきり言って私はこの宮前編を1つの物語として認識できなかった。というのも宮前というヒロインの人間性を理解できず、それに恋する嘉味田の心情も分からないからだ。というのも『セイレン』の話の形式が原因と思われる。


まず「セイレン」とはなんなのだろうか。監督が言うには清廉潔白で清い恋という意味らしい。ほーん。常木編、宮前編みたいな物語が清い恋なのか……。(桃乃編は未視聴)清廉潔白は分かるが清いとは思えないのだが……。醤油はセイレーンといった。ミシェルも賛同したがそれは常木編だけだった。

では私が最初に思った「セイレン」とはなんなのか。精錬だ。そう、『セイレン』とは嘉味田という原石を磨き上げる物語なのだ。『アマガミ』の主人公である橘さんと違い、嘉味田は男としては不甲斐ない。それは醤油の記事でも触れられている。
mantropy.hatenablog.com
ミスコン1位の姉や、人気物の荒木先輩や親友の七咲がいる中、嘉味田自身は地味。ウジウジ悩む姿も多く、常木編では告白をキャンセルされるなど、ヒロインに主導権を取られてばかりだ。またヒロイン側の心理描写がみられず、言動や表情で推測しないといけない点についてもやはり嘉味田中心の物語と言えるだろう。よって嘉味田側に共感できないとなかなかしんどい。

またヒロインの人間性を理解できないのはなにより『セイレン』がギャルゲーではないからだと思う。『アマガミ』や『キミキス』はギャルゲーとして、システムを生かしたストーリーが作られ、ヒロインを攻略していく。1人のヒロインにスポットを当て、ヒロイン間の交流はほとんどない。主人公とヒロインの1対1のストーリーが展開される。対して『セイレン』はアニメという媒体が前提で、監督曰くオムニバスであることを生かしたストーリーになっている。このオムニバスを生かしたというのは一つの話に複数のヒロインを登場させていることだと考えらる。宮前編で常木を絡めるたり、上崎、三条、桧山がちょくちょく出るといったように。おそらく尺が限られるアニメということで、隙あらば他のヒロインを出して馴染ませておこうと考えているのだろう。だがその結果メインヒロインに注目がいかず、魅力が伝わらなくなっている印象を受ける。上記の心理描写が見られないという点も含め、どうしても記号的な設定だけが目立ってしまっている。俺には宮前がブラコンサークラゲーマー女という記号でしか見えないよ。




そんなわけで宮前に恋する嘉味田の気持ちが分からないのでレビューは無理だったよ。一応1話ずつコメントはしておく。

一話「コウカン」。なんだこの女!? 突然階段から降りてきたと思ったら「アイテム交換しませんか?」って。そしてステータスを見せつけた後、レアアイテムを嘉味田から掻っ攫う。マウントを取るのに必死か? 嘉味田もなぜレアアイテムを渡すんだ? 女騎士でももっと抵抗するぞ。一目ぼれなんて相変わらず童貞くさいな嘉味田君は。あと嘉味田の鹿が夜戦に特化してる時点で、もう性のことしか考えられねえ。「装備:つのみがき」ってのも察してしまうわ。唯一の癒しはホモガキ2人だけや。子供を見るとほっこりするわ。

二話「タイセン」。バス停のゲームのキャラが終電ちゃんやんけ! それは置いといてこの回は常木を倒すための回なのかな。宮前編の前のヒロインである常木を乗り越えることで目に見えて常木編のときの嘉味田と差をつける。その後に来る鹿の交配シーンだが……気が狂いそうや。その後チェリーを食べさせるのも……。こういうモチーフって最後に持ってくるんじゃないんですかね……。うーん恋心の目覚めを交配で表すのか……。

三話「ブラコン」。ムテキの女王(爆笑)。序盤から常木の評価が上がっていく。相対的に宮前の評価は下がるんだけどね。宮前の家に行くシーンもうーん。プライべートな空間をその人の心に見立てる演出は基本的に好きなんなけど宮前のオタサーの姫感が一層協調されてきついっす。その後の場末のゲーセンに行くのもきついわ。トラックボールをゴロゴロしたかと思うと絆創膏の指輪をプレゼントて。貢いでるようにしか見えんのよな。宮前がコミマに誘うシーンも嘉味田がだらしない。察しが悪すぎる。「女の子だけで不安だから」って宮前からは男としてちゃんと見られていているというのにこいつは。

四話「モフモフ」。Aパートきついわ。コスプレも痛いし、宮前は姉に助けてもらってるし。Bパートも相変わらず宮前が可愛くねえな。常木編と違いちゃんと嘉味田が宮前に告白したのは着実に成長している証なんだろうが素直に承諾されてないしやっぱ成長途中やな。喉仏へのキスは理解できんし「これからも私を追いかけてね」ってのも一方的でムカつくわ。



宮前編で最もしんどいのはヒロインがオタサーの姫であることだと思う。オタサーにいる身としてはイラつきしかなく、オタクの悪いところを見せられているようでしんどい。
アマガミ』では橘さんを見て楽しみ、ヒロインを見て楽しみ、二人を見て楽しんでいたが、『セイレン』では嘉味田を見てため息をつき、ヒロインを見てボーっとし、ただ二人を見ている。『アマガミ』の続編として期待していたファンからしたら全く違うものとしか思えないだろう。うーん6人全員の話を観たらちゃんとひとりひとりのキャラが完成して、二人の間に立って物語を楽しめるのだろうか。
しかし桃乃編には少し期待をしている。幼馴染という安定感もだが、何より11話のタイトルが「カクセイ」だったからだ。上で述べたことが正しければ、そろそろ嘉味田がちゃんとした男になってもおかしくない。それでは橘さんのような男らしさを期待して桃乃編を観ようと思う。