mantrog

京大漫トロピーのブログです

【号外】墓標

クリスマスにちなんで故人を偲びましょう。
二度と読めない漫画のことを。

最近当たり前のように冬になってて謎。
あいつらのそういうぬらりひょん的存在感に毎年ビックリしてる気がする。
クリスマスと聞くと、ハニービルの見学に行ってかすうどん食ったこと(妄想)とか、ジェラート食ってキン肉マン立ち読みして帰ったこと(こっちはほんま)とか、色々思い出す。
今年のクリスマスに何が起こるかは全くわからんけど、一つ確実に言えることは、たぶん今年も家で北斗の拳を観るであろうということや。

ていうか思ったんやけど、みんなクリスマスいじり過ぎやろ。
クリスマスってのは百物語の最後の蝋燭みたいなもんで、それ自体は単なる呼び水なんや。
人々の期待で成り立っとるんやで。
門を閉じたらアカン。俺そういう有象無象を糧に生きてんのに。
とはいえ、前日にそんなん言われても心の準備でけんやろ。
そう思って持ってきたで。
これ!


「ババと友達 杉原亘」

あらすじ
うんこ大好き小学生の主人公が「靴にババ詰めた」科で六年生の梶君っていう怖い人にしばかれてしまう事案が発生。
必死に罪を否定して一応納得して貰うものの、梶の怒りは収まらず、今度は真犯人探しと称していじめられっ子のカン太(金髪ショタ)にエッチな尋問をはじめる。
カン太の恥部にマーガリン(給食の残り)を塗って犬に舐めさせながら、真剣なような虚脱しているような表情を浮かべる梶。そして、突然のキス。
実は梶はホモであり、自分で自分の靴にうんこを詰めて、あたかも自分に恨みのある者の犯行のように見せかけたのである。
全てはカン太と結ばれるために。
数年後、主人公は成長してすっかり明るくなったカン太と再会し、友情を深める。
何のわだかまりもないかのように毎日夜遊びに繰り出す二人。
しかし、主人公はカン太のとばっちりでしばかれたことを激しく根に持っており、表面では笑顔を浮かべながらも「俺はいつかカン太をぶち殺すやろう」と殺意を新たにする。(梶は二丁目デビューした)

レビュー
いきなり表紙が教卓でクソ垂れるホモガキの図という意味わからん漫画のように見えて、れっきとした四季賞作品やし、カン太を西宮、梶を担任に置き換えると声の形に内容が酷似してるあたりにも先見の明を感じる。
主人公の生き方も強烈で、読んだ当時衝撃受けてこいつドラマーの素質あるなと思った。
自分の感情から正当性ってもんを全く切り捨ててるんやもんな。
あと、梶の絶対王者っぷりね。
自分でやらせといて犬を蹴り飛ばすシーンとか、そこだけ見たら完全にナイトのそれやし、暴君で兄貴分で王子様気質とかこいつどんだけホモやねん。
カン太はカン太で、梶にされたことを誰にも話さず、全部忘れて(忘れたフリをして)明るく振る舞うという健気さ発揮してるしよ。
何やねんお前ら三人。ええからバンド組めよ。


ほんまはユキオの称号の紹介もしてダブルうんこの構成にしたかったんやけど、あらすじが二行で収まったから削除したで。
クリスマスに読みたくない漫画?
知らんよ。ほうじ茶でも飲めば?
そんなん読んでやんと街に出た方がええで。
することなかったら全財産一円玉に替えて西成で落としながら歩いたらええねん。
ワンダーランドの萌芽が見れるかも知らんで。
スラムのサンタになってビヨンドザリバーしたら、向こうの方でも何やケーキバイキングとかやってるんちゃう?

文責:渡来僧天国