読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

mantrog

京大漫トロピーのブログです

【12/08】(中編その2)「歌い手」が成立するよりも前のエトセトラ

ホリィ・センです。長すぎて中編は二つに分けました。

前編で言ったようにRPGへのアコガレがある。
――そこからどうしてこんなところに辿り着いたんだろう。

やっぱ時代はフルボイスだろ

「FREEJIA」というツクールゲームがある。このゲームは当時のRPGツクールシーンに一石を投じた"フルボイスの"RPGである。
(今も活動しているようで。すごい→http://dcc.xxxx.jp/

ニコ動ではネタ的な意味で伝説扱いにされてるんだけど、当時の僕は感動を禁じえなかった。
制作者のKAZさん自身も作中でボイスを務めている。

このゲームに関してだけでもいろいろ語れることはあるんだけど、それはともかく、当時の自分は声フェチというのを自認していた。それは今もそうなのだが、人間の音声に対する執着が強かった。その要素が、RPGと結びついたわけだ。
余談だが、「はちみつくまさん」というkey関連の同人サークル(最近は東方関連で有名だ)が作っていた「Kanon RPG」も一時期はボイスつきだった。

ネット歌手という存在

「FREEJIA」で声の出演をしていた人達は、いわゆる「ネット声優」という人達だった。録音環境やら演技やらに難があるのも全然珍しくないので、ネタにされるのは仕方ないというところはある。

その中に朝倉優希という女性がいた。なんかの拍子にググったら個人サイトを持っているようだった。そこで彼女はネット歌手なるものをやっているようだった。
ニコニコ動画で流行りに流行ってる「歌い手」の原型がそこにはあった。

例によって例のごとく彼女に心惹かれた僕は彼女の誕生日にお祝いメールを送ってみた。(気持ち悪い)
当時僕は中一で、相手は中二か中三だったと思う。好意的なメールが返ってきた(おそろしいことにパソコンのメールボックスには当時のメールが残っていたのだが、僕が送ったメールは何故か残っていない。恥ずかしくて削除したのだろうか。)

そして僕は彼女がネット上に公開していたmp3を片っ端から聴いて、片っ端から保存した。それまで僕は音楽というものを真剣に聴いたことはなかったし、普通の中学生が通るはずのJ-POPとかも全然知らなかった。
彼女の歌を聴いて、率直に良いと思った。何度も聴いた。友達に聴かせることもあった(反応は人それぞれだが、そこまで好意的ではなかったかも)。

FREEJIAの関係者ということもあり、ブログの文章等が中高生特有のソレだったということもあり、ヲチスレが立っていたりもした彼女はおそらく、ネットから視線に苦しんでいたようだった。
ホームページやブログはリニューアルを繰り返していた。

今にして思えば完全にネットストーキングなわけだけど、過去のブログを読んだりとか彼女の周りの交友関係も見たりだとかをしまくった。
同時にネット歌手や同人音楽といったものに興味を持ったんだけど、どういうわけかしもちゃみんには行かなかった。大衆ウケするものを無意識が拒否していたんだと思う(別に大衆側でもないだろうに)。

歌い手という存在

例えば、「歌い手」という言葉が炎上的に有名になったキッカケであるぱにょ、またの名を星見蒼人さんの事件。「ヤバイと思ったが性欲を抑えきれなかった」という言葉が無駄に有名になってしまった。
僕は彼のことをニコニコ動画ができる前ぐらいから知っていた。率直にカッコイイと思ったし、率直に惹かれた。
ニコ動でも有名になった「カンタレラ」という曲で一番最初に扇情的な歌い方をしたのは彼だったと思う(起源を主張)。
それは奇しくもとても有名になってしまった人だが、もう一人挙げておこう。それは小宮真央さんだ。

朝倉優希さんが活動している中に、小宮真央さんが参加していて、これまた凄い人なのではないかと思った。当時の小宮さんはBMSの歌い手として有名だったように思う。
その後も、同人歌手として有名になり、「東方スイーツ! ~鬼畜姉妹と受難メイド~」なんかが有名なんじゃないだろうか。レミリアのパートをやってらっしゃる。
小宮真央さんに関しても僕は妄執的にmp3をダウンロードしていたと思う。

ニコ動で「おっくせんまん!」が有名になったとき、「おっくせんまん」の後に「はぁん」という声をつける歌い方を始めたのは小宮さんだったと思う(起源を主張)。
その他にもラーメンズを元ネタとした「路上のギリジン」も多少話題になってたような。まあ挙げだすとキリがない。
そういえばmixiをやっていた頃に小宮さんにはマイミク申請とかしてたけど、あのときも気持ち悪かったなぁ。申し訳なさ。

ニコ動で「歌い手」がブームになったときもそれなりにいろんな歌い手を追っていたように思う。もうその情熱は冷めてしまったのだが。

もう一つの興味、やはりRPG

朝倉優希さんの交友関係にもう一人、とても気になる人がいた。それはWhiteLipperさんだ。
彼は朝倉さんの友達で、RPGツクールで「EruruAdventure」というRPGを作っていた。フルボイスだ。


なお、動画のOPを歌っているのが朝倉さん。

僕はやはり感動を覚えた。一種の中二病邪気眼の極みだった。商業なんて糞くらえだと当時は本気で思った、と思う。
世間で言うところの「痛々しさ」はやはりマイナスの評価を受ける。プレイ動画もあがっているが、ネタ扱いされ、コメントは非難の嵐だ。
でも、僕はそのとき可能性を感じていた。このエネルギーは商業にはないんじゃないか?
全く新しい世界が開けるんじゃないか? と。

そして、何年か先に彼が作ったRPG、「The world ever not seen」(通称Twens)の出来は更に凄まじいものとなっていた。(ネタ的な意味でも)

彼は一人でなんでもやるのだ。歌も作るし、歌うし、シナリオもシステムも絵もムービーも。それこそ全部やる。そして完成させてしまうのだ。
残念ながら彼はこれ以降はほとんど活動はしていないようだ。僕自身もRPGへの情熱を失ってしまった。

僕の中学時代を覆っていたこの蜃気楼のような日々は、一体なんだったのだろうか。
ちなみにこのTwensには僕も出演している。プレイ動画ではpart9とpart11にキングビースト役として。当時の僕は中学3年生で、演技の心得もなかったものだ。プレイ動画のラストを見れば、声の出演のところにホリィ・センの文字が。

ちなみに彼は同時に「太陽に手を伸ばして」というRPGも作っていたが、これまたプレイ動画があがっている。

僕は何故か低レベルクリアとかいうやり込みをこのゲームでやってた。よくわからないことしてたなぁとしみじみ。

出会い厨もしてました

中学3年生のときに友人と卒業旅行に行ったことがある。
そこで朝倉さんとはアポイントを取り、会った。なんか友人も加えて4人でカラオケとか行った。
なんというか、友人と割り勘するときに1円玉を40枚渡すのを見せるみたいな、よく分からないコミュニケーションを取った気がする。コミュ障なんだ。

なお、その友人の一人は中編1で述べた、東北から会いに来られた友人だ。
僕の出会い厨(?)は二度ともその友人が立ち会ったことになる。
僕はその友人に容姿評価の参考として「あの顔は、どれくらいなんだろう?」と聞いたものだった。
というのは、僕はどこまでも他人と違いたいと思えば思うほど、他人の基準が気になってしまうからだった。

余談だが、朝倉さんは名前を変えて未だに活動している?ようだ。
ボーカロイドによる作曲と、歌ってみたのニコ動マイリストがあるので、最後に貼っておく。
http://www.nicovideo.jp/mylist/3706417
http://www.nicovideo.jp/mylist/33066095

後編に続く。

(ホリィ・セン)