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京大漫トロピーのブログです

【12/13】あの頃に戻って

滑り込みセーフかな?*1
どうもzekiです。アドベントカレンダーでは2回目の登場です。(1回目の記事はこちらです。)
企画者なのに完全に自分の担当の日を忘れてて危うくぶっちするところだった。危ない。

さて、これまで12人が紹介してきた漫トロアドベントカレンダーも、いよいよ折り返し地点に来ました。「クリスマスに読みたいマンガ」ということで、クリスマスに対する会員たちのルサンチマンが爆発した形となっているようです。

しかし、挙がってるマンガのほとんどがクリスマスと関係ない作品となっています。まあ長めの作品ならどこかしらで出てきてるのかもしれませんが。12月7日のhidesysの記事とか本文中に“クリスマス”という単語すら出てきてないしどうなってんだ。

そこで今回は多少なりともクリスマスが描かれてる作品を紹介したいと思います。それがこちら、

フラワー・オブ・ライフ

です。

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)


ちなみにAmazonのリンク先はウィングス・コミックス版だけど、文庫版も出てるので新しく買うならこっちでもいいかもしれません。

よしながふみという漫画家

さて、フラワー・オブ・ライフの作者のよしながふみさんと言えば最近では「大奥」が映画化されたり小学館漫画賞を始めとする各賞を受賞してて有名です。それと「きのう何食べた?」も、このマンガがすごい!で選ばれたりしています。あと、ちょっと古い作品ですが、「西洋骨董洋菓子店」も「アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜」というタイトルでドラマ化されたり、2008年にアニメ化されています。

元々よしながふみさんはBL系の作品を多く書いてる方なので、「西洋骨董洋菓子店」にも「きのう何食べた?」にもホモ要素が出てきます。そのため、あまりそういう文化に馴染みがない人には薦めにくいというのがありました。「大奥」も今や人口に膾炙してる感がありますが、“男女逆転の大奥”というとっぴな設定はちょっと薦めづらいですよね?

どういう話?

その点、今回紹介する「フラワー・オブ・ライフ」はいわゆる学園青春モノというカンジでとっつきやすいと思います。

この作品では、主人公の花園春太郎を中心に高校内で巻き起こる様々な出来事が、表情豊かに描かれています。
で、学園モノということで、部活に恋愛、文化祭などが描かれるわけですよ。そして、クリスマスにはクリスマス会もしちゃうわけです。



ってクソ!!!高校時代にクリスマス会とかしたことねえぞ!!!!!!


……いけないいけない。今回はそういうルサンチマンをぶつける系の記事にしないんだった。

さて、そのクリスマス会を開くことになった主人公たちなんですが、それぞれに担当を決めケーキとかツリーとか用意しようとします。が、それがなかなかうまく行かない。そこには高校生の限界のようなものがあって、その微妙なもどかしさがほほえましい気持ちにさせてくれます。

もちろん受験とか2度としたくないですが、高校生だったあの頃に戻りたいなあと思わせてくれる作品だと思います。

ちなみに、クリスマスに生徒と女教師がアレなカンジになるという話も同時並行してておいおいマジかってなります。

全部で4巻とそこまで長くないので、よしながふみ初心者にも手が出しやすい作品なんじゃないでしょうか。

それと、次のサイトも参考になるかもしれないので一応貼っときます。できれば読み終えてから読んでほしいですが。興味あればどうぞ。
よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」 終りのない文章 新書館ウィングス・コミックス全4巻
(zeki)

*1:結局アウトだったっぽい。許しておくれ。