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mantrog

京大漫トロピーのブログです

【2/2】Catanを楽しむための101の方法④

 交渉編です。実際のボード展開に即して、その都度何かしらテクニカルなタームに言及できたらと思ってます。実卓リプレイのような構成ですが、全て筆者の妄想です。便宜上QP・醤油・某田の名前を拝借してますが、現実のQP・醤油・某田は下記のような言動・思想はしません(たぶん)。一応、ダイスは誤魔化さずふってます。自室で一人さびしくボードを眺め、賽子をコロコロと転がすミシェルを想像して愉悦に浸ってくれたら、たぶん幸せです。
 1番目のプレイヤー(赤):ミシェル、2番目(青):QP、3番目(オレンジ):醤油、4番目(白):某田でお送りします。
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 参考までに。

ミシ「よし、始めるぞー。7。リロール。12。は? キレそう」木土麦(ダイスをふる前のハンド)→木土麦(ダイスをふったあとのハンド。以後省略)
QP「短慮過ぎやしませんか。鉄美味ー」
ミシ「序盤の鉄は腐るし、う、羨ましくなんか……」
醤油「無理すんなよ」
某田「36分の1を出した豪運、誇らしく思おう?」
ミシ「何、この優しい世界。とりあえず、道建てます」木土麦(建設する前のハンド)→麦(建設後のハンド。以後省略)
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QP「あ、これ、9土・10麦・11羊絶対譲らないマンだ。宣戦布告されてますよ、某田さん」
某田「なに~?」
ミシ「僕も某田も木材の獲得は2木依存で苦しくて、両者とも貴重な道資源を浪費せぬ内に、こっち来んなよと、決意表明しときました。ヤサシイワタシ」
某田「あ゛?」
醤油「まあ、某田は9土もってるし、この地点なくても大丈夫でしょ。無駄な木使わされるよりマシ」
某田「一理ある。……あれ、俺マップ狭くない?」
ミシ「4木・5麦・11羊に伸ばせるよ」
某田「間に合うかなぁ、それ。QP走ってきそう」

ポイント①:
 道を建てる向きは、己のプランに関する意思表示と受とられます。特段、道資源(木・土)供給の不安定なプレイヤーの建てる道は、信憑性を増します。上の盤面で言うと、2木の赤が同じく2木の白に暗黙の示談を申し込んだ形です。白のプレイヤーはこの和平交渉を意に介さず、赤と闘うこともできるものの、道一つの資源を無駄にするリスクを負ってまでする行動とは思えません。
 これは、あくまで「9土・10麦・11羊」の地点が白にとってさほど重要ではなく、且つ資源の供給事情が割とイーブンであることに基づく行動です。同じ状況で、白が道資源の豊富なプレイヤーであったなら、この和平交渉は通用しません。向うの機嫌次第ですぐ潰されます。「9土・10麦・11羊」に伸ばすなら、1巡遅らせ白の動向(最初の道の建造先)を見て、安全であることを確認してから伸ばすべきでしょう。誰がどこを開拓するか、道の向きでさぐり合う段階。それが、序盤の面白味です。
 え? 返しで2木、6羊、9土を連続で出されたら初期ハンドと合わせて道と開拓地が建つって? そんな極小確率、考慮なんてしてられっか。

QP「イイ目出すゾー。8。何もできねえ。エンド」木麦鉄鉄→木麦鉄鉄
醤油「よっ、と。……2!?」木木木麦→木木木麦
ミシ・某田「ダイスの女神さまが荒ぶっておられる(にやにや)」
醤油「女神に金品でも握らせて買収したんか? 」
某田「醤油君の女神像は野卑だなぁ。残念ですよ。4。は? ミシェル、早速開拓地建つじゃん。……道建てます」木木土羊→木羊
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醤油「4木・5麦・11羊に向って伸ばさへんの?」
某田「間に合わんかもしらんし、麦港とって、猶予あったら狙うよ」
QP「貞操帯でも装着してんの?と疑うほどに慎重なプレイングやな」
某田「その茶茶、流行ってんの? まあ、何とでもなるでしょ」
ミシ「8。皆さまお察しのように、開拓地を建てます」木土土羊麦→土
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某田「よし。ミシェルを叩こう」
醤油「盤面3点。大義名分として十分すぎる」
ミシ「んな、殺生な。涅槃で舞ってるぜ」
QP「ハレ晴レユカイ踊るのやめーや。11。うーん、バースト回避で、発展ドローします」木羊麦鉄鉄鉄→木麦鉄鉄/発1(伏せ発展1枚のことです。2枚なら発2と表記します。何をドローしたかは使う段になって明らかにします)
某田「お、その騎士を使ってミシェルを止めてくれよな」
QP「おう、考えたるよ」
醤油「あ゛、2!?」木木木木木麦
ミシ「アイツ、2出す芸人かよ」
某田「ピンゾロの醤油。小悪党ですね。あしたは晴れるかな?」
醤油「一応聞きますけど、誰か木で土、もしくは羊をくれません?」
QP「ナイナイナイジェリア」
ミシ・某田「……」
醤油「2出てるもんなー。4:1で木を羊にして、エンド」木木木木木麦→木羊麦
某田「フンッ、9。う~ん、麦出る人おる?」木木土羊羊
一同「……」
某田「麦出てないもんなぁ。しゃーなし。エンドで」
(※ハンドを減らすために道を建てるのも有。ここでは、土温存。6麦期待で次巡開拓地を優先する。6麦の出たあとに8枚以上でバーストしたとしても、ミニマム4枚の資源は残るため、最悪の場合でも開拓地の建設は通せる)
ミシ「5。まあ、素直に道建てます」木土土土羊→土土羊
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醤油「4木・5麦・11羊に向って伸ばさんの? 土港は?」
ミシ「流石にヘイト集め過ぎでしょう。木の供給も相変わらず不安だし。目下は、3:1港優先かな」
醤油「ふ~ん。貞操帯Catanやね」
QP「スルーで。6。ミシェルさん、木出すんで、土くれません?」木木麦麦鉄鉄
ミシ「ええよ(4木・5麦・11羊とか土港をちらつかせると、この木が貰えなくなるんだよね)」
QP「貰った土使って、道建てます」木木麦麦鉄鉄→麦麦鉄鉄
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ポイント②:交渉のタイミング
 基本的に自分の番で、何かアクションを起こすために不足した資源を補うために提案します。もしくは、直近で不足しそうな資源を先に確保しておくのも有用です。交渉は、交渉先のプレイヤーにもアドバンテージを与えるため、無闇矢鱈と連発するものではありません。
 当然の話ですが、交渉は(大まかで十分ですが)カウンティングを前提とし、自分の必要な資源を余らせてそうなプレイヤー候補をピンポイントで指定して1 on 1で行うのが理想です。向うに何の得も見出せぬトレードを申し入れる輩、出てもおらぬ資源をせがむ輩は、現状把握の不充分なプレイヤーとしてなめられ、心証が悪化します。盤面を理解した強者は3秒で交渉を成功させる。同卓した人間はスマートなその仕草に畏敬を覚え、彼の発する言葉に耳を貸すようになるのです。交渉候補が複数人存在し、且つ自分の提示する資源が貴重なものであるときには、あえて全員に話を通し、1:2交換などの好条件を釣出すプレイングも有効です。しかし、基本的には交渉先を(ハンドの構成が想定でき、またトレード後の動きも想定できる)一人にしぼることで、交渉による不利益を最大限抑えることが可能です。
 先ほど、赤と青の間で行われた交渉を考えます。上の盤面ですと、赤と白は慢性的に木が不足し、青は土を自製できません。したがって、青が木を出せば、赤と白は青の魂胆を理解し、高確率で話に乗ってくれます。Catanでの交渉は、こうした相補関係にあるプレイヤーを目ざとく発見し、win-winで回してゆくのが第一です。

某田「QPも3:1港優先かぁ」
QP「本当は早めに土港潰したいんですけど、速度的に無理ぽ」
ミシ「おち○ぽ」
醤油「うるせえ!」
ミシ「ご、ごめんって。魔が差したんだよ。ほら、賽子でもふってふって」
醤油「……6。道建てます」木土羊麦→羊麦
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ミシ「まあ、残当な道」
醤油「白への牽制も兼ねて。と言うか、ここ逃すと詰む」
某田「あ゛~、バーストする~。7。ハイッ、バースト~。フラグ回収お疲れさまです」木木土麦麦羊羊羊羊→木木土羊麦
ミシ「草草の草」
某田「盗賊の移動は、まあ、ミシェル叩きましょう。土は止めるの無理なんで、10麦で。んで、ハンドを1枚(土)貰う」木木土土羊麦
ミシ「(土なら)セーフ」
某田「開拓地建てて、う~ん、道も建てよう。エンド」木木土土羊麦→0
(悩んだのは、道の伸ばす先を保留するかに関して。盤面3点で赤と並んだため、騎士が飛んでくることも見越してハンドを空にして自衛する)
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QP「動くなぁ」
醤油「そしてまだ誰も4木・5土・11羊に向わずと」
ミシ・某田「だって、ヘイトの塊のような地点なんだもん」
QP「語尾のもんは止めろ」
ミシ「ターン貰って、止められた10。キレそう。終わり」木羊→木羊
QP「7。素直に9土に置きます。んで、某田がハンド0なんで、ミシェルから1枚(木)貰うと。あっ」
ミシ「あ゛?」
QP「(こんな木貰っても、ハンドは木麦麦麦鉄鉄。何もできないよ~)……ミシェルさん、もう1枚のハンドなんですか……?」
ミシ「言ったら何かメリットあるんか?」
QP「羊だったら、これ、お返しします」
ミシ「YO!YO!羊~!」
QP「感謝します。発展。エンド」羊麦麦麦鉄鉄→麦麦鉄/発2
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醤油「11。エンド」羊麦麦
某田「8。終わり」羊
ミシ「3。道建てる」木土羊鉄→羊鉄
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QP「また7。バースト無しで、あ~、これな。(ハンドは麦麦鉄鉄。盗賊で鉄をとれれば、都市化にとどく。さっき3鉄が出たミシェルと某田は、両者ともハンド2枚で2分の1で鉄。まあ、はずしても騎士を使えばもう1枚とれるから、このターン都市化は確定。問題はどっちを叩くかだけど、土貰えなくなるのは、まだちょっと困るな。某田を叩くか。ただ、あまり叩き過ぎるのもアレだし……)盗賊は3鉄を止めます。某田からハンドを1枚貰う。(ん、羊。できれば温存したかったけど)騎士を使います。9土に戻して、某田からもう1枚のハンドを貰う」
某田「んほおおおお」ハンド0
QP「都市化」羊麦麦鉄鉄鉄→羊/発1/騎1
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(都市は□で表した)
ミシ「これはゲロ糞畜生ムーブ」
某田「許さんぞ、人間のクズめ!」
QP「そこまで言う? どうしても都市化がしたかったんですよ。悪かったとは思ってます」
某田「は? 卑怯ですよ、卑怯。オイ、皆! 皆でこの卑怯者を叩こうぜ!」
ミシ「よっしゃ。青の開拓地に火放ってやる。焼き討ちじゃあ!」
QP「カタン島全土が焼失しちゃうよぉ~」
醤油「楽しそうでイイね、君達。おじさん、まだ盤上2点だし、止められてる9出るし、何もできないし、あ~もうQP許さん」木羊羊麦麦
ミシ「QP、加速度的に世界の敵になりつつある」
QP「あばばばば」
某田「7出してQP止めちゃるからな~。4。Fuck」ハンド0
醤油「しれっと、羊2枚獲得してる不届き者がおる」
QP「醤油も木2枚貰ってるでしょう」
某田「許さんからな~。首あらってまってろよ~」
ミシ「あははは。……9。許さんからな~!」羊羊鉄
QP「ちょっ、間悪すぎでは? 冤罪ですよ。僕は悪くありません。12。鉄……」木木羊羊羊鉄/発1/騎1
醤油「ジャッジ―! 賽子に細工してる人がー!」
某田「重罪ですね。これは重罪だ」
醤油「8。ミシェルさん、木で土を……」木木木木羊羊麦麦
ミシ「ええよ(食ぎみ)。開拓地建てるんでしょう?」
醤油「うおぉぉぉん。有難う、有難うっ。念願の開拓地、建てます」木木木土羊羊麦麦→木木羊麦
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某田「7出して、憎っくきQPを○す。6。まあ、この辺で勘弁してやるわ」羊羊麦
ミシ「あれれ? 7出せば、もしかしてQPバーストする?」
QP「8枚だから、しますよ」
ミシ「ふぅん。4……」木羊羊羊鉄
醤油「ったく、使えねえタコだなあ、お前はよぉっ!」
某田「6分の1の確率も操作できんのか、猿ぅ!」
QP「辞めたら、この仕事?」
ミシ・醤油・某田「あ゛?」
QP「……10。(ハンドは木木羊羊羊羊羊麦麦鉄。土を貰えれば、開拓地を建てられるけど、確か土は出てなかった筈。それ以前に何かヘイトが溜まり過ぎて誰も交渉に乗ってくれなさそう。他にできることも無さそうだし、ここは大人しく一旦発展をドローしよう)発展します。……う~ん(ハンド7枚でバースト圏内。でも、4羊なのに4:1貿易で土にして羊を減らすのもなぁ。7出たら確実に盗賊飛んできて土を盗られる可能性ある。まあ、焦るような盤面でも無さそうだし、このままで回すか)エンドで」木木羊羊羊羊羊麦麦鉄→木木羊羊羊羊麦/発2/騎1
某田「ハンド7枚のままで大丈夫か?」
QP「大丈夫大丈夫」
ミシ「へえ、あんたもナナって言うんだ。僕もハンド7枚」
醤油「無理矢理ブッ込んでくるなぁ。9。あ゛?」木木木木麦麦羊羊
某田「ドンマイドンマイ」
醤油「4:1貿易で木を土にします。オワオワリ」木木木木麦麦羊羊→土麦麦羊羊
某田「7出すゾ~。6……」羊羊羊羊麦麦
ミシ「それ、さっきも見たよ」
某田「う~ん、4:1貿易で羊を鉄にして終わり」羊羊羊羊麦麦→鉄麦麦
(※土に換えて2木、もしくは木に換えて7出て9土期待の開拓地を狙うよりも、6羊を出して発展のできる鉄に換える)
ミシ「まあ、言うてね。僕がここで7出すんでね。ハイ、ピンゾロ。2」木木羊羊羊麦麦鉄
醤油「しょっぱ、コイツ」
ミシ「仰る通りで。まあ、発展ドローしときます」木木羊羊羊麦麦鉄→木木羊羊麦/発1
QP「6」木木木羊羊羊羊羊麦麦麦麦麦
ミシ「これは阿寒湖」
QP「(ん? これって……)4:1貿易で羊と麦をそれぞれ土2枚に。街道建設使って道2本、それに道1本を足して開拓地建ててエンド。あ、道賞獲得」木木木羊羊羊羊羊麦麦麦麦麦→木/発1/街道1/道賞
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某田「うっわ、キッツ~!」
醤油「6点!? 伏せてる発展がポイントだったら7点……」
ミシ「もうQP叩くしかねぇな。集中砲火しよう」
醤油「とりあえずふる。3。あ゛~、羊4枚を木に交換して……」
某田「待って! 木なら出るよ」
醤油「え、マジ?」
某田「その代わり、無償でひき取ってくれない? 俺が木・麦出すから、醤油が羊出す感じで……」
醤油「あ、バースト回避ね。オッケオッケ。協力しましょう」土羊羊羊羊羊麦麦→木土羊羊羊羊羊麦麦
某田「サンキュー。ここでバーストすると流石にツライので、たすかったわー。恩にきる」木羊羊麦麦麦鉄鉄→羊羊羊麦麦鉄鉄
醤油「道建てて、羊4枚を土にしてエンド」木土羊羊羊羊羊麦麦→土羊麦麦
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某田「さあ、7を出す準備は万端ですよ。4。変だよ、この賽子」
ミシ「稀によくある」
某田「まあ、発展。う~ん、もう1枚。おわり」羊羊羊麦麦鉄鉄→羊/発2

疲れてきたので、この辺で。⑤につづく(はず)