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京大漫トロピーのブログです

【12/24】桜井梨穂子編④(終)

桜井梨穂子編 第4章「サヨナラ」

醤油:最終回です。あっと言う間でしたね。
ミシ:さよなら、さよなら、さよなら~。もうすぐ次は綾辻~♪
QP:小田和正なんか口ずさんで、ご機嫌ですね。
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(年あけ。登校の支度をする梨穂子。部屋のコルクボードには、また一枚写真が増えた)
醤油:おや、きょうは寝坊してませんね。余裕をもって身嗜みを整えてます。
ミシ:意識から無意識へのエネルギーの流れがピークを過ぎ、逆転したんでしょうね。その証左に、前回から純一へのアプローチに積極性を見出すことができます。
QP:元旦デートに誘うなぞ、1話の梨穂子からは考えられぬ行動ですからね。純一と接するときに適用される、あらたな規範が構築されようとしてます。
(OP)
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(香苗「全然進展無し? アンタこの冬休み何してたのよ? はつ詣行ったとき、結構イイ感じだったんでしょ? 橘純一、想像以上のニブチンね。これは相当の荒療治が必要だわ」)
ミシ:しかし、関係性は2人で培うものですから、前者が変化したところで、後者が応えねば、その関係性は依然旧態としたままです。
醤油:この4話から、純一側の意識の変革が争点となってくるんですね。
(梨穂子「うんとね、香苗ちゃん。わたし、このままでイイかなって。わたし、ようちえんの頃からずっと純一のことが好きで、ずっとこんな感じで来て、だからいまの関係を急に変えなくてもイイかなって」)
ミシ:無理に発展を推し進めて、破綻をきたすのを恐れてるんですね。
醤油:梨穂子にとって純一との関係はそれほど尊く、慎重にならざるを得ぬ案件なんです。
(梨穂子の言葉に理解を示す香苗。2人の関係をゆっくり見守ることにする。梨穂子にダイエットの経過を聞くと、梨穂子「それがね、お正月はね、色色と誘惑が多くて、困ったものです。えへへ……」)
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(香苗「もう桜井ってばカワイイなぁ!」デコピン)
(香苗・梨穂子「えへへへへ」)
ミ・醤・QP:えへへへへ。
ミシ:もうコイツ等ってばカワイイなぁ!
醤油:イイわぁ~。
QP:ちょっ、ミシェル君! 僕にデコピンをしようとするな!
ミシ:えへへへへ。
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(一人で昼食を食べる純一の姿を発見し、うきうきで近づく梨穂子)
QP:ピョンと跳ねるこのモーション、可愛すぎます。
ミシ:七咲編の後遺症で、純一君、B定食を食べてましたね。
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(放課後、茶道部に寄る純一と梨穂子。先輩’sは、森島はるかの茶道部入部を賭して勝負を挑むが見事惨敗してしまったと話す)
醤油:よかったぁ。ちゃんと犬が出てきてくれましたね。
ミシ:DOG=GOD。この世界にも、神は実在したんですね。
QP:梨穂子の神頼みは、無意味ではなかったんですね。安堵しました。
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(先輩達と純一の話にはくわわらず、一人黙々とお茶菓子を消費する梨穂子。葛藤が見え隠れする)
醤油:うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ、可愛(・∀・)イイ!
QP:スゲェイイモーションだなぁ。
ミシ:細部に神が宿るとは、このことを言うんですね。
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(先輩’sは「ヒキツギ」の必要性を口にするも、梨穂子に部長を任せるのは不安だと言って、再度純一を勧誘する。先輩「どう? 入部したら、もれなくこの娘もツケちゃうから!」梨穂子「え~、わたしオマケですか?」)
ミシ:婿入りの催促ですね。
醤油:義父母と良好な関係を築きつつありますね、純一君。
QP:あの、梨穂子にとっても義理の父母なんですが……。
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(部活を終え、帰路につく2人。梨穂子は、純一に手袋の具合を尋ねる。「はじめはキツかったが、だんだん馴染んできた」と答える純一)
ミシ:梨穂子のくれた恋情の丈。更に縮まった2人の距離や、茶道部と云う環境にも、次第に慣れてきたと云うことなんでしょう。
醤油:(先輩達が)はじめはキツかった。
ミシ:そう云うことを言ってるんじゃありませんからね?
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(梨穂子「わたし、これまでお世話になったぶん、先輩達に恩返しをする意味も込めて、しっかり茶道部を守らなくちゃって思ってるんだ」)
QP:梨穂子を見る純一君の目。その目は優しかった。
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(Bパート。シュークリームを作る梨穂子。できたぁ!)
醤油:かたち良し!
QP:味良し!
ミシ:愛情も良し!
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(梨穂子「なんちゃって……」)
ミ・醤・QP:FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!
ミシ:僕らの前頭葉を騒がせるこの未知の情感をなんと呼ぶか知ってますか、醤油君!?
醤油:ハイ、わかりません!
QP:A10神経ですか?
ミシ:「萌え」だよ!
ミ・醤・QP:FOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!
QP:と言うか、これヴァ↑レンタインやん!
ミシ:やたら流暢な発音でしたね。
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(梨穂子のようすを先輩’sに相談する純一だったが、梨穂子のことをどう想うか逆に問われ「ただのおさな馴染み」であるとお茶を濁す。煮えきらぬ純一に、梨穂子の義父母は婿入りを迫る。夕月「冗談はさておき、わたしは、あんたとリホっち、お似合だと思うんだけどねぇ?」)
ミシ:義父母に囲まれる純一君。
醤油:堪らず退散します。
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(放課後。純一にバレンタインチョコを渡す梨穂子。純一「お、シュークリーム。美味しそうだな」)
ミシ:梨穂子はちゃんと覚えてるんですね。
醤油:古代ヘブライ語で……(省略)。
QP:梨穂子をおもんばかって、2人で並んで食べるの、ええな。
(梨穂子「ねえ、純一。この人からチョコを貰えたらイイなって思う人いないの?」)
(純一「な、なんだよ突然。なんでそんなこと聞くんだ? 梨穂子こそどうなんだよ。好きな人いないのか? 梨穂子、結構モテるらしいじゃないか」)
(梨穂子「ふぇっ、えっ? そんなにモテたりしてないよ~」)
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(純一は梨穂子の頬のチョコクリームをぬぐう。純一「ふふ。ついてるぞ。ほれ」)
(梨穂子「えへへ。ありがとう」)
ミ・醤:えへへ。
(帰り道の声。時が止まってほしくて~♪)
QP:クライマックスを予感させる、しんみりとした曲ですね。急に流れたから、驚きました。
醤油:あっと言う間に卒業式です。
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(梨穂子「るっこ先輩。まなか先輩。ご卒業おめでとうございます」)
(夕月「リホっち。2年間アンタと過ごせて、あたしら本当に良かった。楽しかったよ。ありがとう」)
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(梨穂子「わたしも先輩達と一緒で、楽しかったです」)
ミシ:嫁入り前の娘を喚起させますね。
醤油:先輩たちの学校からの卒業と言うよりは、梨穂子が親元を離れる話なんですね。
QP:お、ようやくヒーローがやって来ましたよ。
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(純一「これ、僕からの卒業祝いです」)
醤油:婚姻届ですね。
(純一「僕の学生生活の残り一年を茶道部にささげます。先輩。茶道部と梨穂子のことは僕に任せて、安心して卒業してください」
QP:よう言うた! それでこそ漢や!
醤油:七咲編の後遺症を乗り越えて、僕達の英雄が帰って来ましたよ!
ミシ:茨姫は時が満ちるその時まで、茨の棘で守られる。しかし、王子がやってくると茨の垣はひとりでに左右に分かれ、王子は傷一つ負うことなく、姫に目覚めのキスを与える。これまで茶道部の先輩達が担ってた梨穂子を保護する役割は譲渡され、これからは純一が「ひき継ぐ」わけです。
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醤油:ぬわあああああああああああああああああああ!
ミシ:お、醤油君が立ち上がったぞ! どうしたどうした?
醤油:僕は! これから! 飛翔します! あの「空」、梨穂子に向かって!
QP:イイぞ! 飛べ、飛べ、飛べ!
醤油:うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
(醤油、リタイア)
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(エピローグ。桜舞う季節。そこには立派に茶道部をきり盛りする純一と梨穂子の姿があった)
(fin)
QP:しかし、この2人は未だ結ばれてませんよね?
ミシ:SS+を観ろ。
QP:あ、ハイ。

【12/25】綾辻詞編につづく。