こんばんは!じあんです。「ひらり、コミックス」の起源にして頂点、袴田めら先生の
- 作者: 袴田めら
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
どんな漫画?
主な登場人物は黒川さろめ(黒っぽいほう)と白倉ひかり(白っぽいほう)のふたり。基本的にはさろめ一人称で話が進んでいきます。このさろめ、いろいろだらしない母親に女手ひとつで育てられたのもあって、かわいらしい見た目の割にやたらと達観した様子なのですが……
そこはやっぱり百合漫画。「金魚王国」の藤代御風を思わせるような独白をこれでもかとかますクールなさろめと、初恋に翻弄される少女としてのさろめ。そのギャップこそがこの漫画の最大の見どころです。
具体例①
「私は大人だからひかりを独占しようとしない。私の方が正しい。だからこんな悲しい気持ちになる必要はないの。」
↓
「ひかりが悪いんだ あたしと友達になりたいって言ったのはひかりなのに 帰るなんて すっごい傷ついた!! ともだちなのに……そんなに簡単にあきらめないでよ! 一緒にいてよっ……!!」
具体例②
「(彼氏と手をつなぐひかりを見て)ひかりにがっかりしたの だってひかりも独りで大丈夫な人間だと思ってた 誰にも依存せず 自分自身のことも肯定できる大人だと…それなのに 優しいから(ひかりは)同情しているの? 支配されるなんて真っ平でしょう? だからあんなつまんない男を相手にしなくていいんだよ そんな人に時間を捧げるなんてもったいないよ……」
↓
「気が付いてしまった ひかり どうか 私だけに ひかりの時間を、心を、からだを捧げて欲しい 結局私も一緒だった 優しさにつけこんで ひかりを思い通りにしたいと望んでいる 気がついていしまった 私は ひかりを支配したいのだ」
具体例③
「あたしはむじゅんしている 私を必要として欲しい 私が居なければ生きていけないくらいに おかしい 独りでも大丈夫な人が好きなのに ひかりが私の支配を受け入れたら 私の好きなひかりでは無くなってしまうのに」「ひかりのことを友人だと思っているから幸せを祈るのに いつのまにか私のいないところでの彼女の幸せを許せなくなった 私が居ることではじめてひかりが満たされてくれればいい でも私は(ネタバレ)なって 価値が無くなったからそもそも求められない だからこの気持ちを封じて私は消えるの」
↓
「ひかりが好き大好き ひかりが困ったとき頼れるのは私だけで 私が必要不可欠な未来を望んで欲しい」
てなわけで、めんどくさかわいいさろめの気持ちの終着点は?そしてひかりの本心とは?
『さろめりっく』、おすすめです!
(じあん)